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day2「労働と夕焼けと初めまして」

 午前9時。完全に目を覚ました柊はバイトに向かう準備をしていた。しかし、一つ問題がある。



「おはよう柊ちゃん! 今日はどこか行くの?」



 それは、部屋にいきなり現れた不思議な女の子が消えなかったことだ。それにしても、スマホのアラームを止めつつ目を開いた瞬間女の子が顔のすぐ近くにいて、元気良く話しかけてきた時にはさすがに息を呑んだものだ。


 柊は二度寝しても消えてはくれなかった幻覚と幻聴をかき消すべく、普段は埃を被っているテレビをつけた。するとニュースで天気予報がやっていたので、柊は朝食のスティックパンをもさもさと頬張りながらテレビを眺める。



「今日は一日晴れか。買う物は……特にないはず。うん、今日は家にあるもの食べよう」

「わぁ! わたし、久しぶりにテレビ見た! 面白いねー」



 ぶつぶつと独り言を呟く柊の隣で、女の子は礼儀正しく正座をしてテレビに夢中になっている。



(あ……そうだ。この子がテレビに夢中になってるうちに準備を済ませて出ていってしまおう)




 柊はそう考え、そっと立ち上がる。そして手始めに部屋に備え付けられているクローゼットを開けた。


 その中にはグレーのパーカーと長袖の白いロングTシャツが各5枚ずつ、ハンガーに吊るされていた。クローゼットの下には、黒をベースに白いラインが入ったジャージの半ズボンが10枚畳んで置いてある。



(今日は気温的に肌寒いかもしれないから……よし、パーカーにしよう)



 柊は一瞬躊躇ったものの、結局女の子に背を向けて、元々着ていた白いロングTシャツとジャージの半ズボンから、パーカーとこれまたジャージの半ズボンへと着替えを済ませた。




 ——諸々の身支度を静かに済ませた柊がこっそり家を出ようとした時のこと。



「あっ! 出かけるなら言ってよ、柊ちゃん!」

「……うわぁ」



 部屋とキッチンを隔たるドアを開けた隙間から女の子がするりと抜け出てきて、柊は思わず落胆の声を漏らしたのだった。





 人気の少ない昼前の住宅街を、最寄り駅に着くまで今日のバイトの内容や帰りに買う物について考えながら歩く。それが柊のルーティンだ。



「ねぇ、柊ちゃん! お話しよ?」

(無視……この子を無視しなきゃ——……はぁ。私、疲れてるのかな)



 柊はいつもはほとんど無意識に行っていたそのルーティンを、今日は意識的に行って頭の中を思考で埋め尽くして女の子から意識を逸らそうとしていた。


 しかし女の子が「今日の予定は?」から始まり「空が綺麗だね!」だとか、「あの野良猫さんかわいい!」やら無駄に話しかけてくるので、柊は不本意ながら女の子のことを考え始めてしまった。



(どうしてこの子は、私の前に現れたんだろう)

「柊ちゃん……やっぱり、わたしのこと見えてないのかな……?」

(……よく分からないけど、誰かに構ってほしいのなら他の人に着いていけばいいのに)



 耳と尻尾をしゅんと垂らし、柊の横をとぼとぼと歩く女の子。その様子を横目で見て、柊はまた心を痛める。そして幻覚と幻聴に心を揺り動かされている自分に驚き、頭を軽く振って思考を再開した。




 今朝からずっと、柊が疑問に思っていることがある。それは——。



(どうして私は、この子に懐かしさや安心する感覚を覚えているんだろう……?)



 このデジャヴに似ていて胸が暖まるような不思議な感覚が、今朝からずっと心にこびりついて離れないことだ。説明がとても難しいが、もしこの感覚を例えるならば。


 “どこかで落としてしまってまた拾うことを諦めていた大切なものが、いきなり懐に飛び込んできて再会を果たしたよう”な——そんな感じだろうか。



「……こんな気持ち、初めてかも」

「柊ちゃん……!? 何か言った!?」



 一人暮らしの悪癖で外にいるにも関わらずつい独り言を言ってしまった柊は、あ。と心の中で呟き、額に手を当てた。





 最寄り駅から電車に乗り、数駅先で降りた。もう少し歩いた先が柊の今回のバイト先だ。いつもより少々賑やかになった道中で、柊の女の子についての推測が確信に変わった。

 

 ここに来るまで多くの人とすれ違ってきたが、現代日本ではありえない容姿の女の子が歩いているのにも関わらず、人々は女の子に見向きもしていなかった。


 やはり女の子は、柊以外の人間には微塵も存在が認識されていないようだ。つまり、この女の子は柊の幻覚と幻聴が生み出した産物なのだろうと柊は結論付けた。

 そして幻が見える、即ち何かの病気なのではないかとも考え、柊はがっくりと肩を落としたのだった。




「うぅ、柊ちゃんについていくの大変だったぁ……」



 井戸端会議をしている主婦達と時折すれ違うような、平和な住宅街を歩く柊。その数歩後ろで女の子がぼやいていた。女の子のそんなぼやきが耳に届き、柊は駅の人混みを通り抜けている時のことを思い返す。



(……それにしても、駅で改札出た直後に人混みで流されそうになって悲鳴上げてた時はさすがにちょっと振り向いちゃった)



 それから柊は所詮ただの幻覚と幻聴なのにな、と自分に呆れて小さなため息をついた。





 住宅街を外れてまた少し歩いて、遂に到着した大きな倉庫。ここが柊の今日のバイト先である。


 柊は倉庫の正面入口に当たる大きな扉の横に立つと、パーカーのポケットからスマホを取り出して時間を確認した。無機質なデフォルトの壁紙にぽつんと浮かぶデジタル時計が示す時刻は10時40分。概ね予定通りに移動できたことを確認し、柊はほっと息を吐く。



「この大きい建物、何だろう? 中はどうなってるのかな!?」



 女の子は猫耳をピンと立てて尻尾をご機嫌に揺らし、柊から付かず離れずの距離を保って辺りを探索している。柊は足を止めたせいか再度襲ってきた眠気と倦怠感を俯いて耐えながら、女の子の動きをぼうっとした目で追った。




 11時——バイトの開始時間が近付くまでに、柊以外のバイトをする人達も倉庫の前に集まってきていた。時折、互いに会釈や挨拶を交わす。


 その時、女の子が柊の真似をして、人が来る度に「こんにちはー!」と元気良くお辞儀をして挨拶を始めた。柊は一瞬心臓を跳ねさせたものの、やはり女の子の存在は他人に認識されていないようだ。


 結局倉庫の前に集まった面々からの反応は一切なく、女の子はまたもや耳と尻尾をしゅんと垂らす結果になってしまったのだった。



 11時前にはバイトの担当者の初老の男が仕事内容の説明を始めた。説明が終わると、柊達は倉庫に入って業務を開始した。


 柊は眠気覚ましに腕を抓って気合を入れ直し、先ほど担当者から配られた紙を一瞥する。そして紙に書かれた商品名を確認すると、台車を押して歩き出した。


 今日のバイトの内容はピッキング(倉庫内で指定された商品を集める仕事)だ。柊はピッキング作業の経験はそこそこあるものの、この倉庫で働くのは初めてである。


 そのため、今のうちに倉庫の構造や棚の位置を頭に叩き込んでしまおうと、柊は倉庫内を注意深く見回しながら仕事を進めていく。




「すごい……柊ちゃんすごい!」



 そんな声に思わず振り向くと、女の子が瞳を輝かせて柊をまっすぐ見つめていた。一瞬柊と女の子の視線がかち合ったものの、柊は女の子から慌てて目を逸らして目の前の仕事に意識を戻す。



(次はこの『泥中の蓮』っていう小説か。小説はどの棚に置いてあるんだろう……)



 立ち並ぶ棚にぎっしりと置いてある商品の中から小説の類がないか、柊は入念に確認していく。ガラガラと音を立てて台車を押していると、柊の後ろをついて歩く女の子が楽しそうに言った。



「えへへ、わたしもお仕事できるかな!?」




 ——いや、さすがに無理でしょ。柊がつい心の中で素直な感想を呟くと、女の子は柊の左肩に頬を密着させるようにして柊が持っている紙を覗き込む。



「えっと、これはさっき柊ちゃんが運んでた商品? だよね。だから次に運ぶのはこの小説かな? タイトルは『泥中の蓮』……うん、覚えた!」



 瞬間、独り言を言い終えた女の子が柊の視界から消えた。いや、正確には高く跳躍したのだ。



「ちょ……!?」



 柊が慌てて目の前の棚を見上げた時には、女の子は既にそこにいなかった。柊の視界の端に、女の子が棚から棚へと軽やかに飛び移っていく光景が映る。



「小説、小説が置いてあるところは〜……!」



 女の子の鈴を転がすように美しく、それでいてよく通る声があっという間に遠ざかっていく。



「あっ、あったー!」

(え……?)

「あったよ柊ちゃん! 柊ちゃんが探してる小説! ね、こっち来てー!」




 そんなまさかと思いながらも、柊は女の子の声が聞こえた方向へ顔を向ける。そして少し迷ってから、女の子の声が聞こえる方へ向かった。思わず台車を押す手に力が入る。


 そして辿り着いた先。柊がまだ見たことも行ったこともない、微塵も存在を認識していない倉庫内の区画。

 そこにあった棚の前で、女の子が自慢げな顔をして仁王立ちしていた。女の子が指を差している棚の中を確認すると、確かに柊が探していた小説『泥中の蓮』があった。



(……えっと、あり、がとう……?)



 柊は心の中でお礼を言い、そっと小説を手に取って台車に載せる。それを見届けた女の子は、誇らしげに腕を組んでみせた。




 柊は次の商品名をさっと確認し、踵を返した。そして台車を押しながら記憶を辿る。



(私がこの倉庫に来たのは、今日が初めてで。小説が置いてあったあの区画にも、まだ行ったことがないはず……)



 即ちそこから考えられることは、



(あの女の子は、幻覚や幻聴の類ではない……?)



 という説だった。基本的に幻覚や幻聴は、自身の脳内に記憶されたものから生まれる。そのため、それらが柊の記憶にないことを教えてくることなどありえないはずなのだ。




「柊ちゃん! 次の商品名、教えてくれる!?」



 すぐ背後から聞こえた声に、柊は足を止めて振り返る。すると、女の子がいつの間にか柊の背後に立っていた。そして「さっきみたいに、わたしがしゅばばーって探しちゃうよー!」と、目を爛々とさせている。



(待って、それならこの子は何……? この世の者ではなさそうだし……幽霊か、妖怪?)

「あれ、やっぱりわたしの声、聞こえてない? ……まぁいいや。さっきの紙見ちゃおっと!」



 女の子は素早く次の商品名を把握し、再度跳躍して棚から棚を飛び移っていった。数瞬後、少し遠くの棚の上から「柊ちゃん、ここにあったよー!」と元気な声が上がる。




 ——あぁ、もうどうにでもなれ! 柊は半ばヤケクソになって台車を押した。


 そして、女の子が指した商品と手元の紙に記された商品名に相違がないか確認する。確認が済んだら商品を台車に載せる。

 台車がいっぱいになれば倉庫内の指定された場所に商品を置きに行った。

 その間にまた、女の子が跳ぶ。跳躍、飛び移る、女の子の声が聞こえる。台車を押す、載せる、運ぶ。そしてまた跳躍。


 この流れを繰り返すことで、柊と女の子は驚異的な仕事の速さと正確さを常に維持し、見事バイトを終えたのだった。





 日が傾き始める時間帯。バイトを終えた柊達は、倉庫の前で挨拶をして解散した。柊も帰宅しようと足を踏み出すと、丁度倉庫内から出てきたバイトの担当者に呼び止められた。



「あ、冬乃さん。お疲れ様」

「お疲れ様です。本日はありがとうございました」

「お疲れ様です! ……って、うん?」



 咄嗟に柊の挨拶を真似した直後、女の子が目を丸くする。



「いやぁごめんね、これから帰るって時に。冬乃さん、すごい良い仕事っぷりでびっくりしてさ」

「そんな、とんでもないです」

「……とんでもないです!」



 柊の言葉をコピーしつつ、女の子は柊を二度見した。



「冬乃さんさえ良ければまた来てよ。今日すごい助かったから」

「ありがとうございます。では近いうちにまた、働かせていただきますね」

「おじさん、わたしもまた来る……いや、また来ます……ううん、働かせていただきます、ね!」



 たどたどしい敬語を発しながら、女の子は紅く輝く瞳をぱちくりとさせて柊を見つめる。



「本当、初めてとは思えない速さと正確さだったな……あぁ、ごめんね! それじゃあこの辺で。お疲れ様、冬乃さん」

「はい、お疲れ様でした」

「お疲れ様でした! またねー、おじさん!」



 柊は最後に一礼すると、倉庫に背を向けて歩き出した。女の子は柊に着いて歩きつつも時折倉庫を振り返り、バイトの担当者が見えなくなるまでぶんぶんと手を振っていたのだった。





 夕暮れの住宅街を柊と女の子は歩いていた。女の子は相変わらず、健気に柊に喋りかけている。



「さっきの柊ちゃん、一人でいるときと違う人みたいですごかった! にこにこで、しっかりお話してて!」



 女の子の一方的な話の中で聞こえたその内容に、柊はびくっと肩を震わせた。



(まぁ働く以上、営業スマイルくらいできないといけないしね)



 ——営業スマイルって身近な人に見られたくないんだよなぁと、柊の頬がほんの少し染まる。



(……? 身近な人?)



 自然と心に浮かんだ“身近な人”という言葉に疑問を覚え、柊は思わず女の子を見やる。柊の視線に気が付いた女の子は、きょとんとした様子で首を傾げた。



「……って、柊ちゃん! やっぱりわたしのこと、見えてるよね!?」



 それからはっとした顔でそう言ったかと思うと、今度は不満げな表情で柊の進行方向に両手を広げて立ち塞がった。




 柊は仕方なく周囲を見回す。そして人がいないことを確認してから、女の子と初めてしっかり目を合わせてボソリと言った。



「……分かった。家に着いたら話してあげるから……ちょっと待ってて」

「ひ、柊ちゃん……! やっぱりわたしのこと、見えてたんだね!」



 女の子は満面の笑みを浮かべて柊の周りを数周走り回ってから、すぐ横の民家の塀に飛び乗ってスキップを始めた。そして「そういえば倉庫でもついて来てくれてたもんね!」と、一人で納得していた。




「あっ、そうだ! わたし、自己紹介してなかったね!」



 しばらく塀の上でスキップをしていた女の子が思い出したかのようにそう言い、柊の目の前にふわりと飛び降りた。女の子は柊にくるりと向き直って、右手を胸に当てて左腕は大きく横に伸ばし、街を暖かく照らす夕陽を背に叫ぶ。



「わたしの名前はフェリス! 年齢は、えっと、多分8歳くらい! よろしくね、柊ちゃん!」



 刹那、女の子──もといフェリスと柊の間に優しい風が吹く。フェリスの美しい白髪が風に靡いて、夕焼け色を反射して輝いた。



「……私は、冬乃柊。よろしく、……フェリス」

「うん——うんっ!!」



 フェリスはぱあっと、今日一番の笑顔を咲かせたのだった。





 最寄り駅に着いてから自宅に向かって歩いていた時のこと。人気のない住宅街、反対側の道の端で。

 茶色いブレザーの制服姿の女子高生が、勝ち気そうな印象を持つ赤い猫目を少し丸くして柊を見つめていた。柊は女子高生をそっと視界から外し、徐々に歩を速める。



(……人違いか何かかな)

「……柊? 柊、だよね?」



 かと思えば女子高生は柊にさっと歩み寄り、そう声をかけてきた。女子高生は金髪のツインテールを片手で弄りながら、緊張の面持ちで柊を見ている。



「……そうですけど」



 柊は表情ひとつ変えずに考える。



(誰だろう。この人、私の名前を知っているみたいだけど……私は会った覚えがない)



 しばらく考えていると、女子高生が困ったように笑って言った。



「さすがに分かんないか。幼稚園一緒だった、朝比奈四葉。……覚えてる?」



 その名前を聞いて、柊はすぐに腑に落ちた。そう、彼女──朝比奈四葉は、柊が幼稚園児だった頃の唯一の友達だったのだ。小学校が分かれたため、そこで関係は終わってしまっていたのだが。


 四葉が生まれつき持っていた珍しい色の髪を染めて髪型も変え、更に長い年月が経っていたため、四葉が四葉であることが柊には全く分からなかった。申し訳ないことをしたな、と柊は反省した。



「ごめんね、すぐに分からなくて。久しぶり、四葉」



 柊はにこりと笑って言った。



「……またにこにこー、だ」



 フェリスはぽつりと呟く。



「あ、うん……久しぶり、柊」



 四葉は俯き、またすぐに顔を上げて柊におずおずと言った。



「あの、もしかして何も知らなかったり……?」

「……? うん。私は幼稚園の頃の四葉しか知らないよ」


 

 ──本当は幼稚園でよく遊んでいたな、程度のぼんやりとした記憶だけで、“幼稚園の頃の四葉を知っている”というほど、柊は彼女のことをそこまで覚えていない。

 まぁ小学生以降の四葉のことは人伝に聞いてすらいないので別にいいとするか、と柊は勝手に自分を許した。



「そっか……それなら良かった」



 四葉は柊と再会してから初めて顔を綻ばせた。




 その後、四葉の提案で連絡先を交換して(柊は内心乗り気ではなかったが)柊達は別れた。気のせいか否か軽い足取りで去っていく四葉の背中をじっと見ながら、今まで黙っていたフェリスが首を傾げていた。



「柊ちゃん、あのね。わたし、あの子のこと知ってる気がして……気のせいかな?」

「……気のせいじゃない?」



 柊はそれだけ小さく言って、再度家へ向かって歩き出したのだった。

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