卒業生との再会
みつかった。それはあまりにも早い発見だった。だってまだ電話を切ってから5分も立っていない。それなのに日本国内何処にいるかも分からない人を探すなんて、普通では考えられない。考えられないけど、総理大臣という日本で一番の権力を使えば可能なのか?などと考えたが、今はそんな事いいか、とりあえず私は、
「ねぇ凛ちゃん?」と凛ちゃんに声をかけた。
凛ちゃんは、「サイン書いてくれるんですか?」と聞いてくる。そんな物は後でいくらでも書いてあげるから今はまず、
「お母さんに会えるけど謝れる?」と質問するのだった。
あ母さんに謝れる?という私の質問に凛ちゃんは、「うん。謝る。私が悪いからちゃんと謝って許して貰う。と凛ちゃんは言った。
私が凛ちゃんの言葉を聞き、「じゃあ行こうか。」と言うと、
「迎えに来たよ。」総理がいきなり部屋に入って来たのだ。
……何で私の居場所が分かるんだよ。
私一回も自分の場所言って無いんだけど?それなのに何で分かるの?と思い睨むと、
「まぁ総理大臣ですから。」と私の心を読み答えてくれた。
そっか総理大臣だからか。まぁ納得出来ない所もあるが今はそんな事はどうでもいい。早く凛ちゃんをあの子に合わせてあげないと。そして何より、早くあの子に凛ちゃんを合わせてあげないと。と思い私が凛ちゃんの手をとって立ちあがろうとすると、総理はもう片方の凛ちゃんの手をとって、
「こうやって三人でてを繋いでいると、私達の子供みたいだね。」と総理は非常に気持ち悪い事を言ってきた。私は、
「総理普通に気持ち悪いです。」と告げると、
「くふゔぅぅぅ。推しからの罵倒最高と悶えていた。」私はいまだに総理が握っていた凛ちゃんの手を叩いて、部屋を出た。
部屋を出ると、「あの人って国で1番偉い人ですよね?」と聞いてきた。この歳で総理大臣を理解してるのか。すごい英才教育だな。と感心して、
「そうだよ。音羽美穂さんは日本初の女性総理かつ、歴代最年少の総理大臣で凄い人なんだよ。あんなのだけど。」と言いながら私達は、受付まで来た。受付まだ行くと、
「あれ?美穂は?」と春華さんが私に声をかけて来た。
春華さんは総理の大親友だ。美穂さんが総理大臣になるため、法律を変えたという凄い権力者だ。噂によると、優奈さんが代表の西行寺財閥より数億倍以上の資金があるとか無いとか。とにかく凄い権力者なのだ。
とりあえず私が春華さんに説明をしようとすると、「別に説明しなくていいよ。心読んだ方が早いし。」と言ってきたのだ。
……この人の場合は普通にエスパーなんだよな。他の子達は、推しの考えてる事なら分かって突然❗️みたいな感じ分かってるけど、この人別に私の事少なくとも推しとして好きとは思ってないのに平然と心読んでくるんだよな。と思っていると、
「親友が嫌なタイプのオタクで辛いよ。」と呟き、
「まぁじゃあ行こうか。ああなった美穂は長いから放っておくよ。貴方のお母さんも心配しているから早く会おうね。」と凛ちゃんに言ったのだ。
そして私達はホテルの外に出た。そして外にはプライベートジェットか。
……いやこれヤバくね?私もプライベートジェットを持ってるから何となく分かる。これめちゃくちゃお金掛かってるな。私のでさえめちゃくちゃ要素を詰め込みまくって700億くらいかかってる。でもこれ多分10倍じゃ効かないよね?などと思っていると、
「一機20兆円だったかな?私の可愛い弟が20の誕生日に特注で買ってくれたの。しかも色違いで20機。」と教えてくれた。
怖。金持ち怖。と恐れながら、私達は、乗り込んだ。そして、「ちゃんとシートベルトしてよ。結構危ないから。あっでも凛ちゃんだっけ?凛ちゃんは私の横にいた方がいいかな?シートベルト付けるより安心だから。と言って凛ちゃんは運転室に連れて行かれた。
………え?春華さんが運転するの?てかシートベルトより横にいる方が安全ってどゆこと?と思っていると、
「それじゃいくよ。」と言う一言のあと動き出した。
……速すぎない?いやマジで速すぎる。どんだけスピード出てるの?と思ってると、
「着いたよ。鹿児島に。」と春華さんは言ったのだ。
は?鹿児島?凛ちゃんタクシーで来たって言ってたよね?東京までタクシーとかいくらかかるの?お小遣い渡しすぎでしょ。てかタクシー運転手もなんで、鹿児島から東京まで送るかな?頭おかしいんじゃないの?と思いながら降りると、そこは鹿児島にある私の別荘だった。
まぁ庭が広いから着陸しやすいんもんね。なんで場所を知ってるかは聞かないけど。と思いながら、とりあえず指紋認証で別荘を開けることにした。そして、リビングにいると、
「連れてきたからね。」といい春華さんはゲストルームに入って行った。
連れてきた?と思い玄関まで行くと、
「離して‼️私は娘を探してるの‼️」と屈強な男達に拘束されて叫んでいた。
私が離してあげてと言おうとしたその時、
「え?ウサギ先輩?」と私に気づいてしまった。とりあえず、
「久しぶりだね。」と返事をするのだった。




