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蒼き怪物のデスシナリオ  作者: 天嶺 シゴウ
第1章 怪物の始まり
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第1話 誤解

キャラ紹介


レクイエム・・・髪が青く、オッドアイの9歳の少年

村人から良く頼りにされている。


クラヴ・・・ラスピアン村の村長。疑り深い性格で

頭が固い男性



詰め込みまくるけど初心者による趣味書きなので

ご了承ください・・・

「・・・盗賊団のアジトに行きたい?」

「ああ、正直信じられないからな。この目で確かめたいんだ。ちなみに拒否権は無い」


盗賊団を倒してから4日後の朝、家のそばの庭で

軽い運動をしていた時に、

村長であるクラヴが直々に頼んできた。


彼はいつも僕がなにかすると、ことある事にちょっかいをかけてくる。でも昔からではなくここ最近になってからである。彼は僕を常に疑いの目を向けて見張ってくる。



わざわざ見に行く必要も無いのに、

なんで見に行くんだろう・・・。

それに、約束をちゃんと守ってるならあそこは

もぬけの殻になってもおかしくはないのに・・・。


「返事は?」

「・・・分かりました、村長殿。では今から行きましょうか」

「うむ、素直でよろしい」


どうせまだ9歳の僕のいうことが信じられないだけだろうし、それならいっそのことあの洞穴に行ったほうが早い。

ついでにあの後ちゃんと約束を守っているのか気になるし丁度いいや



そう思って、家族には何も言わず

例の盗賊団のアジトに向かった。

村長は念のためとか言いつつ、麻酔弾や毒を塗った矢を持って来た。

そんなに僕の言うことが信じられないのだろうか、少し悲しくなってくる。



・・・そして洞穴の前につくと、変な臭いがした。

これまで僕が感じたことのない謎の異臭。

鼻をつまみながら村長の方を見ると、

彼は驚愕の表情を浮かべながらその場に

固まっていた。



「あの・・・・・・クラヴさん?この臭いって一体・・・」

「・・・とりあえず中を見よう。お前が先に行ってくれ」

「・・・・・・分かりました」



怪しい場所で子供に先頭を行かせるのか、

この人は・・・・・・。

とりあえず言われた通り、先頭をすいすい

突き進んで行く。




「何・・・・・・これ・・・・・・」


昨日まで僕を嘲笑い、その後返り討ちにした

盗賊達が全員、血塗れで倒れていた。

吐き気を必死にこらえ、周りを見渡して必死に状況を確認する。

どれも頭から血を流して倒れていて、

周囲には大量の血液が広がり地面は真っ赤に

染まっていた。


無論、加減を間違えて殺したなんてことは

一切やっていない。

そんな事をしたら母さんに1日中説教される。

殺すことは悪いことだって散々言われて

育ってきたのだから



なら一体誰が・・・・・・?



「・・・・・・化け物め。遂に本性を表したか」


その言葉が聞こえたすぐあと、

背中を何かで斬られた。

そのまま倒れてしまい、

すぐに体を動かそうとしても力が一切入らない・・・・・・


「・・・・・・・・・・・・」


そして後頭部にもう一撃加えられ、

僕はそこで意識が途切れた。







ーーーーーーーーーーーーーーー


・・・・・・目が覚めると、そこは真っ暗だった。

手足に違和感を感じ、動こうとするも

鎖が繋がっているらしく全く動けない。

頭の方には何かで目を覆われているような

感覚があった。


どうして僕がそんなことになっているんだ・・・?


気絶する前・・・・・・確かクラヴさんに盗賊団のアジトまでの案内をして・・・それで・・・・・・



「おっと、目が覚めたか?化物君」


誰かが話しかけてきた。

でも、この声は・・・・・・



「・・・・・・クラヴさん?」

「結構強めの毒を使ったのに、もう治ったか・・・」

「あの・・・どういうことですか」

「これならもう少しやっても良さそうだな。おい、槍をありったけ持ってこい、それとハンマーもだ」

「クラヴさん!!」


どうして?

なんでクラヴさんが?

いや、そもそもここは何処だ?

ぶつけたい疑問はありったけある。だがクラヴさんは一切聞いてない、というか聞く耳を全く持たない。

しばらくすると、何人かの足音が聞こえて

重量のあるものを床に置いた音が聞こえた。



「クラヴ、言われた通り持ってきたが・・・」

「ああ、ありがとう。それじゃちょっとお借りして・・・せいっ!」

「ッ!!??」



痛い!!何かが腹に刺さり、そのまま貫いている



「どうして・・・!!僕は何もしてない!」

「ハハッ、化物がなんか言ってるな」

「・・・おい、こいつ・・・!!」

「なーにビビってんだよ。これくらいで」


腹に刺さった傷はみるみるうちに元に戻っていき、刺さっていたものが折れて消えた。

腹にまだ痛みは残るが、腹を貫いていたものは

取れたようだ・・・。



「ふむ、なら連続で・・・!!」


何本もの槍が身体を貫通してそのまま突き抜け、そこから大量の血が流れ出す。


「アアアア゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!」



苦痛が限界に達し、僕の心は壊れ始めた。

何かを話し合ってる声が微かに聞こえたが、そこで意識が途切れた・・・




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