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【完結】俺とアーシュ~TRUE LOVE 4EVER~  作者: 水谷誠司
オカルト学園シリーズ!!!

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37/90

男子トイレは悪魔の巣窟!? 禁じられた遊び――

腹が、限界だった。




俺は男子トイレの個室にこもって、

ひたすら耐えていた。



そのとき。



ガラッ。



誰かが入ってきた。

聞き覚えのある声。

須藤。

山崎。

前沢。



ちょっと悪めの男子三人だ。



嫌な予感がした直後、

匂いが変わった。



……煙草。



最悪だ。

もう用は済んでいる。



でも、

出られない。



ドア一枚の向こうで、

三人は平然と話し始めた。



ムカつくクラスメイトの話。



先生の悪口。



どうでもいい武勇伝。



俺は、

便座の上で固まった。



心臓が、

変な音を立てる。



(やばい……)



アーシュの顔が、

頭に浮かぶ。



きっと、

廊下で待ってる。



心配してる。



「大丈夫だよ、誠司」



脳内アーシュが、

励ましてくれる。



そのとき。



「そういえば、水谷ってさ――」



名前。

俺の名前。



終わった――。



呼吸が止まる。



でも。



「え? 誰?」



「いたっけ? そんな奴?」



……え。



「知らねーな」



一瞬で、

話題が終わった。



俺は、

そこにいるのに。



存在していない。



安心と虚しさが、

同時に来た。



アーシュは、

後でぎこちなく言ってくれた。



「……気にするなよ」



「誠司は、

ちゃんと俺が知ってる」



優しい。



でも、

心はちょっと疲れた。



チャイムが鳴って、

三人は教室に戻った。




俺は、

個室から出て、

手を洗って、

そのまま保健室へ行った。




今日は、

もう限界だった。




男子トイレは、

悪魔の巣窟だ。





次回

「阿鼻叫喚!! 文化祭は休みたい――!!」

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