神VS俺!!! ――秩序か、愛か。黒翼は空を裂く――
天界の門が、ゆっくりと開いた。
光が溢れる。
その奥に、巨大な影。
神。
翼は幾重にも重なり、顔は見えない。
「堕天使よ」
声が、空そのものから響く。
「秩序を乱すな」
俺は黒翼を広げた。
「アーシュを返せ」
炎鎖が鎖を鳴らす。
「神だろうが何だろうが、燃やしゃ一緒だ」
水律が静かに水を展開。
「感情で突っ込むのは推奨しません」
鬼が低く唸る。
「だが、引く理由も無いですね」
四人パーティー、最終陣形。
アーシュは神域の檻の中。
光に包まれている。
「誠司……」
その声だけで、俺の心が揺らぐ。
神が言う。
「彼は、神域維持のための供物」
空間に数式のような紋章が浮かぶ。
「世界は均衡で成り立つ」
「知らねぇよ」
俺は一歩踏み出す。
「俺の世界の中心は、アーシュだ」
黒翼が震える。
神の光が降り注ぐ。
炎鎖が前に出る。
「来るぞ!」
光槍が無数に降る。
鎖がそれを弾く。
水律が水壁を張る。
鬼が地面を蹴り、神へ突進。
だが、神は動かない。
ただ、光が広がる。
「無力――」
その一言で、鬼が吹き飛ぶ。
水壁が砕ける。
炎鎖の鎖が焦げる。
「誠司、下がれ!」
炎鎖の声。
だが俺は、下がらない。
「俺は……」
黒い力が集まる。
「もう、逃げない」
【固有能力進化】
漆黒神秘†改
闇が神へ放たれる。
光と闇がぶつかる。
天界が揺れる。
神が、初めて一歩退いた。
「……不完全な力よ」
「うるせぇ」
俺は笑う。
「不完全で上等だ」
仲間がいる。
まだ誰も死んでない。
今は。
神が翼を広げる。
「では、試そう――」
世界が震える。
光が圧縮される。
次の一撃は、桁が違う。
炎鎖が叫ぶ。
「来るぞ!!!」
俺は黒翼を最大展開する。
「アーシュは渡さない」
光と闇が、真正面から衝突した。
爆発。
天界が崩れる。
まだ、誰も死んでいない。
だが――
これは、序章に過ぎなかった。
次回
「炎鎖死す!!!」




