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児童ポルノ

あっ、どうも。

喪福笑美です。

児ポ法…

少し前に流行ったこの単語、覚えてますか?

あたしは法律とかには興味はないのですが、友達に聞いた話では

「女児の裸を漫画の中で描くのも駄目。つまりしずかちゃんの裸が出てくるドラえもんも駄目。」

というふざけた法律だったようですね。

ドラえもんを読んで性犯罪に走る人間がいるというのでしょうか?

…すみません、少し私情が混じってしまいましたね。

今回のお話はただのロリコンのお話です。

全く、個人の性的欲望にドラえもんを巻き込まないで欲しいものですね。

まぁ、あたしも褒められる趣味をしていないので人のことは言えないのですが。

それではどうぞ。







「んー。」

炉板ろいた 理太郎りたろうは仕事が終わって伸びをした。

彼は運送会社の荷物整理の仕事をしていた。

「今日もようやく帰れるなー。」

誰となく呟いて、事務所の方に向かった。

タイムカードを押しに行くのであった。

「炉板さん。」

炉板は途中で声をかけられた。

同僚の加藤であった。

加藤は言った。

「これから山根と呑みに行くんだけど、一緒にどう?」

「あー…俺はいいや。」

炉板は考えもせずに断り事務所に入っていった。

タイムカードを押して事務所の中を見ると女性が一人で働いていた。

「お疲れ様でしたー。」

炉板に挨拶をされ、女性は下を向いたまま言った。

「…お疲れ様でした。」

炉板はいつもの事なので気にもせずに帰路に向かった。

(そういえば…喪福さんだっけ?あの人と会話らしい事もしたことないや。)



「本当、付き合い悪いよねあの人。」

加藤が飲み屋で言い出した。

「毎日真っ直ぐ家に帰って何をしてるんだか…」

それに対し、山根がニヤつきながら言った。

「そいえば、風俗に誘った事があるんだけど…」

「どうだった?」

「「俺はそういうのは良いです。」って断られた。」

「かー、あいつ童貞なんじゃねぇの?気持ち悪っ!」



(とか今頃言われてるのかな。)

家について炉板はそんな自虐的な妄想をしていた。

彼は一人暮らしであった。

そのため、食事を用意してくれる家族もいない。

コンビニで買ってきた弁当を電子レンジに放り込んだ。

(さてと、メシができるまでの間に…)

炉板はパソコンを立ち上げた。

起動されたデスクトップには…

ランドセルを背負った女の子の絵が映し出された。

彼はロリコンであった。

ただし現実の女児に興味はなく、漫画やエロゲーに性的興奮を覚えていた。

「さてと、何かお宝は?」

炉板は毎日通ってるロリ絵専門の掲示板を開いた。

「外れも多いし、シリーズで手に入らないのが痛いけど…」

掲示板には自分と同じ嗜好の人間が集まってくる。

知り合いにはバらしたくない趣味…

普段話せないだけに掲示板でロリへの思いを語り合うのは本当に楽しかった。

「んー昨日は不作だったからなぁ。胸が大きすぎて。やっぱり」

次の瞬間、炉板はガバっと身を乗り出した。

「キタキタキタ!キマシタワー!このぺったんこ具合、かなりのツボだね!」

彼はすぐさまその画像を保存した。

「他には…」

しばらくカチカチとログを追っていたが他には良いのが出てこなかった。

「これだけか…とはいえ、かなりいい物を貰ったからお礼をすべきだな。」

炉板は画像フォルダを開いた。

「これとか…」

それは胸のない少女が何人もの男たちに犯されている画像であった。

「タイトルは「お礼です」と…うりゃっ送信!」

しばらくすると自分の画像が掲示板に貼られた。

数秒で「氏名:ハシル  本文:神降臨!ありがとう!!」

というコメントがついた。

炉板はそれを見ると満足し、食事をに戻った。



食事を終え、再びパソコンの前に立ち更新すると掲示板にはコメントがたくさんついていた。

ほとんどが賞賛のコメントで炉板の気持ちは高ぶっていたがふと、変なコメントに気付いた。

「氏名:おっぱいもみもみ 本文:こんな事をしていいと思っているの?」

「…何だこいつ。」

どこの掲示板にも空気の読めない奴は現れる。

「でも、そういうのが見たくてお前もこの掲示板にきたんだろ?」

さっきまで高ぶっていた気持ちに水をさされたような…むしろ自分を否定されたようで炉板は不快な気分になった。

他の人への返信をしてから空気の読めない奴に噛み付いた。

「いいも悪いもこの絵を掲示板にアップしたからどうなるっていうんだ?」

文面の怒りを察したのか他の人になだめられるコメントがついた。

しかし、同じ人物からの返事はなかった。

「煽りだったのか、くそ!釣られちまったなあ…変なハンドルネームつけやがって!!」

炉板はパソコンを切り、布団に潜った。



「おはようございます。」

次の日の朝、早めに会社についた。

事務所にはまたしても喪福しかいなかった。

(くそ、早く仕事初めていやな事は忘れよう!)

タイムカードを押してロッカーを開けると

「うわっ!」

中から大量の女児用下着がなだれてきた。

「ちくしょう!誰だこんな事するのは!!」

そんな事を言ってる場合じゃないとすぐに気付いた。

(人に見られたらまずい!!)

慌てて、その下着を押し込もうとした。

「大丈夫、誰も見てない。」

後ろから声をかけられて炉板はぎょっとした。

後ろには笑美が立っていた。

「喪福さん!?これは、違うんだ!誰かが勝手に…」

「だから大丈夫。入れたのあたしだから。」

一瞬、何を言っているのか分からなかった。

しばらくの静寂の後、笑美が口を開いた。

「好きなんでしょ?そういうの。」

「なっ、何のこと?」

「だって昨日の掲示板に子供の性的な絵を貼っていた。」

炉板は頭がこんがりつつあったが冷静になろうと言った。

「いや、俺は現実の女児には興味は…じゃなくて昨日のコメントはもしや君…?」

笑美は無言で頷いた。

(こいつ何が目的なんだろう?)

炉板は聞いたがいいが次に何を聞くべきか分からなくなっていた。

「こんな事をしていいと思ってるの?」

笑美は昨日のコメントと同じような事を再び聞いた。

炉板はその言葉に我に返った。

「昨日も言ったよな…あれを貼った事で何が起こるっていうんだ?現実の人間じゃないぞ!いや、現実だとしても俺が女児を犯したわけではないんだから…」

次の瞬間、笑美は顔を隠していた前髪を幕を開けるようにめくった。

その下から美少女の顔が出てきて炉板は思わず息を飲んだ。

(胸がペタンコだったら好みだったかも…)

そんな場違いな事を考えながらもその眼に射抜かれて動けなくなった。

「誰も不幸にならないと言うの?」

笑美は無表情で言った。

炉板は何とか口を開いた。

「あっ、当たり前じゃないか。」

「そ。」


炉板は気が付いたら家にいた。

あの後、意識が飛び飛びになりながら仕事をしていた。

「バレたのか…」

笑美の不気味さよりそっちの方が気になっていた。

とても、パソコンを起動する気分ではなっかったので、TVをつけた。

「次のニュースです。」

調度、ニュースの時間であった。

バラエティでも見ようとリモコンを押そうした瞬間、テロップに目を奪われた。

「小学生女児暴行事件。」

ニュースキャスターが話し始めた。

「信じられない事件が起きました。小学生の女の子が暴行を受ける事件が本日未明におきました。容疑者は現在も逃走中で…」

そして次に見覚えのある画面が映し出された。

それは自分が毎日通っているあの掲示板だ。

「容疑者はこのホームページの常連であったと警察の家宅捜査で判明しており、警察はサイト管理者にホームページの閉鎖を命じ…」

その時、モザイクはかかっていたが自分がアップした画像がTVに映ったのが炉板には分かった。

「そんな…そんな…」

炉板は頭を抱えた。

「せっかくの毎日の楽しみが…」

「感想はそれだけ?」

後ろには笑美が立っていた。

炉板は驚いて立ち上がり叫ぶように言った。

「何でここにいるんだよ!ここは俺の家だぞ!!」

「感想はそれだけ?」

笑美は無視して言った。

「何だよ…俺のアップした画像のせいだって言いたいのかよ!?小学生レイプはこつが勝手にやっただけだろ!!いや、そもそも、あの掲示板が作られなければ俺はあの画像をアップする事はなかったんだ!!そさ、俺は全く関係ない!!」

「そ。」

笑美は再び前髪をめくった。

その目に射抜かれ、炉板の意識はブラックアウトしていった。



「…ここは?」

炉板が目を開けるとどこかの廃ビル?のようなところにいた。

立ち上がろうと手を地面に置こうとすると動かない。

ガムテープで縛られていた。

「俺、意識がなくなって…喪福の仕業か?」

その時パチンという音がして明かりがついた。

その部屋には2つ人影があった。

1人は息を荒くして今にも泣き出しそうな男。

そしてもう一つは…

「!うげぇ…!!」

バラバラになった人間であった。

息を荒くした男が話し始めた。

「お前らが悪いんだ…あんなホームページを作るから…あんな画像をのせるから…俺は自分を抑えきれなくなっちまった!!どうせ、死刑になるんだ!その前に復讐しといてやる…!!」

バラバラにされtのは掲示板の管理者だったようだ。

吐くだけ吐いて炉板は言った。

「…突っ込みどころ満載だよお前。」

男は包丁を取り出した。

炉板はたくさん指摘したいところを指摘することはできなかった。



笑美は家主のいなくなった部屋を物色していた。

炉板の家を。

本棚の上からエロ本を見つけ出した。

それを見て満足すると、部屋を後にした。

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