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今更だけど異世界で育成します  作者: 神木名 緒
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笑顔を忘れずに

ちょっと、コツがつかめたので、やっぱり予約投稿しています。

ストック尽きてますががんばりますv

週末で挽回したいですね。

「クヌートさ…ああ、オデンヌ師とお呼びしたほうが…」


「あ、いえ、…師と呼ぶのは、生徒のみです。どうぞクヌートとお呼びびください」


私の笑顔に戸惑いながらも応えてくれたクヌートさんに、再度にっこりと心からの笑みを返した上で、ケソッソ君に視線を向ける。


「気にしないでください。学生さんですものね、完璧にやってもできない事もありますよね」


「なん…」


「まだ、何かを学んでらっしゃる途中の方に、責任を取れなんて事は言いません。私だって、学生の時や、新人の頃にはきちんとやっていても、間違えたり、思ったとおりに行かない事はありました」


にこにこと微笑を崩さないまま、口を開けて固まってしまっているケソッソ君に視線を合わせながら、私は息もつかずに話す。


「そうそう、時には運が悪いなと思う事もありましたね。天気が悪かったり、移動手段が偶然に遅延したり…そうそう、事故が起こってしまったり、偶然体調が悪くなったりする人も居ますよね」


ケソッソ君は、相変わらず口を開いたまま呆然と私を見ていた。


「それに、急いでいるときに限って、同じように急いでる人とぶつかってしまったりするんですよね」


私はにっこりを更に深めつつ、ずいっと一歩踏み出す。


「あ、そうそう。私の場合ですけど、どちらが悪いというわけでもなくぶつかってしまった場合でも、接触してしまったという事実に対しては、過失のある無しに関わらず、マナーとして一言そえますね。”ごめんなさい”って、あ、でもコレって、私の常識なのでこちらでは非常識なのかもしれないですね。ええ、私も別に、今五体満足でここにこうしてるんですから、わざわざ事を荒げるのも大人気ないと思うんですよ。だってまだ、社会に出た事のない責任なんてまるで無い、守られて然るべき学生さんですものね」


”maaaaaaaaaao"


少し声を張り上げてそう締めくくった私の声が室内に響いた後、タイミングを計ったように私の肩に居た猫クロスケが威嚇みたいな長い泣き声を上げる。


ケソッソ君は、まだ口を開けたまま、ぽかーんとしていた。


「ーケ、ケソッソ君、早く謝罪しなさい」


「はっ、は、あの、も、申し訳ありませんでした」


ケソッソ君は、慌てて促すオデンヌさんに言われ、青ざめた顔で、深く頭を下げてくれた。

あらあら、やりすぎたかな?


では、仲直りとしましょうか。


「…チャっピー君」


「は?え?」


「これから、色々教えてくださいね。チャッピー君」


有無を言わさず、私はチャッピー君の前にひざまづいて、手を握り締めぶんぶんと振る。

そして、事の成り行きをはらはらと見守っていたオデンヌさんにも、にこっと微笑む。


「で、私は、元の場所に戻れるのでしょうか?」


「あ、ええ。あの戻れます」


「え?!帰れるんですか」


え?…ああ、じゃあ、帰れるタイプの奴なんですね…。


「はい、ただ、少しお時間がかかります。」


オデンヌさんは、失礼しますと言いながら立ち上がり、チャッピー君の前に座り込んだままの私に手を差し出してくれた。


「落ち着いてご説明の出来る場所にご案内します。-お手をどうぞ」


ふぉっ。…生まれて初めてのレデイ扱いで、若干照れますが…今後一生なさそうなので、ありがたく手を貸して頂く事にする。


立ち上がった私の動きに合わせるように、猫クロスケは、くるるっと声を上げながら、左肩から右肩に移動している。


そして、私の首に、しゅるしゅるっと黒いふわふわのしっぽが巻きつく。


ーうん?この子、しっぽなんてあったのか?


疑問を抱きつつちらっと猫クロスケを見るけれど、金のつぶらな瞳がきょとんと見つめ返してくるだけだった。


…くそう、可愛い。


そんな事を考えつつ、オデンヌさんに先導されて私と、ちょっと私に怯えたままのチャっピー君は、連れ立って石壁部屋から出た。


といっても、更に続いていたのは、石壁の廊下だった。


「-先ほど少し、お話いたしましたが、ここはという学びの学舎になっています」


ふーん、つまり学校ですね。

でも私の知っている、学校の騒がしさとかそういうのはなさそうですね。


「幻翔修練の塔で学んでいるのは、選ばれた数人のみです。上級の師範たちは、基本的に国の内外に派遣されていますので、基本的にここに居るのは指導を任された私のような4階級師範と数人の学生のみです」


へーそうなんだね。


「あの、…ここは国なんでしょうか?」


廊下の作りがいつの間にか石壁ではなく、白っぽい、つるつるした石に変って、更に私の身長の2倍もありそうな扉の前で、オデンヌさんは立ち止まっって、両開きの扉をがちゃりと開いた。


「ええ、ここはイルット共和国という国です」


どうぞと促されて入った目の前の壁に、いわゆるタペストリーというのでしょうか、布製の大きな地図が張られていた。


「-コレは、地図ですか?」


「はい、イルットを含めたいくつかの国が存在するトリートワ大陸といくつかの島が描かれています」」


マーサさんこちらへどうぞと言われて、私はそこに応接セットがある事に初めて気がついた。


読んでいただきありがとうございました。

ようやく場所を移動しました。

”よもう”のほうで読んでみると気がつく事も

いっぱいあります。


未熟ですが読んでいただけたら嬉しいです。

お時間がございましたらお気軽に、コメント感想お願いします。


少しずつですが、PVも上がっててはげみになってますv

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