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今更だけど異世界で育成します  作者: 神木名 緒
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3時間クッキング

こんにちは

ただただ調理をしておりますが、一部グロい表現がありますので

ご注意ください


よろしくお願いします。

「ケソッソだけでは不安だからな。私もお前が作る料理とやらを確認してやろう」


…ええと、これは食べるって事でいいのかな。


チャッピー君も困惑しているみたいだけど、まあいっかちょっと多めに料理をしますかね。


と、その前にあの鳥をどうするか、考え物です…。


「チャッピー君、あのね鳥捌いたことある?」


「とり?ですか…」


ないか…そうだよね、鳥も食べてないもんね。


「猫クロスケ…鳥の捌きかたって教えてくれてりできる?」


定位置の膝にのっていた猫クロスケは、しかたないなというようにぐうっと伸びをしてから私の肩に手を置いて、そっと耳に顔を近づけた。


あ、コレ前にやられたなぁと思った時には、なぁぁぁっという低い鳴き声を耳に吹き込まれた。


「…何だ、今何をした」


「うん、ごめん大師君今ね、脳が揺れてるの…」


「大師君ではない!レ・メンザ・コールディンだ」


ええ…全然可愛くないし、呼びにくそうなんだけど…


「えっと、んじゃ…メン君」


「な、なんだそれは!」


「えーっとじゃあ、あのコー君で。コー君ごめん、ちょっと鳥捌くから退いててね…」


大師君改めコー君は、ちょっと不満そうだったけれど、とりあえず折れてくれた。


猫クロスケに魔法をかけられた私の頭はなんか星が散ってる感じもする。


でも、鳥の捌き方は頭に入りました。うん、グロい手順がグロい!でも美味しいチキンスープの為にも捌かなければいけないのですよ!


私は、やらねばならんのや!


…詳細描写は割愛させていただきます。

単的につたえますと、首落とす、逆さにつる、羽根むしる、産毛焼く、内臓取る、でした。


うん、良かった猫クロスケに絞めておいてもらったんで、伝説の首の無い鶏が歩くやつは見なくてすんだのでほっとしてます…。


まあ、内臓取るくらいになったら、ほぼスーパーで売ってるレベルの鶏肉さんになりましたから、余り何も感じなくなって良かったです。


一旦この鶏肉は塩と胡椒とスパイスに混ぜて、あと途中で見つけたローリエみたいないい香りの葉っぱがあったのでそれをくっつけて、更に大きい葉っぱに包んで、冷たい所にでも置いておこうかな。


「…それはどうするんだ」


私の背後にぴったりとコー君がいる。うん。

首にですね、無理やり猫クロスケが巻きついてまして、背後にはコー君がくっついているっていうね。


夏だったらどけどけーいって言ってるレベルですよ。


「えーと少しこのまま寝かせておきたいので、寒いところにでも置いておきたいんだけどね」


「寒い…冷たくすればいいのか?」


コー君はそういうと、手をお肉にかざした。


おお。何か冷たくなってる。


「うん、じゃあ、しばらくこれはこのままで」


とりあえず鶏肉はテーブルに置いておく事にして、だいぶ時使ったから他の食材も見ないとね。


「マーサさん、コレでどうですか?」


野菜スープを任せていたチャッピー君から声がかかった。

まあ煮る所まではほとんど手伝ったから問題ないとは思うんだけどね。


味見をして、問題ない事を確認し、私はもうひとつのやらなければいけない事を思い出した。


「あー!魚捌くんだった!」


しまったと思いながらチャッピー君に聞くと、ちゃんと葉っぱでくるんでくれていたので、腐ってはいなかった。


ほっとしながら、葉っぱから魚を出す。

うん、グロイな。


何でなのかしら、体は川魚なのに、顔だけしゃくれたフランケンみたいな感じだよ。


魚を捌くのは嫌いではないので、頭を落として、鱗を取って、内臓を取りまして、ちょっと開きますかね。


丁度両手を広げたくらいの大きさで、身がピンクっぽいかな。


さっさと5匹全部捌いて、三枚におろしました。魚の切り身はまた葉っぱに包みなおしてと。


「-ねぇねぇこー君。さっきの冷たくなるのやってくれる?」


こー君はじろっと私を睨みつつも魚に手をかざしてくれた。


さて、コレで実の方の準備も万端。頭と背骨とかもろもろを集めて…干したいな。


何か干せるものは無いかと家の中を探す。


「何を探しているのだ?」


「乾燥させたいので、干せるものはないのかなって…」


うーん、何もみつからないなぁ…。


仕方ないから、葉っぱを編んで篭でも創るかな。もしくは小枝を組み合わせて虫かごみたいなものを…。


などど考えていたら、こー君がさっと手を翳して乾燥をしてくれた。

あ、ありがとうございます。


でもそんなに魔法とか使ってて大丈夫ですかね?


「次はどうするんだ?」


わくわくした目で見られたので、とっととお料理を進めたいと思います。


「えーと、コレは粉々に潰したいので…」


「粉々にすればいいのか!」


「あ、あのあんまり魔法は使わないで!綺麗な布の袋か何かで包んで叩くから!」


こー君が妙にはりきってて逆に怖いんですけど…。


面倒くさいなと言いながら、こー君は嬉々として伸ばし棒で乾燥魚の骨と頭を粉々に砕いている。

その姿はどう見ても夏休みの自由研究工作中の小学生に見えるのだった。



ここまで読んでいただきありがとうございます。

魚は捌けますが、ある日親戚が猪とか取ってきたら

どうしようと思う事があります。


ジビエにはなれないのかなーやれば慣れるのかなー(笑)


ブックマークなどしていただきありがとうございますv

ご意見感想などありましたら書いていただけると

とても喜びますv

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