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今更だけど異世界で育成します  作者: 神木名 緒
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ノルウェイの猫

本日、出先からの修正加筆と当校を試みております。

全然文字数とかがわからないので

夜にまた加筆します。

改めて見渡してみると、部屋はそれなりに広い空間だった。


テーブルも長くて、20人くらいは座れそうだ。

その端っこに、三人で腰掛ける。


「-地図の真ん中に赤く色づけ去れている大陸が、イルット共和国のあるトリートワ共和国です」


「…あの、すみません。帰れるというのは」


地図を説明してくれそうなオデンヌさんには申し訳ないけど、それが気になってしまった。


「ああ、そうでしたね」


失礼しましたと言いながら、オデンヌさんはチャッピー君にお茶を持ってくるように指示した。


「貴方の、肩に居るそれですが…」


「え?猫クロスケ?」


右肩に乗っている猫クロスケは、私に呼ばれて小さくくるるっと喉を鳴らした。


「ケソッソが行った”混沌より魔幼を生み出し使役する法”により、呼び出された魔幼です。その魔幼がある程度成長して、貴方の望みを正確に実行できるようになれば、帰りたいという貴方の望みを叶えるはずです」


その説明に、びっくりして猫クロスケを見た。


やっぱり金色の瞳がきらきらと私を見ていた。

が、さっきまでと違うことにふと気がついた。


…ピンクの鼻がついている。なんか…より、猫っぽくなってないか??


全然重さを感じない猫クロスケを両手に捕まえて目の前のテーブルに置いてみた。


くるるるっと喉を鳴らした後にくあっとあくびをするその姿は本当に猫のようだ。


猫クロスケは、私の膝に飛び降りるとふみふみと足場を確認してそのまま、落ち着いてしまった。


「魔妖は、意思を持った力の塊です。本来であれば、呼び出しをしたケソッソに共生するはずなのですが、何故かマーサ様に共生してしまっています」


オデンヌさんはそう言いながら興味深そうな視線を猫クロスケに向けていた。


私も、改めて猫クロスケを見下ろす。


さっきまで曖昧だった輪郭が大分猫らしくなっいるのが分かる。

しかも、私がずっと憧がれている”ノルウェイジャンフォレストキャット”の子猫っぽい容姿で、毛足がとても長い。


思わず、もふもふっと背中を撫でると、くるるるっと喉を鳴らしているのが分かる。


-ううう、可愛い…よく分からないけど、本当に可愛い。


私がにこにこしながら猫クロスケをなで繰り回していたら、チャッピー君がお茶を持ってきてくれた。


「…魔幼を呼び出す為に、とても長い時間をかけて準備を行っていたので…、つい巻き込んだ貴方にあのような態度を取りました。大変申し訳ありません」


お茶を入れに行った事で少し落ち着いたのかチャッピー君は改めて謝罪してくれた。


ーせっかく召んだのに私にくっついてて余計にイライラしちゃったのね。


「もういいよ。ちゃんと謝って貰ったし、何より帰れるみたいだしね」


気にしないでと言いながら、私は用意してもらったお茶を手に取る。


白磁の器は、シンプルで持ち手がついていて、中身は薄黄色っぽくて、一口飲むと…。

うん、どっちかというとハーブっぽい感じ。


「…あの、マーサ様は、魔幼を外に出していて辛くはないのですか?」


チャッピー君は、凄い真剣な顔で私をみていた。


…先ほどまでと違い、ちょっと尊敬の眼差しを感じるのは何故だろう?


「私も、とても不思議でした。先ほど戻ることは可能ですが少しお時間がかかるとお伝えしたのはその事なのです」


オデンヌさんはそう言いながら椅子から立ち上がり、私に擦り寄ってくるとがしっと手を握ってきた。


…え?そういうキャラでしたっけ?


「マーサ様、通常魔幼というものは共生主の体内で3年ほどなじませてからでないとそのように生き物の姿を取る事はできないのです!」


「そうなんです!それにこの形は…見た事がありません。先ほどこの魔幼はマーサ様の願いにあわせて、数刻の間にどんどんと姿形を変えています」


ああ、すごいと感激した声を上げるのはチャッピー君だ。


いや、あのお二方とも落ち着いてください。


「マーサ様!もしや貴方は元の世界では偉大な魔幼を操る力の持ち主だったのでしょうか?!」


「え!そうなんですか!じゃあ、じゃあ、お願いですマーサ様。俺にもその呪方を教えてください」


「ちょ、ちょっとちょっと、落ち着いて下さい」


私は、オデンヌさんの手を振り払って、思わず椅子から立ち上がった。

勢いで座っていた椅子が倒れてしまった。


「も、申し訳ありませんマーサ様」

「す、すみません!」


無意識に抱きしめた猫クロスケの体長は、いつの間にか、にょろーんと大きくなっていて、ノルウェイジャンというよりもメイクーンみたいな大きさだ。


”なーお”と啼く猫クロスケの声が、なんとなく”やっちまおーか?”と聞いているようでならないのでそれはダメとくびを振っておく。


「あのですね、私はただの派遣社員です。正社員でも契約社員でもない、た・だ・の派遣社員ですから!」


門脇 雅美。40歳。異世界のどこかで自分の職業を激しく叫ぶ…。




やっと話が進んできましたので

土日祝も更新致します。

大変拙いですが、頑張りますので

よろしくお願いいたします。


ここまで読んで下さってありがとうございます!


猫成分もふもふ成分ましましです。


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