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【完結】俺とアーシュ~TRUE LOVE 4EVER~  作者: 水谷誠司
オカルト学園シリーズ!!!

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39/90

怨霊調伏! 狂死郎再び!! 血に染められた体育館

体育の授業で、

とんでもない課題が出された。



『ダンス表現』



聞いた瞬間、

俺の中で何かが死んだ。



俺が踊れるダンスは、

一つしかない。




『ハレ晴レユカイ』





それ以外は、

知らないし、

覚える気もない。




「ハイ! グループに分かれて~」




体育の高田先生の一言で、

クラスメイト達は、

俺を置き去りにして、

次々とグループを決めていった。



もう、

振付けを始めている班もある。



完全に、

余り。




「……やれやれ」




思わず、

口から出た。



そのとき。



「誠司」



アーシュが、

隣に立っていた。



「一緒にやろう」



それだけで、

救われた。



俺は、

アーシュを見る。



「……踊れるの?」



「たぶん」



信用は、

しない。



でも、

やるしかない。



俺達は、

体育館の隅で向かい合う。



スマホは使えないから、

記憶だけが頼りだ。



「最初、

右からだっけ」



「いや、

左だった気がする」



そんな感じで、

ブラッシュアップが始まった。



『ハレ晴レユカイ』



知ってる人には、

一発でわかる。



知らない人には、

意味不明。



でも、

俺にはこれしかない。




本番がやって来た――。




音楽が流れる。



体育館に、

あのイントロが響いた。



ザワッ。



空気が、

変わる。



「……え?」



「この曲、

なに?」



俺は、

動いた。



体が、

勝手に。



覚えている。



完璧じゃないけど、

知っている。




「水谷が動いた――!」




クラスが、

ざわつく。



俺の隣で、

アーシュも動いている。



多少ズレてる。



でも、

楽しそうだ。



俺は、

途中で笑いそうになるのを

必死でこらえた。



恥ずかしい。



でも、

逃げなかった。



曲が終わる。




静寂。




誰かが、

小さく拍手した。




その瞬間、

全部どうでもよくなった。




俺は、

アーシュを見る。



アーシュは、

笑っていた。



「……楽しかったね! 誠司……」



それで、

十分だ。



狂死郎?

怨霊?

血に染められた体育館?



知らない。



今日は、

踊った。



俺とアーシュは、

~ TRUE LOVE 4EVER ~だから――――




次回

「愛と裏切りの映画鑑賞会~思いがけない大大大冒険~」

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