プロローグ
雲一つない空。アメリカのホワイトハウスにはたくさんの人だかりができていた。夏場の蒸し暑い気候にもかかわらず団子のように人々は集まっていた。報道するもの、押しかけるもの、それを抑えるもの、思惑は違えど皆待っているものは同じであった。演説台、そこにある人物が立つと皆が統制のとれた軍隊のように静まりかえる。その人物はアメリカ合衆国大統領。ほっそりしているが筋肉質な体つきと甘いスマイルが特徴的な金髪ショートの白人である。1週間前よりあることを公表したいと人々に告げていた。人々はやて不正取引だ、開戦だと様々な想像を膨らましていた。それも国内ではなく世界中でだ。今日という日をありとあらゆる人々が楽しみにしていた。各国のトップ達もやぶさかではない。テレビ局のカメラも彼の一挙手一投足を見逃さないようにその姿を捉える。
「本日はお集まりいただきありがとうございます。私も緊張しておりますので早々に公表させていただくとしましょう。」
人々は静まり返る。その言葉を誰もが聞き取れるように。彼の口から出た言葉は
「宇宙人は存在します!」
であった。
人々に変化はない。静まり返っている。だが空は違った。ホワイトハウスの辺りは夜のようであった。人々は空を見上げ絶句する。巨大な楕円状の物体が空を覆っていた。そこよりおりてくるものを見て人々は大統領の言葉に確信をもつ。その日は 革新の日 と名付けられた