特命リサーチ2010X 横浜市内のUMA目撃情報を徹底検証!!!
(あのBGM)
ナレーション:
21世紀を迎えた横浜市。
都市化が進むこの街で、いまなお“未確認生物”の目撃情報が相次いでいる――。
我々「ファー・イースト・リサーチ」はこれまでクライアントから寄せられた情報を独自に調査を進めた。
薄暗い会議室。
チーフ――水谷誠司は、
四角い眼鏡をかけながら
静かに資料を見つめている。
その目は、冷静だ。
扉が開く。
そこへ、エージェントアーシュが、
分厚いファイルを抱えて入ってくる。
「チーフ。最新の目撃証言です」
手渡されたファイル。
表紙には、
【横浜市内UMA目撃情報・機密資料】
とある。
ナレーション:
目撃例1
石崎川プロムナード。
夜間、水面を滑空する影。
目撃例2
市立東中学校付近。
校舎屋上に立つ長身の黒い人影。
目撃例3
郊外の農地。
家畜の血痕のみが残された現場。
チーフ(俺)は、ゆっくり口を開く。
「共通点は?」
エージェントアーシュは即答する。
「時間帯は夜間。
人口密度の低い区域。
目撃者は単独」
チーフは頷く。
「興味深い」
だが、表情は変わらない。
ナレーション:
UMAは、本当に存在するのか。
それとも――人間の認知が生み出した“物語”なのか。
チーフは資料を閉じる。
「仮説は二つ」
「一つは、未知の生物の生存」
「もう一つは――」
少し間を置く。
「人間の不安が生み出した像だ」
エージェントアーシュは微笑む。
「どちらにしても、面白いですね」
ナレーション:
我々は、鵜呑みにしない。
しかし、否定もしない。
事実を積み重ね、検証するのみである。
チーフは立ち上がる。
窓の外、夜の横浜。
「現地調査だ」
エージェントアーシュが、楽しそうに言う。
「了解、チーフ」
ナレーション:
次回、石崎川水域に潜む未確認存在を追う。
科学と想像力の狭間で、真実はどこにあるのか。
「特命リサーチ2010X
河童再び!! 謎の水棲生物の再調査!!!
石崎川を徹底解剖!!!」
チーフの横顔。
その右目は、わずかに光る。
だが俺は、言わない。
信じるとも、疑うとも。
(コンピューター画面にキーボード音SEと同時にテロップが表示される)
俺とアーシュは
~ TRUE LOVE 4EVER ~だから――――
(機械音のSEと共にテロップがフェードアウト)




