超超超超耳袋 玖 ――【閲覧注意】放課後の教室で、俺は得たいの知れない物を見てしまった。だから、ここに記録する。どうか、気持ち悪さを共有してほしい。要らない人は、スキップしてね(ゝω・) テヘペロ
ここ数日、平和、且つ、快適な学校生活を送っていた――。
休み時間になると、及川と西野が、二人揃って教室から居なくなるからだ!
なんか、あの二人は付き合いだしたっぽい。
おっ♪ いいぞ。そのまま卒業まで付き合え。なんなら、二人揃って退学して結婚しろ。
笑顔になれた。ハッピーエピソードだからだ。
三角関係とか、不要な争いはすんな。早退二回。これまで皆勤賞だったのに、それが崩されたことは、チャラにしてやる。
マジで上機嫌だった。俺は真の平和主義者だからだ。
しかーし、及川と西野がペアになったことで、クラス内部は非常に空気が悪くなっていたようだった。知らんけど。
一人浮いた桜井を、今まで及川を追いかけてたはずの二名の一軍男子がチヤホヤし始めたのだ――。
桜井もタイプは違うが、可愛い――らしい。
細かいことは知らん。桜井はすぐ泣くから、鬼門だ。というか、災厄みたいだから、思考停止したくなる。
俺は、桜井から泣きながら睨まれたトラウマがあるので、完全アウト。
向こうもどうせNGだろうが、明確に避けた。だって、怖すぎるし、自己中と虚言がひどい。
そして、今や、女一対男ニを従えたプチオタサーの姫状態。
そして、桜井はクラス女子全員から『男子の前だけ態度の変わる嘘つき』として超絶嫌われていた。
何でそれを知っているのか説明しよう!
及川西野ペアが教室からイチャイチャしながら消える→傷心の桜井 feat. 一軍男子ーズも、こんがらがったまま教室から消える→当事者の居なくなったクラスは、一軍への悪口大会へと変貌するのだ。
読者の皆様には、おわかりいただけたであろうか――?
読者の皆様のために――REPLAY。
俺の机の半径二メートル内で一軍男女の恋模様が炸裂したせいでクラスがギスって、仕方がない!
なろうタイトル風にまとめると、こんなだ。
そして、恐ろしいことに、ここまでが前提。
前回までのあらすじとなる――。
ああ、いやだぁ。怖いなぁ、怖いなぁ。
僕もね、中学二年ともなると、毎日図書室と教室の移動で忙しくなる。
その日も、少し長めに図書室にいたせいで、帰る時間が遅くなったんです。
もう、辺りは夕暮れ時……誰もいない、長ぁい廊下……ペタッペタッ。
歩くと、足音が反響してね。
こう、ペタッペタペタペタペタ――。なんだか物悲しいような、侘し~気分になってくるんですねぇ。
あぁ、なんか、暗いし、早く家に帰って、脳内アーシュとしっぽりしたいなぁ。
なんて、考えながら――だぁれもいない廊下から、教室へ向かうと――。
カタッ――。
誰か、教室にいるんですよ。人の話し声らしき音も聞こえてくる――。
なんか嫌な感じがするなぁ〜。いやだなぁ〜、怖いなぁ〜。
そう思いながらも、曇りガラスで中が見えない教室から――、
「宝愛瑠……♡」
「利綺斗……////」
その時、僕は全身が金縛りにあったように――!
もう、動けないんですよ。動けない!
うわぁあああっ!!
教室の中で、恐ろしい何かが始まっているけど、鞄を取りにいけないから、帰れないわけです!
全身から、汗が吹き出ましたよ。こう、自然と手も震えてくる……。
及川と西野が、誰もいないはずの教室にいる――!!!
僕は、あまりの恐怖にううっ!!止めてくれぇ!!って、思ってるうちに、自然と口からお経を唱えていたんですね。怖くなると、もう、自然と出ちゃうんだぁ……。
俺とアーシュ~ TRUE LOVE 4EVER~……!
俺とアーシュ~ TRUE LOVE 4EVER~……!
俺とアーシュ~ TRUE LOVE 4EVER~……!
汗まみれ、真っ青な顔で震えながら、目をこうやって、ギュ!と、閉じたまま、教室のドアをイィ――と、開ける――!
俺の机の上で、
西野の膝上に及川が座ってたんです――。
それからは、もう、無我夢中。
必死に鞄を取って、校門まで走りました。
いやだぁ。怖い怖い怖い。なんだったんだ?
家へ帰っても、ずっと、震えが止まらないんだから。何がなんだかわからない。
翌日、朝の教室に入ると、及川西野ペアの姿が消えていた――。
なんでもね、他のクラスメイトも、同じものを見てしまったと、何人も言ってたんです。
二人は三日間、停学になったということです。
俺とアーシュ~は
TRUE LOVE 4EVER~だから――――
次回
「超超超超耳袋 拾」




