第0話 : プロローグ
10/30 携帯でも読みやすいように、改行、行間の変更をしてみました。
パソコンで読まれる場合、間延びした感じになってしまいますが、ご容赦下さい。
m(_ _)m
その不思議な形をした石のペンダントは、物心が付いた時には身に付けていた。
涙の形のような深い深い色合いの「青い石」――。
何故それを身に付けなくてはいけないのか、幼心に不思議に思って茜は、母・明日香に尋ねた。
「お母さん。どうしてこのペンダント、付けてなくっちゃいけないの? 他のお友達は、こんなのしてないもん。幼稚園にして来ちゃダメだって言われたもん」
そう言ってぐずる小さな娘に、当時から病弱だった明日香は病院のベットに座り、小さな柔らかな頬を撫でながら諭すように、優しくこう言った。
「この石は”守りの石”なのよ。あなたを守ってくれているの。だから、外さないでいましょうね」
母の儚げな微笑み――。
幼い茜に、母の言葉の意味が分かった訳ではなかった。
ただ、それを外してしまうと母を悲しませるような気がしたのだ。
いつしか、そのペンダントは違和感なく茜の一部となり、今も彼女の胸で輝いている――。
こんにちは。水樹 裕です。
読んで下さって、ありがとうございます。
SFファンタジーな恋愛小説になる予定です。
最後まで、お付き合い下さると嬉しいです。
同時に、イラスト投稿のコーナーに、「挿絵」をアップして行きたいと思います。
そちらも、楽しんで頂けたらと思います。