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今更だけど異世界で育成します  作者: 神木名 緒
10/29

それは貧乏性ともいう

こんにちは

いっこまるっと話が消えましてね

ちょっとがっくりです。


でも、結果おーらいです。

よろしくお願いします。

もしゃもしゃもしゃもしゃ


なぁーん


もしゃもしゃもしゃもしゃ


ぐるるるるう


もしゃもしゃもしゃもしゃもしゃ…


はっと気がついた時にはどれくらい時が過ぎていたのか私には全然わからなかった。

わかっているのは、とにかく外が夕暮れになっていて、私のお腹が非常に空いているということだった。


そういえば、帰宅の途中だったので、昼から何も食べていない状態だった。


「…お腹すいたなぁ」


トイレの場所は聞いたけど、食べ物の場所とかは聞かなかったんだよね…。

んー。どうしようかなぁ…。


椅子から立ち上がって、部屋の中をぐるっと見回す。

リビングっぽいこの部屋には、多分火を使いそうな場所と水場みたいなところはあるのだけど、肝心の水はなかった。瓶みたいのがあるから、どこからか汲んでくるのかもしれない。


とりあえず飲み物が必要だけど…まさか自動販売機とかがあるわけではないだろうしね。

と思っていたら。


ぼごんと、近くに何かが落ちた音がした。


ころころと転がってきたのは、よく飲んでいる伊○門のペットボトルだった。


「な~お」


「…え?」


思わず手に取った私のそばに猫クロスケが、擦り寄って来て褒めてみたいな顔を向けてくる。


うん、そういえば、クヌートさんが言ってたな…。私が意識をして猫クロスケを使えるようにならない限りは、元の世界に戻る事は難しいって。


「あ、ありがとうね」


私はとりあえずお礼を言って猫クロスケを撫でると、椅子に座ると伊○門を飲んだ。


混乱している頭を整理してみる。今の状況は、私が喉が渇いて、自販機でお茶が買えたらいーなーと思った。

猫クロスケが用意した。


っていう状況だよね…。


でもさ、これってやっぱりちょっと恐くない?


ペットボトルをじっと見る。


まず、このお茶、何処から来たんだろう?どこかの自販機から一本拝借?コンビニ?

お金、払ってないって事は、盗みだ…。


考えすぎかも知れないし、異世界だからしょうがないって事もあるかもだけど、私はそういうのちょっとヤダって思う。


この1本が無くなった事で、この後に棚卸しで徹夜とかになる人が居るかもだし、店員さんを疑っちゃうコンビニの店主さんが居るかもしれない…。


それから、”私が意識をして猫クロスケを使えるように”っていうところだ。


今、私がふっと考えた気持ちというか欲望を、猫クロスケは叶えてくれてる。多分さっきクヌートさんやチャッピー君と急に言葉が通じるようになったのも、猫クロスケが何かをしてくれたんだろうと思われる。


でも、それって私は意識してたのかな…?

これって、たとえば私が、”あの人嫌い”とかって思ったら…ヤバイレベルなんじゃない??


私はそこまで考えて、足元ですりすりと私の足に身体をこすり付けていた猫クロスケを机の上に乗せる。


「…ねぇ、猫クロスケ。私のお願いを叶えてくれるのは嬉しい。嬉しいんだけどね…」


猫クロスケは、きょとんとした顔で私をじっと見ている。

本当に通じているのかはわからないけど、私は心のそこから願いする。


「私、そんなに出来た人間じゃないからね、多分こういうふうに、どんどんお願いを叶えて貰っちゃうと、どんどんダメ人間になるし、ちょっとした下らないお願いをして良い事も悪い事もわかんなくなっちゃうんだ」


だからねと言いながら、猫クロスケの狭い額に、ごちっと私の額をくっつける。


「私が、本当の、本っっ当に困った時とか死にそうな時だけ助けて!…それ以外はね、こうして可愛いにゃんこで居てくれるだけでいいから」


お願いと言いながら、伝わるようにと願う。


要領が悪いなと自分でも思う。せっかく異世界来たんだから、本当は俺TUEEEってやつをやるべきなのかもしれない。


でも、私は、私の心が気持ち悪いと思う事はしたくない。


40年も生きていると、若い時にやってしまった、色んな事がある。

すっごい小さな事だけど、ふと思いだして「何で私はあの時あんな事をしたのか言ったのか」ってうわーって転げまわる時が多々ある。


この”魔法”の件はそれに凄く関わると思う。

私は、そんなに強くないから、きっと猫クロスケに叶えてもらった願いの”結末”に耐えられない。

そんな風に思った。


「…うにゃあな」


仕方ないねとでもいうように、猫クロスケが鳴いて私のほっぺたをぺろっと舐めた。


「…わかってくれた?」


猫クロスケはいつも通りたしっと私の肩に手をかけると抱っこしろというように擦り寄ってきて、ぺろぺろと顔を舐めてくる。


…ふああ、猫舌、ざらざらする!でも可愛い。


「ありがとう猫クロスケ!大好きだわっ」


ぎゅうううっと抱きしめてみたら、ほっぺをぺろぺろ舐めていた猫クロスケが、急に鼻


に噛み付いてきた。


「…イタイイタイイタイ。甘噛みでもイタイからっ。イタイからぁ」


言いながらも凄く嬉しくなる。猫クロスケと私の仲が更に深まった気がした。


さて、魔法とか俺TUEEに関する私個人の

見解がはいってます、

物語なのにつまらんかもしれませんね。

でも俺TUEEばっか読んでてもねって漢字もあるのです。うふふ


ここまで読んでくださりありがとうございます。

もういい加減育成しようね。育成…うん。

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