社長に宣言
あの後、私は何故か初めてを奪われなかった。その代わりなのか私は縛られた。声が出ないように自分の靴下を口の中に入れられた。そして、車に乗せられ何処かに連れて行かれている。
移動中も男達は、私の耳元で卑猥な発言をして、髪や太ももを触ってくる。気持ち悪い。怖い。気持ち悪い。怖い。嫌だ嫌だ。助けて助けて。と怯えていると、車が止まった。車を降りるとそこは、ウサギーランドだった。
ウサギーランドは既に取り壊されている為、当時の面影は殆ど残ってないがここはウサギーランドだ。そしてウサギーランドに着くと、
「さて。鬼ごっこでもするか?お前が捕まらなければ、軽い動画。捕まればキツくて、マニアックな動画にする。どうする?」と聞いてきた。
本当に嫌だな。本当に社長嫌い。と思ったが私には逃げるという選択肢しか無いので私は逃げる事にした。
私が走り出すと、社長は合図を出して男達を動かせた?
うん?あれ?男達が倒れた?転んだ?全員?……動かない?え?急に何が起こったの?と困惑してると、
「私はその子に出資すると決めた。だから余計な真似はするな。」と何処からか、春華さんが現れたのだ。
春華さん‼️助けに来てくれたの‼️と私が近づこうとすると、
「あんま動かない方がいいよ?まだそこら辺に人隠してるから。」と私に言い春華さんは、社長の目の前まで行き、
「まぁこの子の身柄は私のものだからさ。この場から今すぐ消えてくれる?」と言ってる。
普段の社長ならこの発言はブチ切れだろう。だが、春華さんの方が権力者。これは黙って去るしか無い。筈なのに、
「いくら貴方でもそんな勝手は困りますよ。」と軽く言い返した。すると、
「別にアンタの会社潰すの簡単なんだよ?確かにアンタは天才だよ?Vtuber以外にも色んな物に手を出してどれも成功させてる。でも、アンタの会社の売り上げ全て足しても、家というか私個人の利益の1%にも満たない。権力が大好きなアンタなら分かるでしょ?刃向かえばどうなるかぐらいさ。」と春華さんは凄い冷たく告げる。
……てか何気にヤバい発言して無い?社長って世界的に見てもかなり稼いでる部類だよ?なのにそれが1%にも満たない?え?どんだけ春華さんはお金持ってるの?と驚きを隠せないでいた。が今はそんな場合じゃ無い。と思い春華さんの方を向くと、
「分かりました。猫井あかりからは手を引きます。」と言ったのだ。そして罰が悪そうにその場を去ろうとしたので私は、
「和也さん待って下さい❗️」と声を掛けていた。すると、
「何だ?」とかなり不機嫌そうな顔で私を見て来た、
私が口を開こうとした時、なんかゆりりん達が来た。……まぁいいか。私は来たゆりりん達を無視して和也さんに言った。
「和也さん私やっぱりVtuberになります。誰にも負けない世界一のVtuberに再びなります。私1人でVSTARを超えます。だから簡単に負けないようにして下さいね?」と言うと、
「くだらない話だ。お前が相手では誰も話にならないだろ。お前が敵になったって事はVSTARも終わりか。まぁそれもいいか。今までだいぶ稼いだしそろそろ潮時かもしれないな。」とか言い出してる。
コイツ何言ってる?と思っていると、「お前マジいい加減にしろよ?私たちが今までどんな思いでVtuberやってたのか分かってんのか?」とまーちゃんが和也さんを殴っていた。
………………え?………………え??…何してるの?まーちゃん?と突然の出来事に思考が止まっていると、
「……お前らの気持ちなど知らん。だがまぁ今ので頭が冷えた。Vtuberは金のなる木だ。簡単に捨てるのは惜しいな。あかりが敵になるというならそれを超えるVtuberを作れば良いだけの話だ。事実今度デビューする奴らは歴代でも指折りの才能だ。」と言ってまーちゃんに殴られて血が出ている箇所をハンカチで抑えながら和也さんは立ち上がった。
やりすぎだよ。とまーちゃんに思ったが私も殴りたかったし。別にいいか。と納得し、私は再び和也さんに声を掛けた。
「和也さん。卑怯な事とかなしで正々堂々勝負しましょう。」と私は、宣言した。
「正々堂々そんな闘い方を俺は知らない。勝つためなら手段は選ばない。だからここまでVSTARは大きくなれた。が神羅家がお前の後ろに付いている以上はそういった手段が取れない。だからまぁお前の希望通りにしてやる。」と言って、和也さんはその場を去ろうとしたその時、
銃声が鳴り響いた。
……え?何?目の前で和也さんが倒れた。そして、
「何勝手にいい感じで終わらせてるんだ?お前はウサギ先輩の貞操を奪おうとした。許せる訳ないだろ?だから死ね。」とイブキが銃を和也さんに向けているのだった。




