鬼、死す!!! ――孤独は力、涙は神罰――
炎鎖は燃え尽きた。
水律は蒸発した。
残るは――鬼。
天界の奥から、巨大な神の影が姿を現す。
翼は無数。
声は空そのもの。
「堕天使よ。秩序を乱すな」
鬼が前に出る。
「……ここからは、私の役目のようですね」
「鬼! やめろ!」
「あなたは、まだ未熟です」
神の光柱が落ちる。
鬼は笑った。
「堕ちる覚悟は、ありますか?」
俺は叫ぶ。
「あるに決まってんだろ!!!」
次の瞬間。
鬼は神の光を真正面から受け止めた。
肉体が砕ける。
地獄の角が砕け散る。
「……進みな……さ……い……」
それが最期の言葉。
鬼、消滅。
俺は膝をついた。
三人。
全員。
いない。
アーシュは檻の中。
神は無慈悲。
世界は崩壊寸前。
心の奥で、何かが完全に壊れた。
黒翼がさらに裂ける。
骨が軋む。
闇が体内から噴き出す。
【最終禁断解放】
禁断神罰
六枚だった翼が十二枚に増殖。
光と闇を同時に纏う。
髪が白銀に変わる。
瞳が左右で色を変える。
堕天使を超えた存在。
究極メタモルフォーゼ。
俺は神を見上げる。
「裁かれるのは、お前だ」
黒と白の巨大な輪が空に展開。
神の翼が裂ける。
天界の床が崩壊。
神が呻く。
「ば、馬鹿な……」
「俺は――」
涙が頬を伝う。
「一人じゃない」
炎鎖の炎が、黒翼に宿る。
水律の水が、刃となる。
鬼の闘志が、心臓を打つ。
「全員分の覚悟だ」
禁断神罰が発動。
世界が反転。
神の顔が垣間見えた――。
「……俺と、同じ顔……!?」
静寂。
天界は崩れかけている。
アーシュの檻が軋む。
「――私の名はミカエル……御前の兄だ――」
世界か。
アーシュか。
俺は、立っている。
孤独な究極存在として――。
次回
「俺とアーシュ~ TRUE LOVE 4EVER~」




