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もしもし、亀よ、伝説へ…
三人で山道を進んでいると、
急に空が暗くなった。
さっきまで晴れていたのに、
これはイベントだと思った。
アーシュが前に出る。
かわいい少年は、
少し後ろで周りを見る。
「来るな」
その言葉どおり、
岩の影からモンスターが現れた。
前に戦ったやつより、
たぶん強い。
たぶん。
理由はないけど、
そういう設定になっている。
俺は剣を構える。
うまく構えられてるかは、
よくわからない。
でも、
アーシュがいるから大丈夫だ。
かわいい少年の魔法が光って、
アーシュが斬り込む。
俺も叫んだ。
「うおお!」
当たったかどうかは、
正直あやしい。
でも、
モンスターは倒れた。
勝ったことになった。
三人で息を整える。
特に会話はない。
でも、
それがいい。
道の先には、
また知らない景色が広がっている。
伝説は、
こうやって続いていく。
ノートの余白に、
よくわからない記号と
ハートを描いた。
(※誠司とアーシュの相合傘)
たぶん、
それでもいい。
次回
「もっと、も~~と、伝説へ」




