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【完結】俺とアーシュ~TRUE LOVE 4EVER~  作者: 水谷誠司
超超超超耳袋 俺が全然恐くないシリーズ!!! だって、怖いのイヤじゃん? 夜トイレ行けなくなるし! ホラー映画は基本観ない! 映画なら、たべっ子どうぶつ派!!

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78/90

超超超超耳袋 捌 ――俺以外が参加していた、2―Aワイワイ♪LINEグループ。担任の岩長先生まで参加してたwちょw聞いてないwww(震え声)

 及川さんは、翌週から登校した。



 桜井さんが休み時間に西野くんの前で号泣したことは、俺が入っていないグループLINEで皆が共有していると、その時、クラスメイトが話していたのを聞いて知った。



――グループLINE、皆やってたんだ……。へぇ……。知ったところで、俺には関係ないけどな。……考えても仕方ない。忘れよーっと♪



 俺はノートにアーシュのことを考えて書き始めた。



 でも、今日は少し寂しい――。帰ろうかな? でも、給食食べてからにしよ。今日は、俺の好きな揚げパン。ノーマルときな粉の二種類だし。

 ここは一つ冷えた牛乳で、一杯やりたい気分だ。



 ノートに揚げパンとアーシュを描いた。



 クラスのことは、どうでもよくなった。



 俺は、思いきって、アーシュに言ってみた。



「俺、クラスのグループLINEに誰からも誘われてないんだ……」



「え? それって、何か困るの?」



「全然困ってない……」



「誠司は、俺だけの誠司でいて?」



「他の人とLINEしてるの、イヤ?」



「うん。イヤ……♡」



 楽しく妄想しながら、揚げパンとハートを描いていると、突然机が動いて揚げパンの線がブレた――。



――え? なに?



 俺は流石にムッとして、顔を上げると、及川さん、桜井さんがなんだかゴチャゴチャ話していた。



「インフルで休んだだけなのに、呪いって、なに? マジ止めて? ユッコはさ、たまに大げさなこと言うよね? 水谷くん可哀想じゃん?」



――えー。可哀想って思うなら、俺の机の前で喧嘩すんの、止めて?



 及川さんが領域侵犯するのは、慣れた。



 でも、喧嘩を止めて。二人を止めて。

 LINEグループに誘われないのは実害ない。しかし、ノートの文字が歪むのは耐えられない。



 ていうか、ユッコって、誰? 桜井有希子(ゆきこ)だから、桜井さんのことかな? 知らんけど。



「LINEグループで皆の前で呪いとか言われたら、水谷くんが可哀想。水谷くんは、呪いなんかしないよ」



――ちょ、待てよ。一軍同士の争いに、ダイレクトに俺を引き込む及川さんも、止めて?(震え声)



「ごめん――おいっちが居なくて……なんか、寂しかったぁ……」



――いつもの教室でぇ、桜井さんがぁ、西野くんの背に隠れながらぁ、泣いたぁ。(ウルルン滞在記)



「え? どういう状況?」



 俺は、うっかり、声に出した――。

 が、誰も俺の話は聞いてなかった!



「桜井さんさ、なんか、泣けば良いと思ってない? ごめん。そーゆーの、俺は無理」



 西野くんが、及川さんの方に立った。



――地獄過ぎんだけど……? 頼むから、他所でやって……(震え声)



 西野くんが、女子二人を焚き付けている――。一軍モテ男の無自覚な正義感に、俺は西野カナみたいに、震えるしかなかった。――西野だけにね!(震え声)



――リア充の三角関係を俺の机周りで、展開しないでくれ……。せめて廊下に出てくれよ……。



「ユッコ。水谷くんへ、謝りなよ!」



「へっ!?」



 桜井さんは、一瞬、俺を睨み付けた。(震え声)



「俺、別に……謝ってほしいとか、ないよ……?(震え声)」



――桜井さんが、怖すぎて泣きそうになった。



「西野くん、おいっち、水谷くん、ごぉめぇん~」



 桜井さん、泣き崩れたぁ――!!!(震え声)



「ええ? 気にしてないし……」



 俺は苦笑いしながら、桜井さんを見つめた。



 ――が、無視された。桜井さんが話しかけてほしいのは、西野くんだ。……頼むから、西野くん……桜井さんを慰めて、どっか保健室にでも連れてってくれよぉ。



宝愛瑠(ジュエル)、行こ?」



 西野が、桜井を置いて、及川と一緒に教室から出て行った。桜井は、俺の目の前で、更に泣いた――。



 俺は、教科書とノートをリュックサックにしまって、早退した。



 揚げパンよりも、心を守りたい――\(^o^)/



 俺とアーシュは

 ~ TRUE LOVE 4EVER~だから――――!!!

次回

「超超超超耳袋 玖」

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