俺より強い奴に伝説へ…
気づいたら、
俺は剣を振っていた。
魔王が、目の前にいた。
黒い城の最上階。
説明はない。
でも、ここが最後だと、なぜかわかった。
「うおおおおおお!」
俺は叫んで、
魔王に一太刀、浴びせた。
当たった。
確かに。
魔王は、
低く唸って、
そのまま――
次の瞬間。
俺の体は、
貫かれていた。
視界が、揺れる。
足に力が入らない。
「誠司!!!!」
アーシュの叫びが、
世界を裂いた。
アーシュは魔王に突っ込み、
俺を引き離して、
そのまま抱き寄せた。
「誠司、誠司……!」
魔王は、
ゆっくりと崩れ落ちる。
同時に、
魔王城が、
音を立てて崩壊を始めた。
かわいい少年が叫ぶ。
「早く逃げて!!」
生意気な少年も叫ぶ。
「アーシュ!
兄貴を連れて!!」
でも、
アーシュは動かない。
俺を、
強く抱き締めたまま。
「……俺は、
誠司と、ここにいる」
そう言って、
離さなかった。
胸が、
あたたかくなる。
不思議だった。
痛みが、
消えていく。
心臓が、
もう一度、
大きく鳴った。
「……あれ?」
俺は、
目を開けた。
生きてる。
「奇跡……起きた!!!」
かわいい少年が、
泣きながら笑う。
生意気な少年は、
拳を握って叫ぶ。
「さすがだよ、兄貴!!」
アーシュは、
ボロボロのまま、
俺の顔を両手で包んで――
キスした♡♡♡
「……戻ってきてくれて、
ありがとう」
城は崩れ落ち、
光が差し込む。
四人は、
瓦礫の中を走り抜けた。
そして――
世界は救われた。
俺達は、
英雄になった。
名前は一つ。
俺達 team TRUE LOVE 4EVER
ノートの最後のページに、
でっかく書く。
TRUE LOVE
4
EVER
(※ハート多すぎ)
――伝説、完結。
でも、
きっとまた、
次のノートで続く。
だって、
俺達の冒険に
終わりはないから――――。




