そして伝説へ…
愛を確かめあった俺とアーシュは、
ついに旅に出ることになった。
理由は、
なんとなく世界が呼んでいる気がしたからだ。
仲間は三人。
俺と、アーシュと、
あの日ぶつかってしまった、かわいい少年。
少年は、
まだ少し恥ずかしそうだったけど、
「一緒に行く」
と言ってくれた。
パーティーが、完成した。
アーシュは前に立つ。
黒髪が風に揺れて、
睫毛の影が強い。
「誠司、後ろは任せた」
その一言で、
俺は最強になれる。
最初のモンスターは、
草むらから出てきた。
スライムみたいで、
でも目が多くて、
ちょっと気持ち悪い。
「来るぞ」
アーシュが剣を構える。
俺は、
よくわからないけど、
勇気を出す。
「ま、守る!」
かわいい少年が、
後ろから魔法っぽいものを放った。
光が走る。
当たった。
モンスターは、
ぷるぷるしてから、
消えた。
勝った。
胸が、どきどきする。
でも、怖くない。
次の戦闘は、
洞窟だった。
暗くて、
音が響く。
コウモリみたいなモンスターが、
一気に襲ってくる。
「誠司!」
呼ばれて、
俺は前に出た。
剣はない。
でも、
アーシュが後ろにいる。
それだけで、
足が動いた。
かわいい少年が叫ぶ。
「今!」
よくわからないけど、
振り下ろした。
当たった。
たぶん、
当たった。
モンスターは、
ばらばらになって、
消えた。
息が荒い。
でも、
アーシュが肩に手を置く。
「すごいな、誠司」
その言葉で、
全部報われる。
最後の敵は、
夜の森にいた。
大きくて、
影みたいで、
強そうだった。
三人で、
円になる。
「一緒に行くぞ」
アーシュが言う。
うん、
一緒なら大丈夫だ。
かわいい少年の魔法が光って、
アーシュが突っ込んで、
俺は、
ただ必死に叫んだ。
「うおおおお!」
世界が揺れて、
静かになった。
勝った。
三人で、
しばらく座り込む。
夜空に、
星がたくさんある。
「楽しかったな」
アーシュが言う。
俺は、
何度も頷いた。
これが、
俺たちの冒険。
ノートの最後に、
大きく書く。
俺とアーシュと、
かわいい少年の
三人パーティー。
(※剣と星とハート描いた)
こうして、
俺たちは旅に出た。
そして――
伝説になった。
次回
「再び、伝説へ…」




