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もっと、も~~と、伝説へ…
旅の途中、
前に会ったことのある少年が、
また現れた。
あの、生意気な少年だ。
「……また会ったな」
腕を組んで、
ちょっとだけ照れた顔をしている。
俺は、
どう反応すればいいかわからなくて、
黙った。
でも、
アーシュはすぐに気づいたみたいだった。
「決めたんだろ」
生意気な少年は、
小さく頷いた。
「俺……強くなる」
それから、
俺の方を見る。
「……兄貴」
呼ばれた瞬間、
胸の奥が変な音を立てた。
兄貴。
そう呼ばれるのは、
初めてだった♡
かわいい少年が、
にこっと笑う。
「仲間、増えるね」
アーシュも、
何も言わずに頷いた。
それで、
決まりだった。
俺は、
ノートを開いて、
設定を書く。
俺とアーシュ→人間
ナイトと勇者
ズッ友♡♡♡♡ ←TRUE LOVE 4EVER
かわいい少年→エルフ
魔法使い
癒し系♡♡♡♡ ←俺のことが好き
生意気な少年→ハーフエルフ
わからせ系
俺を兄貴と呼ぶ♡♡♡♡ ←新キャラクター
書き終えたところで、
少し安心した。
これで、
ちゃんとパーティーだ。
四人で歩き出す。
前より、
足音が多い。
でも、
悪くない。
伝説は、
どんどん増えていく。
ノートの余白に、
♡を描き足した。
(※数えきれない)
もっと、
も~~と、
伝説へ。
次回
「それって貴方の伝説へ…」




