表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺とアーシュ~TRUE LOVE 4EVER~  作者: 水谷誠司
厨学二年生

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/51

初めてのkiss

ノートを開いた瞬間、

そこはもう夢だった。




アーシュは、俺の前に立っている。



距離は近いのに、触れてはいけない気がして、

でも触れてほしいとも思っている。



「セイ」

名前を呼ばれるだけで、

胸の奥がじん、と鳴る。



ナイトだとか、世界だとか、

そういう設定はもうどうでもよかった。



ここでは、俺は“選ばれている”。



アーシュの瞳はまっすぐで、

逃げ場がないくらい優しい。



「キスってさ……」



言いかけて、俺は黙る。



したことなんて、ない。


だから続きがわからない。

でも夢の中の俺は、

それを“知らないふり”ができる。



ノートに書く。


kiss


Kiss


KISS


英字が気に入らなくて、

何度も書き直す。


線が重なって、紙が白くなくなる。



first kiss


First kiss


FIRST KISS




アーシュは笑っている。



「緊張してる?」



頷くと、



「可愛いね」って、簡単に言う。



ずるい。



そんな台詞、現実じゃ言われたことない。



でも夢だからいい。



アーシュが、そっと近づく。



唇が触れる直前の、

一番甘くて、一番怖い距離。



俺は目を閉じる。



たぶん、これが正解だ。



音はしない。



でも、確かに“した”ことになる。



胸がいっぱいで、

それ以上は描写できない。



ノートの端に、

キラキラを描く。



ハートを描く。



消さない。

ここでは、全部うまくいく。



だから、最後は決まっている。




俺とアーシュは

TRUE LOVE 4EVERだから…………












初めてのkiss





(ノートに何度も書き直した跡)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ