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【完結】俺とアーシュ~TRUE LOVE 4EVER~  作者: 水谷誠司
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30/90

俺より強い奴に伝説へ…

気づいたら、

俺は剣を振っていた。



魔王が、目の前にいた。



黒い城の最上階。



説明はない。




でも、ここが最後だと、なぜかわかった。




「うおおおおおお!」




俺は叫んで、

魔王に一太刀、浴びせた。



当たった。



確かに。



魔王は、

低く唸って、

そのまま――



次の瞬間。



俺の体は、

貫かれていた。




視界が、揺れる。



足に力が入らない。




「誠司!!!!」




アーシュの叫びが、

世界を裂いた。




アーシュは魔王に突っ込み、

俺を引き離して、

そのまま抱き寄せた。




「誠司、誠司……!」




魔王は、

ゆっくりと崩れ落ちる。



同時に、

魔王城が、

音を立てて崩壊を始めた。





かわいい少年が叫ぶ。





「早く逃げて!!」





生意気な少年も叫ぶ。




「アーシュ!

兄貴を連れて!!」




でも、

アーシュは動かない。




俺を、

強く抱き締めたまま。






「……俺は、

誠司と、ここにいる」






そう言って、

離さなかった。



胸が、

あたたかくなる。



不思議だった。



痛みが、

消えていく。



心臓が、

もう一度、

大きく鳴った。



「……あれ?」



俺は、

目を開けた。

生きてる。



「奇跡……起きた!!!」



かわいい少年が、

泣きながら笑う。



生意気な少年は、

拳を握って叫ぶ。



「さすがだよ、兄貴!!」



アーシュは、

ボロボロのまま、

俺の顔を両手で包んで――





キスした♡♡♡





「……戻ってきてくれて、

ありがとう」



城は崩れ落ち、

光が差し込む。



四人は、

瓦礫の中を走り抜けた。




そして――

世界は救われた。




俺達は、

英雄になった。





名前は一つ。




俺達 team TRUE LOVE 4EVER

ノートの最後のページに、

でっかく書く。





TRUE LOVE

4

EVER

(※ハート多すぎ)




――伝説、完結。

でも、

きっとまた、

次のノートで続く。




だって、

俺達の冒険に

終わりはないから――――。

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