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【完結】俺とアーシュ~TRUE LOVE 4EVER~  作者: 水谷誠司
超超超超耳袋 俺が全然恐くないシリーズ!!! だって、怖いのイヤじゃん? 夜トイレ行けなくなるし! ホラー映画は基本観ない! 映画なら、たべっ子どうぶつ派!!

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76/90

超超超超耳袋 陸 ――俺とアーシュノートが『君の名は。』した事案

 一軍の及川さんは、よく俺の机に座って前の席の男子西野くんと話す。


 西野くんもキラキラ一軍男子だ。


 一軍と一軍、美男美女。


「だから~、西野ッチとは、付き合ってないってば~♪」


 及川さんと仲良しの一軍男子二名は、からかっているが、明らかに西野くんに嫉妬してる感じだ。



 つまり、モテ女子一名✕モテ男子一名。



 一学期から仲良く、夏休みもお祭りに行った男子二名が空気だった――?



 (ポ――――ン)←意味深なピアノの高音



 という、センシティブな状況が、強制的に俺の目の前で展開しているわけなのだが――。



宝愛瑠(ジュエル)と付き合うとか、ねぇし!」



 西野くんは、付き合っていないと言いながら、及川さんを下の名前で呼んだ。



 いつもいる、一軍女子もいない――。



 (ポ――――ン)←意味深なピアノの高音



――聞こえちゃうから、余計にモヤモヤする……もう、目の前でやられてるから、回避不可能なのだが……。



 俺は及川さんや西野くんなど存在してないかのように、うつむきながら、机から俺とアーシュ~ TRUE LOVE 4EVER~ノートを出した。



 及川さんが、腰かけながら持っていた自分のCampusノートを俺の机に置いて、髪の毛を上にまとめた。


 一瞬、及川さんの背中まである髪の毛先が顔に、ペシンと当たったが、俺は目をつむり石仏のように無表情だった。



――早く図書室で、俺✕アーシュの続き書こうっと。



 俺は机のノートを手に取ると、図書室に向かった。



 図書室は無人だ。



――うん、良い。こういうので良い。



 俺は広い机で、おもむろにノートを開いた。



 開くと、丁寧な文字で古典の現代語訳がされていた――。



――俺の文字じゃない……。



 表紙をめくると、及川宝愛瑠(キラキラ一軍女子)の名前が書かれていた――。



 (ポ――――ン)←意味深なピアノの高音



 俺は、ノートを小脇に抱えながら、光の速さで走りだした。



 俺とアーシュ~ TRUE LOVE 4EVER~!!!!

 俺とアーシュ~ TRUE LOVE 4EVER~!!!!

 俺とアーシュ~ TRUE LOVE 4EVER~!!!!

 俺とアーシュ~ TRUE LOVE 4EVER~!!!!

 俺とアーシュ~ TRUE LOVE 4EVER~!!!!



 俺の教室が見えてきた――!!!



 教室から、及川さんと西野くんが出てきた。



宝愛瑠(ジュエル)は――今、彼氏いるの?」



「いない――でも、西野ッチは……元カノとまだ連絡取ってるんでしょ――?」



 及川さんは、伏し目がちにノートを抱きしめていた――。



――俺とアーシュ~ TRUE LOVE 4EVER~ノートだああぁっ――!!!



「あいやぁああああっっ!!! ほおぅううっわっちゃあああああああっ!!!」



 俺は奇声を上げ、バレリーノのように華麗に跳んだ――。



 (ポ――――ン)←意味深なピアノの高音



 俺は及川さんの胸元にあったノートを素早く取り上げ、廊下に着地した。



「……ノート、落ちてた――」



 及川さんの名前が書かれたノートを彼女に差し出した。



 一軍二人(及川さんと西野くん)は、唐突な俺の出現に驚いていた。



「……あ、ありがと……」



 俺は、俺とアーシュ~ TRUE LOVE 4EVER~ノートを握りしめ、ガラリと教室のドアを開けた(左上から、強めの光。三回同じ動作を繰り返す。東京ムービー新社の出崎演出)



 西野くんが、少し引き気味に俺の背中に呟いた。



「水谷が――喋った……」



 (教室に入れる俺の止め絵が、ザックリした水彩画で描かれたカットで終わる)



 俺とアーシュは

 ~ TRUE LOVE 4EVER~だから――――

次回

「超超超超耳袋 漆」

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