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最後の四天王



【そんな事無いですよ。】といういきなりのメッセージに私は驚きを隠せずにいた。

そして直ぐに【推しの行動は全て許せるものですぞ。】というメッセージも届いた。何で?いきなり何?どういう事?怖い。そんな事を思いながら、恐怖を覚えていると、


「どしたの?」と杏奈さんが私のうなじを触りながら、スマホ画面を覗いてきた。そして、


「何これ?イタズラ?」と聞いてきたが、私は多分イタズラじゃ無いと思う。だって連絡して来た相手が、


おじいちゃんだからである。


おじいちゃんというが、勿論血は繋がってないため、本当のおじいちゃんでは無いが、私にとって彼はおじいちゃんなのだ。と思っていたら、


「なるほど。これが、白糖トバリがいなくなり、空白だった四天王の座に付いた、真飼い主四天王の、浅倉清之助乃権左衛門か。」と呟いた。


……おじいちゃんが最後の四天王だったんだ。全然知らなかった。まぁ他の三人も知らなかったし、志保ちゃんが元四天王ってのも知らない。何で私今まで気づかなかったんだ?と疑問に思っていると、


「そりゃそうでしょ?だって飼い主四天王は公式じゃ無いんだから。猫犬ウサギ、非公式ファンクラブ、

【絶対天使神神神神ウサギちゃん愛してる❤】の中できめられたんだから。あかちゃんが知らないのは無理ないよ。」と杏奈さんが教えてくれた。


………………え?何それ?非公式ファンクラブ?そんなのがあるの?ちゃんと公式ファンクラブがあるのにそんなのがあるの?てか名前なに?誰だよこのファンクラブ作った奴。と思っていると、


「そりゃ勿論。ULランキング一位にして、飼い主四天王最強の幸皇かんなだよ。」と心を読み答えてくれた。


ゆりりんか。てかULランキングって何なの?私の知らない情報ばっかり出てくるんだけど?と困惑してると、


【そこからは私が話そっか。】とゆりりんから、


【私が1番分かりやすく説明するぜ。】とまーちゃんから、


【俺に任せるのが1番だと思いますよ。】とイブキから、


【私は詳しく説明出来ないと思うので今回はパスします。】と志保ちゃんから、


【ワシも詳しくは説明できんと思うから、1番詳しい、ゆりちゃんに聞くのがええと思うぞ。】とおじいちゃんから、


とそれぞれ個別のメッセージが一斉に届いたのだ。


………………怖。これは流石に限度超えてるよ。推しだから分かるとか意味分からないからね。もはや超能力じゃん。現実的に考えてあり得ない❗️


とそこまで思った所で、春華さんもエスパーみたいな感じだしありえる話か。


そう考えると、私の周りって誰1人まともな人いないな。と思っていると、


【という事で私が説明するね。】とゆりりんが長々とメッセージを送って来た。


要約すると、私の可愛さを語り合いたいが、ゆりりんレベルのファンになると、公式ファンクラブの人じゃ私に付いて語り合えないみたいだ。だから、自分と同じくらい私に付いて、語り合うために、非公式のファンクラブを作ったみたいだ。


まずULランキングとはウサギちゃんラブの略称みたいだ。私の事がどれだけ好きかを競い合いランキングで表したものみたいだ。


本当はほかにも色々と書いてあるが、今は無視するとしよう。


そして私がメッセージを読み終わり【ありがとう】とメッセージを送ると、


「ちなみに私のULランキングは13位だよ。と教えてくれた。


優奈さんで13位か。こんなにやばいのに他はもっとヤバいのかな?……ヤバかったわ。そういや皆んな結構ヤバいエピソード持ってたわ。


この前奏さんが加入した理由がヤバいメンバーを教えてくれたな。確か、ゆりりんが会社辞めて親と絶縁して、まーちゃんが社長に殴り込み、イブキ婚約破棄、そして、おじいちゃんが60年間の結婚生活を送って来た奥さんを捨てて、息子、孫全てと絶縁して、財産も全て残して、裸一貫で加入したんだったけ?


うーん。他の子もヤバいけどおじいちゃんがぶっ飛んでるな。などと思っていると、


「だからこそ四天王にしたんだよ。」ゆりりんからメッセージが飛んできた。


そんだけぶっ飛んでないと四天王にはなれないのか。てか話によると、志保ちゃん基、白糖トバリが辞めてから四天王座は空白だったみたいだけど、てことは、4年近く空いてたけどその期間どうしてたんだろ?てかどうやって四天王って決めてるの?と疑問でいると、


【その時は、代理でうるる先生にしてもらっていた。】と教えてくれた。そして、


【四天王は、猫犬ウサギ愛してるよラブラブ最高評議会で決められている】とも教えてくれた。


……また私が知らない奴出てきた。でももういいや。そして、とりあえず返事が返って来たのでお礼だけ返事して、久しぶりにおじいちゃんに会いたくなった。


別に今はお金払ったばかりだから、会っても社長も文句は言わないだろう。そう思い、おじいちゃんに会うために連絡をしようとすると、


「それはしないほうがいいと思うよ。」愛さんが部屋に入って来た。


…………何で場所分かった?てかどうやって来たの?

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