アーナータハーカーミヲーシンジマースカー
懲りずに予約投稿してみる。
誤字脱字は、また再度チェックして修正いたします。
よろしくお願いいたします。
「&…%$%%%$&#…#$##?」
青髪君が、再度何かを語りかけてくる。しかし、残念ながら、私には全く謎の宇宙言語です。
とりあえず、ジェスチャーとして、首を横に振ってみる。
青髪君は、ちょっとどーしよーみたいな困った顔になる。
そして、背後のピンク髪の人を振り返った。
ピンクさんは、ポンと青髪君の肩を叩くと、私に近寄ってきて、目の前で手を広げてきた。
そんなに近い訳でもないけど、ちょっとびくびくしながら相手の出方を待つ。
と、一瞬目の前がチカチカっと明滅する。
「-ひゃあ?」
「ダーイジョウブデスか?アナタ、ワタシ、ワカリマスカ?」
そんな言葉がピンクさんから出てきてびっくりする。
何だろう、絶対、結婚式コントの牧師さんとか、チリンチリン無くしたコントの芸人さんがよくやる外人みたいな喋りだよコレ。
「アナタ、キマシタ。コレガ、アナタヨビマシタ。マチガエマシタ」
ピンクさんは、悲しそうな、申し訳なさそうな顔と優しい声で一生懸命話している。
でも、私の脳内では中東系の男性が、ずっと副音声でそれを同時通訳するので、全然意味に集中することが出来ない。
ちなみに、私は、いわゆる”ゲラ”という奴でして、自分のツボに入ってしまうと、会議中だろうが仕事中だろうが笑いが止らなくなってしまうという奇病を発症しております。
「トテモカナシイネ。ゴメンナサイネ。ホントウゴーメンネー」
ーいや、無理!笑っちゃう!困る!コレ何とかして欲しい!
口元がにやけるのを必死に堪えていたら、胸元に抱えて居た猫クロスケ君が、するっと、私の左肩によじ登ってきて、耳元にたしっと前足らしきものをかけた。
”maaaaaaaaaaaao"
少し長めの、低い啼き声が私の左耳に注がれる。
こそばゆくて、思わず身を竦めていると、左耳から全身に静電気の軽いような感覚がちりっと走ったような気もした。
「-ホントウに貴方様には申し訳ない限りです。学生とはいえ、私の管轄する者がこのような事態を招くとは…」
「はれっ?なんで?」
突如ピンクさんの言葉遣いが、まともになって、私はマヌケな声を上げた。
「!素晴らしい、言葉をもう覚えられましたか!流石万物の混沌からいらっしゃったお方です」
「……えっと、あの、”バンブツノ…コントン”…ですか?」
「はい、この彼、チャピタ・ケソッソが行った”混沌より魔幼を生み出し使役する法”によって開かれた異空間を我々はそう呼んでいます」
ーまてまてまて!不明ワード急増した!
頭が痛くなりそうな私に対し、ピンクさんはニコニコとしている。
「ああ、失礼しました。名乗りが遅くなり申し訳ありません」
ピンクさんはそう言うと、私の目の前で片膝をついて両手を胸に当て、頭を前に傾げる。
「私は、クヌート・キ・オデンヌ。この幻翔修練の塔の4階級師範を努めております」
よろしくおねがいしますと微笑みながら顔を見上げられると、凄く美人で動揺します。
「え、ええと私は…」
ここで、私は異世界あるある”名乗ると下僕的な何かになっちゃう”ルールを思い出す”
「あー、か…えっと、ま…ま…、マーサです!」
「マーサ様ですね。」
再びにこっと笑ってから、ピンクさん…改め、クヌートさんは、後ろに突っ立っていた青髪、チャピタ君を呼んで、同じように片膝させる。
「ーチャピタ・ケソッソ、です」
何故か、不満そうに彼は名乗った。
あれ?クヌートさんの説明だと、彼が私がここに居る原因だったとかそんな事言ってなかったか??
「ケソッソ君、きちんと謝罪しなさい。マーサ殿が不本意にもここに居るのは、君の不完全な…」
「僕の法は完璧でしたよ!オデンヌ師も見て頂いたら分かるでしょう?僕の方法はちゃんと完璧に機能していたんです!でも不確定因子が起こったから…」
ケソッソ君は、そう言いながら、私をちらっと見上げる。
え?何それ、何か私のせいみたいに聞こえるんですけど…本気ですか??
一瞬呆れてケソッソ君を見つめていた私は、やっぱり謝りもせずに、ふいっと目を逸らした彼にちょっとイラとしてしまった。
にっこり、と擬音がつきそうなとびっきりの”営業スマイル”をケソッソ君とクヌートさんに向ける。
私の戦闘開始のゴングが鳴り響いたのだった
読んでいただきありがとうございます。
文字数は2000文字いないという、スマホでさくっと読める感じなので
少ない気もします…。も少しさくさく書けるようになったら改修するかもしれません。
お時間ございましたらコメントなどいただけると大変喜びます。
といっても、まだまだ序章ですね…(汗
早く育成がしたーい!!