でーないと目玉をほじくるぞー
大変失礼いたしました。
ようやく更新いたしました。
明日からちゃんと更新いたします。
PS予約投稿の件コメントで教えてくださった方ありがとうございます(涙)
maao…maao…と何かが鳴いている。
猫のような、それよりも人間の赤ちゃんみたいな…。
そういえば、昔読んだ怖い本に、赤ちゃんの鳴き声を出す妖怪っていうのが居たなぁと思った時、
ふみっと、私の膝に上がってくる、何かを感じた。
ぶわぁぁぁぁぁっと、腕に鳥肌が立つのを感じながら、ゆっくりと自分の膝を見下ろすと、私の膝に、真っ黒な
毛玉の何かが、金色のビー玉みたいな目が、ちょっと片足を上げるような感じでじっと私を見ていた。
ーこれは、何なのか。猫?犬?
サイズ的には、両手で乗せられそうなサイズで、でも、何だろう。これは。
毛玉というには、なんというか、感触は柔らかい生き物っぽいのに、毛先がぼわわっとかすみみたいになっていてなんというか、どちらかと言うと、真っ黒クロスケみたいに見える…。
「ええと…、君はねこ、かな?」
つぶやいて、声が出る事にほっとする。
その間も、じっと、猫クロスケは、私を膝上から見上げていた。
30秒くらい悩んだの末に、私はおそるおそる、その頭に手を伸ばす、ゆっくり近づけた手に、ふいっと猫クロスケが顔を寄せた。
一瞬、手を止めたものの、がぶりとはこないので、そのままふわりと毛並みを撫でる。
ーあ、ふわっとしてる。
その触り心地にほっとして、私はほうっとため息を吐いた。
”maaao"
と何処から声を出しているのか分からないような泣き声を猫クロスケがあげた。
ちょっと、エコーみたいな不思議な音がする、感じ。
「猫クロスケ君、ここはどこだろうねぇ」
勝手に命名して、ぽふぽふと猫クロスケを撫でる。すると、丸い身体をますます丸め、目を閉じた塊は、本当にただの
真っ黒くろすけだった。
くすくす笑いながら猫クロスケを撫でていると、ちょっと気持ちが落ち着いて身体に力が漲って来た。
猫クロスケを両手で掬い上げて、私は壁に手を突きながら、よいしょっと立ち上がった。
室内を改めて確認すると、円柱型の石壁に囲まれた部屋には、大きな窓があった。
といってもただ、石がそういう風に組まれている、西洋のお城の見晴し塔によくあるみたいなう奴だ。
…そう、すっごくファンタジーっぽい。
”maaao"
思わず胸の中の猫クロスケを抱く力が強くなってしまい、抗議の声みたいなものを上げられる。
「っあ、ご、ごめんごめん」
慌てて力を抜きつつ、窓にそっと近づき、窓の外に目を向ける。
「うわぁぁ」
これは、意外と高さのある建物みたいで、ずーっと先の山々なんかが見える。
そして、その更に先に、何か見た事もないようなライトブルーと緑っぽい色が混じったようなアイスクリーム状の何かな柱みたいな、…物が天に向かって、何本かそびえ立っていた。
「…どーしよ猫クロスケ、ファンタジーなんだけども……」
目がちかちかする様な色の植物っぽいものなんかにも目を奪われながら、思わず呟いていた。
ああ、この展開…。最近ネットとかで良く見るあれっぽい気がする、いやまさか、だってあたし
アラフォーよ?しかも全然若返りとかもしてないじゃん。
と脳内独り言を展開していると、何か足音みたいなのが聞こえてきた。
「#$$%$####%&!」
「&%%&$$%####!」
振り返ると、さっきの青い髪の人が、私を指差して、居た。
そして、その後ろには、白ピンクっぽい髪の、背の高い中性的な綺麗な顔のねずみ耳の方が居た。
ーどうしよう、目と頭がくらくらする。
「&…%$%%%$&#…#$##?」
青い髪の男の人がゆっくり歩み寄ってくる、顔を近くでみると、結構若いような気がする。
そして、全然日本人ではない、あとねずみ耳がピルピルって動いていた。
「…猫クロスケ君。大変だ…とても…不本意だが…これは…いわゆるひとつの…」
門脇 雅美。40歳。どうやら異世界にいるか、壮大なドッキリに巻き込まれてるっぽい。
という訳で、更新詐欺ですいませんでした。
読んでくださりありがとうございますた。
明日からちゃんと手動投稿致します。
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ありがとうございますv