言いたい事もいえないこんな世の中じゃ
こんにちわ
お約束の飯まず展開ですが、ご飯て
やっぱり大事ですよね。
先日ネズミーランドで思わぬ飯まずに
であってびびりました…
それはさておき本編よろしくお願いいたします。
最初に感じたのはずしっとした重みだった。
更にギャアギャアという声がしてきたて、私は心地良い眠りから徐々に起こされた。。
うるさい…寝苦しい。
そう認識した時に、ふわと自分の近くに猫クロスケが来たのが分かった。
フーという猫特有の威嚇の声を聞いて、私は完全に目覚めた。
「…あれ?」
目を開くと、私の膝上で猫クロスケが尻尾を逆立てて威嚇を行っていた。
本当の猫だったら爪が食い込んですごく痛いだろうなと思うけど、猫クロスケの場合はそれは感じなかった。
そして猫クロスケの前に、巨大なオウムみたいなモノが居た。
ーうん、めちゃめちゃ怖い。
顔が鉄の仮面みたいなもので覆われているし、体も鎧みたいな物に覆われてる。見るからにおっかなそうなフォルムとその巨大さに圧倒される。猫クロスケを縦に伸ばしたのと同じくらいの大きさはあるんじゃないかと思います。
ギョギョギョギョッというけたたましい声に私は思わず耳を塞いだ。
猫クロスケは私の膝から降りると、そろそろとオウムに近寄っていってフルルルッと威嚇の声を上げている。
ーいいから、猫クロスケ戻ってきて!怪我はしないで!
私は足元の拳大の石を手に取りながら、木を背にしながら立ち上がる。
ー猫クロスケ、石投げるから戻ってきて。一緒に逃げよう!
すごいデカくておっかないけど、石を投げたら避けて飛ぶだろう。
私は猫クロスケに心で語りかけながら大きく腕を振り上げた。
「-それ、洛陽にぶつけるつもりなの?」
背後からそう声が聞こえて、私はびっくりして固まってしまう。
ゆっくり振り返ったら、金髪のすごい綺麗な外人顔の男の子が私を見上げていた。
耳はチャッピー君と同じねずみさんみたいな感じなので、この国の子なんだろう。
ーう、確かに動物に石をぶつけるのはお子様の前ではまずいかも…。
「そんなのぶつけたら、洛陽がお姉さんを敵だと思って消しちゃうからやめた方がいいよ」
ん?消しちゃうって言われた?
きょとんと見返すと美人さんの男の子はふふっと笑った。あ、今気がついたけど瞳の色が違う。
「凄い、オッドアイだね。初めて見た!」
私は思わず男の子の肩をがしっとつかんでしまった。
男の子の体が大きくびくっとなったのが分かった。
あ、しまった。よそ様の子供にいきなり障ったらまずかったかも。
「…マーサさん。大丈夫ですかっ」
切羽詰ったチャッピー君の声に、私ははっとする。
振り返った先に、ずぶぬれのチャッピー君が居た。
「チャッピー君、ずぶ濡れだけど大丈夫?…」
「大師、マーサさんに洛陽を差し向けるなんてどういうつもりですか」
何かあるなら先に僕に言ってくださいと良いながら、チャッピー君は私と男の子の間に体を滑り込ませる。
んんん?どういう事だ?
「…人聞き悪いな。別に私は何もしてないよ。結界が淀んだので洛陽が見回りに来ただけだ」
男の子が言いいながら、左腕をさっと掲げると白いオウムが翼をはためかせてそこに乗っかる。
ー重力的におかしいけど…。猫クロスケみたいに軽いって事だよね?
男の子の肩に乗っているオウムは、どう考えても大きすぎて絶対普通の子供では立っている事も無理だと思います。
という事は、この子は…私みたいに魔法が使える人だ。
「チャッピー君。この子誰?」
「…大師です。幻翔修練の塔で一番偉い方になります
「えー!嘘でしょ!だって、いってて10歳くらいじゃないの?」
思わずチャッピー君の背後から身を乗り出して男の子を見る。お肌ぴちぴちだけど?どうなってるの?っていうかまつ毛ばさばさしてない?あれ、女の子なのかな?
男の子は私の視線にひるんだのかふいっと顔を逸らす。ありゃ、嫌われたかしら。
「…それより、これは何だ」
不機嫌そうな声で、男の子は私達が色々採取した籠を足先でとんとつつく。
こらこら、食べ物をそんな風にしちゃだめです。
「-それは、マーサさんが料理する為に集めたものです」
「料理?その魔魚も料理の為に採ってきたのか?」
あ、すっかり忘れてたけどチャッピー君の足元の籠には魚…というにはちょっと爬虫類っぽい何かが乗っかっていた。
男の子はあきれたようにチャッピー君に近づいて、すっと手を翳す。
ずぶ濡れだったチャッピー君の体の回りに暖かい風が舞って、あっという間に乾燥してしまった。
おおお!すごい便利なんだけど。
尊敬の眼差しを向けてみたけど、やっぱりふいっと目を逸らされてしまう。
あれれ、独身ですが、親戚の子供受けはそれなりにいいんだけどなぁ。
「…この結界の外の生物には多少なりとも魔素が含まれている事は、学んでいるはずだと思うが?」
そう言いながら、男の子は私の籠を蹴ってひっくり返した。
「ちょっと、何してんの!」
私は言いながら、慌てて籠から転がった採取物を拾う。
人が一生懸命に採った物になんて事をするんだ。
「…コレで料理をするという事は、すなわち”毒”だ。お前、毒を作って誰に食させるというのだ」
………はぁ?毒?
門脇 雅美。40歳。人生で初めて毒殺の容疑をかけられています。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
そういえばまだ色々説明してない事があるなと
思っております。
うふふ、ちゃんと説明しないとな…
なんだか急にユニークさんが増えてびっくり
ですが、とても嬉しいです。
ぶくまありがとうございます!
精進いたします。