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責任の取り方

イブキが引退して自首をする?と突然言い出したので、


「え?何言ってるの?」と私は聞き直していた。すると、


「あんな奴でも社長です。俺は社長に手をあげたし、日本で銃を使った。そしてここに来るまでも、スピード違反もしたし、信号無視もした。捕まるには充分な罪状じゃ無いですか?」と言ってきた。


うーん。その辺は詳しく無いけど、見た感じイブキもボロボロだ。おそらく、和也さんのせいでボロボロになってるから、和也さんをやった分はチャラでいんじゃ無いかな?で、スピード違反や信号無視も罰金でいいと思う。でも銃はどうなるんだ?銃刀法違反?てか何で銃をイブキが持ってるんだ?と思っていると、


「そりゃ多分コイツのだろ。」と私の心を読んだまーちゃんが答えた。振り向くと、まーちゃんはイブキの車にいて、何かを蹴り落とした。


何あれ?人?と思い近づくと、そこにはグルグル巻きにされた、


已己已己千冬がいたのだ。


……何でいるの?私は嫌になり、目線をずらすと、


「……またそうやって私を見ないのか‼️」と言ってきた。


………………私が黙っていると、


「何起きてんだ?お前あんだけの事しといてあかりと会話出来ると思ってんじゃねぇよ。」とまーちゃんが何度も蹴りを入れていた。


途中うめき声が聞こえたので、


「まーちゃんその辺にしてあげて。」と私が止めると、


「いいのか?コイツが何やったか忘れたわけじゃねぇよな?」と言ってる。


勿論忘れた訳じゃ無い。だから基本的には話したくない。だから今は無視する事にする。と決めると、


「了解。しかとな。」と言い、「引っ込んでろブス❗️」と車の奥に蹴り飛ばしていた。


……やりすぎだよ。と思いながら私は話を戻す事にした。


「それでイブキが銃を持ってた理由だけど、えーと。已己已己千冬が持ってた銃をイブキが取ったて事?」と聞くと、


「だと思うぜ。あのバカ、あのゴミを拘束する時に、体を弄ってたからよ。」とまーちゃんが教えてくれた。


女の子体をそんなふうにしたら駄目だよ?と思いながらイブキの方を向くと、イブキは黙って頷いていた。


まーちゃんの言う通りか。そうやって銃を手に入れたのか。うーん。どうしよ?もうすぐ警察来るんだよね?この状態どうしよう?一応、警視庁長官と繋がりがあるから、話せばどうにかなるか?それとも総理?いや春華さんがどうにかしてくれるのか?などと色々考えていると、


「ウサギ先輩俺の意思は変わりませんよ。俺はVtuberを辞めて罰を受けます。」と言って来た。


いやいや駄目だよ。そりゃ悪いことはしたかも知れないけどさ。てかイブキが捕まるなら和也さんも絶対に捕まるよ。てか捕まらないと駄目でしょ。と思っていたら、


「社長がいなくなればVSTARが成り立たないって言ったのはウサギ先輩ですよ。だから社長が捕まる必要はない。そして俺は捕まっても特に支障はない。」


いやいやそんな事無いって‼️イブキは必要な人材だよ❗️と訴えようとしたが、


「俺の登録者は現在3位。スパチャは5位。同接は4位。グッズの売り上げは、6位。ガチ恋の多さは、4位。総再生数は5位。そして俺、斎場イブキの売り上げは、7位。以上の理由から俺がいなくなっても問題無いと思うんですよ。」と言って来た。


いやそう言う数字だけで判断するのは良く無いと言おうとしたが、結局あの世界は数字が全てなのだ。だからイブキがそう思うのも仕方ないのか?と思っていると、


「まぁそういう事です。そして今回は、社長のやらかしがあまりにも大きい。だから俺が全て責任を被る。これでVSTARは潰れないし、社長の罪を被る事で、社長を打った事をチャラにしてもらう。これで完璧です。」と言ってきた。


何で?何でイブキがそこまでするの?そこまでしなくていいじゃん。と思っていると、


「そりゃ推しの為でしょ?」と春華さんが言ってきた。


私の為?どういう事?と思っていると、


「私が言いたかったのに。」「何邪魔してんだよ。顔が良いからって調子乗んなよ?」「部外者は引っ込んでて下さい。」とゆりりん達が襲い掛かったが、あっさり無力化されていた。


春華さんめっちゃ強いじゃん。と見ていたら、


「とりあえず君は何も考えなくて良いよ。彼は推しの為頑張る。それで良いじゃん。」と春華さんは言ってくるが、


私としては納得出来ない。もし私の為なら、私のせいでイブキが捕まるなんて嫌だ。と思ったのだが、


「だから何も考えなくて良いって言ってるじゃん。ファンは推しに尽くしたいもんでしょ?推しの為なら何でも出来る。だから何も考えなくて良いの。」と再び言われた。


いやまぁ気持ちは分かるけど。うーん。……イブキは私の為にやってくれた事。だったら無下にする訳には行かないか。だったら私に出来る事は一つか。


「待ってるからちゃんと帰って来てね。」と私はイブキに告げるのだった。

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