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今更だけど異世界で育成します  作者: 神木名 緒
19/29

お米の国の人だもの

こんにちは

いつもよんでくださりありがとうございます。


最近はお米をたくのが面倒くさくて、パスタとかうどんとか

ばかりですが、お米と生卵、もしくはお米と納豆があれば

大体生きていける気がします。


よろしくお願いいたします。

じゅわぁっと緑の卵を浅い鍋に入れて焼いていく。

火を入れたら、ちょっと赤っぽい黄色になっていく…良かった。


コレはさっき作った、ピンク玉ねぎと緑芋と鶏肉を炒めたものにかぶせる予定で、オムレツもどきが出来る予定。


ちなみに、りんごみたいな見た目の実が、味が完全にトマトでそれでケチャップもどきというかトマトソースもどきみたいなものを作った。色は黄色っぽいんだけどまあ問題ない。


米があったらオムライスが作りたかったなぁ…。


オムレツの具を、四苦八苦しながら卵に包んでひっくり返しケチャップもどきをかけながらため息をついた。

フライパンも欲しいところよね。


「マーサ。これは食べられるのか?」


「ん?どれどれ?」


こー君はすっかり私の助手みたいな感じで、先にたって切り分けたりしてくれてる。

チャッピー君は、一度幻翔修練の塔に戻っている。

出かけるときにすぐ戻ってくるから先に食べないで欲しいと何度も言いながら出て行った。


今こーくんが見せてくれたのは、ココナッツみたいな形の大きな実で、凄い重かったからふくろうさんが運んでくれた奴だった。


ちなみにふくろうさんは姿を消していて、何処にいったの?って聞いたらこー君は胸の辺りを示していた。…うん。不思議世界のことは余り考えないでおこう。


こー君は硬くて割れなかった殻を半分に割って持ってきてくれた。

…おお、なんか白い粒々した種みたいなのが、綿毛みたいなものに絡まって、びっしりだね。


種は硬いし、食べる実もないし…。これははずれかなぁ。


でも猫クロスケが教えてくれたしねぇ。


首に巻きついている猫クロスケはでれっとしながら寝ているのに重力を無視して全然落っこちないで眠っている。


ーうーん。


と思いつつ、種の一つを指先で転がしていた私はふと思った。


ーこれって、タピオカに似ている。


そう、これは白くてちっちゃい方のタピオカに似ているんですよ!

って事は、まずは水につける事からだね。


「ちょっと試してみるね」


私は、ココナッツの殻の中身を鍋にジャラジャラとあけて、水で綿毛を取るところから始めた。


少しの間水につけてみたものの、私の想像のようにはタピオカっぽく膨らまなかった。


うーん。タピオカもひにかけるんだっけなぁ。


やっぱり食べられないのかと聞いてくるこー君にもうちょと待ってねと言いながら、水をひたひたにして火にかけてみる。


コレでちょと様子をみたいと思います。


さて、それではサラダでも作りますかね。


帰ってくる途中でピンクの葉っぱをちぎってきていたのだけど、さわり心地が完全にレタスで匂いもレタスなんだよね。コレが木になってるのは不思議だけど、もし本当にレタスなら私的にかなり助かる。


そんなわけで、さっきは匂いだけ嗅いでたけど、ちょっとだけちぎって口に入れる。そのたびにこー君が私をまじまじと見てくるわけだけど…。


「…ど、どうだ?」


「うん。レタスだね。ちょっと味が濃いけど」


良かったと思いながら、私はリンゴトマトとカットしてピンクレタスを適当にちぎって適当に合える。あとスープにも使った紫の葉っぱも細切りにして混ぜた。ここに塩とスパイス。


あと、猫クロスケが咥えてきた枝を削って本当にこまかーくしてぱらぱら振り掛ける。


「!それも食べるのか?」


「うん。食べるっていうか、風味付けだよ」


この枝は、柑橘系の香りがするんだよね。レモンというかレモングラスっぽいかな。

あとでもうちょっと削ってお茶にでもしてみようと思ってます。


出来たサラダは混ぜていたお皿のままテーブルに載せた。オムレツとサラダとよそっていないけどスープもあるし、なかなか素敵な晩御飯が出来た。


外は結構暗くなってきたけど、チャッピー君が戻ってきてからご飯にしようかな。


「よし、じゃあチャッピー君が帰ってきたら食べよう」


「!待つのか!?」


こー君が凄く衝撃を受けた顔をしたのが可笑しくて、私はあははと笑っていた。

そして、ある香りが時部屋に充満しているのに気がついた。


「あれ、これって…」


慌ててタピオカもどきの入った鍋を見に行く。閉じたふたの間から湯気がしゅんしゅん沸いている。

慌てて魔石を触って火を止める。


「…ちょっと焦げ臭いな」


こー君がそんな事を言う。いいえ、違うのよ!こー君、いや違わないんだけど…これは…これはね…。


私はそぉっとそぉっと鍋の蓋を持ち上げて、もわっとする蒸気の間にその輝きを認め、また蓋をパシッと閉めた。


「失敗したのか…?」


残念そうなこー君にぶんぶん首をふってから思わず私はこー君にぎゅっと抱きついた。


「ちっがーうよ!おこげご飯だよー!!」


万歳といいながらぎゅうぎゅう抱きつくと、こー君はおいこらと言いながらもとりあえずされるがままになってくれる。


嬉しくて嬉しくて、私が泣いていたからだと思う。



ここまで読んでくださりありがとうございます。

ブックマークさんがいつの間にか20人くらいに増えました。

ユニークさんがもうすぐ1000に行くのでしょうか?


まったり展開なので楽しんでいただけているか

不安ですが…。

ポイントやPV反応でモチべあげてがんばってます。


今後もがんばるデス!

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