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【完結】俺とアーシュ~TRUE LOVE 4EVER~  作者: 水谷誠司
オカルト学園シリーズ!!!

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31/90

呪鏡眼――学園に巣喰う祟り神

俺の名前は水谷誠司。



少し、影のある十四歳。



俺の右目には、祟り神が宿ってしまった。



そのせいで、

この世界の“裏側”が見える。



死霊、魑魅魍魎、

人の形をした“それじゃないもの”



この目は

呪鏡眼(じゅきょうがん)

と呼ばれ、昔から恐れられてきた。



見たくなくても、見えてしまう。



だから俺は、

いつも右目を閉じて生きている。



その秘密を知っているのは、

クラスメイトのアーシュだけだ。



「無理すんなよ、誠司」



そう言ってくれる、

信頼できる相棒。



そして――恋人だ♡♡♡



事件が起きたのは、

放課後の旧校舎だった。



アーシュが、

戻ってこない。



胸が、嫌な音を立てる。



俺は右目を開いた。



――見えた。



天井に張りつく、

黒く歪んだ影。



学園に棲みついた化物。



生徒の“不安”を喰らう存在だ。



旧校舎の廊下の奥で、

アーシュが立ち尽くしている。



「……誠司?」



化物の声が、

アーシュの声を真似ていた。



許さない。



俺は呪符を取り出す。



ポケットに、

いつも入れてある。



「――顕現(けんげん)せよ、

黄泉路(よみじ)(ことわり)!」



呪符が燃え、

結界が張られる。



化物が、

悲鳴を上げた。



「視えぬ者を欺けど、

呪鏡眼は欺けぬ!」



俺は右目を見開く。



封呪(ふうじゅ)鎮魂陣(ちんこんじん)!!!!」



床に描いた陣が光り、

化物の動きが止まる。



でも、

まだ足りない。



化物は、

アーシュに触れようと伸びる。



「誠司!」



アーシュが叫ぶ。



俺は前に出た。



「大丈夫だ。俺がいる」



呪文を、

最後まで唱える。



「――祟りを還せ、

影を影へ。

滅呪(めつじゅ)夜反(やはん)!!!」



光が爆ぜた。



化物は、

霧みたいに消えていく。



静寂――。



旧校舎は、

ただの古い建物に戻った。



アーシュが、

俺に駆け寄り抱きついた。



「……助けてくれて、ありがとう」



俺は、

少し照れながら言う。



「当然だろ。

俺は、

アーシュのナイトだから」



アーシュは笑って、

俺を見つめた。




右目の奥で、

祟り神が静かになる。



今日は、

世界が救われた。



明日もきっと、

何かが起きる。



でも大丈夫だ。



俺には、

呪鏡眼があり、

呪符があり、



そして――



信じてくれる相棒(アーシュ)がいる。



学園の闇は、

俺が祓う。



悪鬼羅刹?

上等だ。



これは、

俺とアーシュとの

新たな冒険譚なのだから――――。




次回

「ライバル登場? 九十九狂死郎!」

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