炎鎖死す!!! ――友情は永遠《フォーエバー》に、黒き鎖は燃え尽きる――
十二枚の光の翼に包まれ顔の見えない神が俺たちの前に立ちはだかった――。
その中心に――アーシュ。
光の檻に包まれている。
「誠司……」
その声だけで、俺の心臓が締めつけられる。
「俺は、世界を壊すために生まれたんじゃない」
天界の祭壇に浮かびながら、アーシュは哀しそうに微笑んだ。
「神域維持のための供物として消えるなら、それでいい……」
やめろ。
その顔、やめろ。
「だから……世界を守って」
優しすぎるだろ。
俺は拳を握る。
世界を守れ?
お前を見捨てて?
できるかよ――。
その時、無数の翼を持つ天使兵が降り立つ。
「堕天使、排除」
無機質な声。
炎鎖が前に出る。
「面倒くせぇが、時間稼ぎくらいはしてやる」
燃える鎖が天使を貫く。
水律が水壁を展開。
鬼が咆哮する。
四人パーティー、全力戦闘。
だが――
巨大な光槍が空から降る。
「……チッ」
炎鎖が俺を突き飛ばす。
光が直撃。
炎が爆ぜ、鎖が砕ける。
「炎鎖!!」
地面に崩れ落ちる金髪。
胸に巨大な穴。
「……未練を、力に変えろよ……堕天使……」
炎が消える。
鎖が静かに地に落ちた。
動かない。
完全に。
死亡。
頭の中で、何かが切れた。
黒翼が暴走する。
地獄と天界の境界が軋む。
「うああああああああああ!!!!」
【最終覚醒】
終焉黒翼
黒翼が六枚に増える。
光を呑み込む闇。
俺は空へ跳ぶ。
「神に代わって、俺が裁く」
黒き波動が放たれる。
天使兵達が一瞬で蒸発。
最後に立っていた翼の大天使が震える。
「ば、馬鹿な……俺は……天界でも最弱……ガクッ」
落下。
爆散。
静寂。
俺は息を荒げる。
アーシュは檻の中で泣いている。
炎鎖は動かない。
友情は永遠?
ふざけんな。
俺は空を睨む。
「次は神だ」
世界か、アーシュか。
そんな選択、知るか。
両方奪う。
俺は堕天使だ。
黒翼が、静かに天を覆った――。
次回
「水律死す!!!」




