俺、仲直り!!!!!!
俺は、走った。
理由は一つしかない。
このままじゃ、だめだと思ったから。
「アーシュ!」
名前を呼ぶと、
アーシュは足を止めたけど、
すぐには振り向かなかった。
背中が、少しだけ遠い。
「……誠司」
声は優しい。
でも、どこか冷たい。
それが、
一番こわかった。
「ち、違うんだ!」
言葉が絡まって、
順番もめちゃくちゃになる。
「転んで、たまたまで、
抱きついちゃって、
あれは事故で……!」
息が切れて、
胸が痛い。
アーシュは、
少しだけ黙ってから、
ゆっくりこっちを見た。
長い睫毛が、
伏せられている。
「……見てたから」
小さな声だった。
「誠司が、
あの子と、
顔、近かったの」
それだけで、
胸がぎゅっとなる。
「やだった」
たった一言。
でも、
それが全部だった。
ヤキモチだって、
すぐにわかった。
かわいくて、
でも、真剣で。
俺は、
一歩、近づく。
「俺は、アーシュだけだよ」
言い切ると、
少し震えた。
「他の誰でもない。
前世も、来世も、今も――――」
アーシュは、
しばらく黙っていたけど、
やがて、ため息みたいに笑った。
「……ずるいな、誠司」
そう言って、
俺の手をつかむ。
離れないように。
「……仲直り、する?」
聞かれて、
俺は、すぐに頷いた。
ゆっくり、
顔が近づく。
誓いのkissより、
少しだけ長い。
でも、
やっぱり優しい。
仲直りのkissだった。
胸の奥が、
あたたかくなる。
これで、
もお、大丈夫だと思えた。
(※ノートの余白に、色鉛筆でピンクのハートがたくさん描かれている)
(※はみ出してる)
俺とアーシュは
TRUE LOVE 4EVERだから…………
次回
「伝説の始まり――」




