表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VR銭湯へようこそ  作者: うぃすた
1/1

あざみへようこそ

お久しぶりでございます。

今回なんとなくで投稿させていただきました。

途中で視点が変わります。ご注意ください。

 先ほどまで真っ白だった世界が様々な色を映し出した。

 「ここがDTOの世界…」

 某家電量販店のくじ引きで一当を当てた幸運な男である俺、ロックこと岩城祐樹(いわしろゆうき)は1当の商品である今話題のMMORPG『Dream(ドリーム)Tale(テイル)Online(オンライン)』にログインした。

 キャラメイクをして200問以上の心理テストを終了させた結果、俺の職種(クラス)は『戦闘職(ウォーリアクラス)』の【ファイター】だった。一番基本的な前衛物理職で一番人口の多い職業(ジョブ)だが(アーツ)が素直で使いやすかったり、そこそこ攻撃力も高いので優遇されている。

 というか職業(ジョブ)は良いんだが心理テスト長すぎだろ! キャラメイクから全部含めて1時間近くかかったぞ。さすが資金の1/3を職関連にぶち込んだと噂のあるゲームだわ。


 まぁそういう感想は置いておいて、せっかく新作ゲームをプレイできたんだ。このゲームのコンセプトである『もうひとつの人生を』とやらを感じるとするか。

 ならばすることは一つ、食事だ! 人生の生きる糧は食事であると俺は思う。ましてゲームの世界なんだ、現実世界では食べられないものを食べたいだろう?! 


 というわけで町を散策しているとある建物が目についた。洋風の建物が立ち並ぶ中、一つだけまったく雰囲気の違う建物がある。

 その建物は屋根には鼠色の瓦が貼ってある木製の建物だった。しかも屋根の右の方からは煙突が伸びており、煙が少量噴出している。

 さすがに気になる。世界観ガン無視の建物を造るなんて開発は何を考えているんだ? 疑問を持ちつつその建物に近づいていく。建物の入口は引き戸であり、その引き戸には暖簾(のれん)がかけてあった。暖簾にはこう書かれている『VR銭湯 あざみ』と。

 VR銭湯? さすがに戦闘ではないので戦うという事はないだろう。………なんだこれ?

 イヤ、疑問を持っていても始まらん。せっかくだから俺はこの引き戸からはいるぜ、とどこかの伝説の糞ゲーを思わせるようなセリフを思いながら俺は引き戸を開いた。

 「ごめんくださ~い。」

 誰にいうでもないがつい声が出てしまう。帰ってこないと思っていたが越えの返事が返ってきた。声の主は正面の番台? カウンター? に腰かけている男だった。

 「いらっしゃい。」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ここで銭湯を始めて2週間。開店して最初に来た客はNPCだった。このゲームのNPCは独自のAIを持っていて、人間と同じようにコミュニケーションをとることもできるし一緒に冒険したりもできる。どうやらそのNPCはウチが気に入ったらしく、翌日にはそのNPCは友人達を連れて遊びに来た。結局そいつらの影響もありそこそこに常連もできたんだが、常連の8割がNPCってどういうこっちゃ。


 「ごめんくださ~い」


 なんて思いにふけっていると入口から声が聞こえてきた。そちらを見ると初期装備でいかにも『ゲーム始めたてですv(・ω<)☆キャピッ』みたいな装備の男が入ってきた。

 「いらっしゃい。」

 あまり接客は得意ではないがどんな装備だろうが、どんな性別だろうが迷惑でない奴以外はみんな客だ。無碍にはできん。ってむこうさんは俺がいたことに気づいてなかったのか? こっちみてびっくりしてるんだが…

 「すみません。気付かなくてビックリしちゃいました。外の暖簾みて入ってきたんですけど、ここって銭湯なんですか?」

 本当に気付いていなかったのか。まぁいいさ、紹介くらいしておこうかね。

 

 「ああ、『VR銭湯 あざみ』へようこそ。」

次回「やっぱり銭湯には牛乳だろ!」

更新は未定也

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ