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えっ?平凡ですよ??(短編版)

作者: 月雪 はな
掲載日:2011/09/02

はじめて小説を書きました。

誤字脱字等のお見苦しい部分もあると思いますがお手柔らかにお願い致します<(__)>

 私の名前は、リリアナ・ラ・オリヴィリア。


 オリヴィリア伯爵の第1子として生をうけました。

 そして、私には過去にもう1つ名前がありました。


−−−−橘 ゆかり−−−−


 察しのいい皆様ならお分かりでしょう……そう私は転生者なのです。

 前世では、16歳の女子高生でした。

 そんな私が何故死んだのかって?

 交通事故に遭ったからです

 恐らく、即死だったのでしょう。

 気付いた時には、知らない天井が目の前に広がっていたのだから。

 最初は病院かな? まさか助かるなんてさすが私。

 呑気にも、そんな事を考えていました。

 とりあえず、身体を起こそうとするが何故か起きない。

 事故が事故だったから、足や肋骨が折れてるのかもなぁ〜と思ったが、痛みはまったくないのが不思議でした。

 今度は、自分の体の状態を確認しようと、手を動かしてみました。

 すると、視界に随分と小さな手がうつりこんだ。


 こんな所に赤ちゃん?


 なんて思っていたら、20歳前半くらいの外国人美女が、憔悴仕切った様子で私に近付いてきた。


 何故に外人さん??


『*☆〇℃¢£。§●▽⊇♯≒∃∠≪⊥⌒∇≡∝∽〜』


 なんて言ってるんですか−−−−!?


 私は1人で状況がわからずにパニックになっていた。

 その間も美女は、私をみながらずっと微笑んでいた。

 しばらくしてようやく落ち着いた私は、状況を理解する為に、美女を観察する事にしました。

 美女の大きな瞳の視線は、真っ直ぐ私に向かっていて、瞳にはちっちゃな赤ちゃんが映し出されていた。


 えっ? 赤ちゃん??


 私と美女の間に赤ちゃんなど勿論いない。


「おぎゃやぁ−−−−−−!!?? (ええぇえぇ−−−−−−!!??)」


 そうして、私は異世界に転生したのでした。

 赤ちゃん時代は、元16歳には辛かったです。

 羞恥プレイな葬り去りたい過去です。

 そして成長するにつれて、自分が貴族の伯爵位の娘として生まれた事がわかりました。

 こりゃ左団扇だわぁ〜と思っていましたよ。

 そしたら、私の両親は揃いも揃ってかなりのお人好しでした。

 商売をしたいが元手がないという青年には、契約書もなしに金を貸し、持ち逃げされて行方不明。

 怪しげな商人に、いい話があるが出資してみないかと言われれば、素直に出資して大損。

 等々etc……。


 学習能力ありますか?? と、思わずツッコミたい。


 私の両親は2人とも見た目極上、性格よし、聡明。

 なのに、少し考えれば分かる嘘もお人好しフィルターがそうさせるのか、すぐに信じて騙されてしまう。

 お陰で豊かな大地の領主でありながら、我が家は気付いたら火の車。

 けれど、そんなお人好しな両親を私は嫌いじゃない。


 むしろ大好きだ。

 最低限しかいない、我が家の使用人の噂話を盗み聞きすると、貴族という位についている人は大概、人を人と思わないらしい。

 元日本人な私は、人権問題なんて歴史や漫画、小説の世界の話でしかなかった。

 それが慣例になっているこの世界で、当たり前に人を人と感じ、対等な立場で接する両親を誇らしく感じる。

 火の車なのは、騙されたのもあるが、領民の生活が豊かになるよう、お金をすべて領地に注いでいるからだ。


 お父様は、毎日領地の査察をかかさず行い、時には畑まで耕す。


 貴族の夫人は、家の事などしないのに我が家は、毎日お母様が家事をする。


 そしてたくさんの愛情を私に注いでくれる。


 子供としてはそんな両親のお手伝いしたいじゃない??

 もちろん元日本人の知識を、活用させていただきました。

 こちらは中世ヨーロッパのような世界で、まだまだ文明もすすんでいない。

 元女子高生の知識でもこちらは充分通用しましたよ。

 土壌の改良から始まり、向こうでの料理を広めて商売してみたり、かけ算等の数学を商人に教えて授業料いただいたり、関税を低くして商人を招いたり……。

 思いつく限りやらせていただきました。


 しかもこの世界魔法まであったの!!


 知った瞬間、興奮状態。

 本人の魔力によって、強弱はあるけれど魔法はイメージが鍵だった。

 私は魔力が弱かったけれど、現代社会で様々な映画や写真、絵をみてきた。

 目にしたものは、イメージもしやすいから魔法も楽々と使えて便利だった。


 私がこの世界での成人、16歳になった頃には我が家もようやく火の車から抜け出していた。

 ようやく左団扇だわぁ〜状態になった。

 これでようやく、平凡な毎日が始まると思っていた。


 しかし、成人になった私は王都で社交界デビューが控えていた。

 こちらの結婚適齢期は16歳から20歳。

 社交界デビューは本来はその為の布石。

 私は、貴族として生まれたからには、政略結婚しなければいけないと思っていた。

 しかし、両親は貴族社会には珍しい恋愛結婚でした。

 私にも政略など気にしないで、恋愛結婚でいいんだよ、と言ってくれました。


 やっぱり両親が大好きです。


 私の理想は誠実、穏やか、尊敬をいだける人。

 そんな3大条件を満たす人がいいなぁと思っていた。

 前世の時は、将来は素敵な王子様と……なんて思っていた。

 現在は、体は16歳でも精神年齢は32歳のアラサーですよ。

 そんな年頃の乙女が抱く幻想は、今は微塵もない。

 私は平凡で穏やかが1番思想になっていた。


 けれど私は知らなかった。


 私が社交界デビューするパーティーには身分を隠して王様が出席する事を。

 その王様が熱い視線で私を見つめてくる事も。

 あの手この手で私を手に入れようと策を張り巡らす事も。

 すべてを知った時にはあの人の手の内でした。

 そして私は、人々から賢者や聖女、神の娘等の多くの2つ名で呼ばれていた事を。

 私は何も知らなかったのでした。


 これは私の平凡で平凡ではない転生者の呟き。





最後まで読んでいただきありがとうございました((T_T))

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― 新着の感想 ―
[良い点] 楽しく、拝見しました。 [気になる点] 連載でない点 [一言] すっごく、連載してほしいです♡続きが、ないのが残念です。王様との、からみが読みたいです。
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