表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】俺とアーシュ~TRUE LOVE 4EVER~  作者: 水谷誠司
UMAを求めて、無駄に散歩してた時期!!!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/90

特命リサーチ2010X  心霊体験徹底調査!!!  横浜市立東中学校の怪異!!!

(低く重いBGM)



■ 本部

薄暗い臨時モニタールーム。

チーフ、水谷誠司。

四角い眼鏡の奥の視線は鋭い。



その隣。

エージェントアーシュが、

寄り添うように画面を見つめている。



肩が、ほんの少し触れる距離。



「チーフ、映像来ています」



柔らかい声。

しかし分析は冷静だ。



■ 現地

エージェントニケル。

ヘッドセット装着。



赤外線カメラ。

高感度マイク。

温度センサー。



「現在、横浜市立東中学校。異常なし」



ナレーション:

我々ファー・イースト・リサーチに寄せられた

横浜市立東中学校・怪異報告は三件。

生徒達から届いた、噂や超常現象を

今回、徹底調査、解析を行う――。



(トゥトゥトゥトゥトゥトゥ――ドォーン!!!)



「File No.2026 学校の怪奇現象を調査せよ!」



【恐怖体験レポート1】

音楽室のピアノが鳴る



深夜0時38分。

エージェントニケルが実地調査に赴いた。



赤外線カメラ設置。

ピアノ前に高感度マイク。



――ポーン……



単音。

本部モニターに波形が走る。



アーシュが小さく身を乗り出す。



「チーフ、録音入りました」



チーフは冷静。



「鍵盤振動解析」



ニケル:

「湿度78%。

木製部材の膨張による微振動の可能性」



ナレーション:

グランドピアノは、

温度・湿度変化で弦がわずかに伸縮する。



説明は可能。

だが。

録音を再生すると――。



二音目が鳴る。



ニケル沈黙。



「……偶発的共振かもしれません」



【恐怖体験レポート2】

体育館で聞こえる呻き声



体育館。



暗闇。



マイク感度最大。



――ウゥ……



低い音。



アーシュが解析。



「周波数、30Hz以下。

風鳴りの可能性が高いです」



チーフ:

「換気口構造は?」



ニケル:

「空洞反響。

風速ゼロですが、温度差で微気流が発生しているかと」



ナレーション:

人間の耳は、低周波を“声”として誤認する場合がある。



しかし。



もう一度。



――ウゥ……ウゥ……



今度は、間がある。



ニケル:

「……録音続行」



明確な原因、特定できず。



【恐怖体験レポート3】

トイレの花子さん



女子トイレ前。

ニケルは廊下から赤外線カメラを設置。



「物理的侵入はしていません」

(※倫理的配慮)



センサー反応なし。

温度変化なし。



ナレーション:

花子さん現象は、

学校怪談の代表例。



共通項は“閉鎖空間”“呼びかけ”“沈黙”。



ニケルが試す。

「……花子さん、いますか?」



沈黙。



その直後。



トイレ個室のドアが、わずかに揺れる。



ニケル静止。



本部。

アーシュが無意識にチーフの腕に触れる。



チーフは動じない。



「空気圧変化の可能性」



ニケル:

「廊下と室内の温度差……説明は可能です」



だが。

映像を拡大。



ドアの揺れは、内側からのようにも見える。



(ノイズSE)



本部。

モニターが暗転。



チーフ、水谷誠司。



「結論は?」



ニケル:

「全て自然現象で説明可能“かもしれません”」



少し間。



「ただし、断定は困難です」



アーシュが静かに言う。



「怖さは、消えませんね」



チーフは資料を閉じる。



「恐怖は、理屈で完全に消えない」



右目が、わずかに熱を帯びる。



ナレーション:

横浜市立東中学校の怪異。

超常現象の確証は得られなかった。

しかし――

説明しきれない余白は残された。

我々ファー・イースト・リサーチは

今後も調査を継続する。



モニターに表示。

【CASE FILE:OPEN】



俺とアーシュは

~ TRUE LOVE 4EVER ~だから――――



(電子音フェードアウト)





次回

「実話怪談 超耳袋 壱」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ