表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

73/139

社長を戻すには?

そして私は社長がいつ今の生ゴミ野郎になったのかを思い出した。結果は私がデビューしてからたったの2日。信じられない早すぎる。私は正直あまりの早さに驚いていた。


すると、


「信じられない。たったの2日でなるなんて。」「いくらなんでも金に目が眩むの早すぎだろあのゴミ。」「ウサギ先輩を裏切った罪は大きい。」とどうやら三人とも私の心は読んだみたいで状況を理解していた。


正直慣れたが、今のに関しては、アニメや漫画だと回想シーンだ。だから普通に心を読むとかそういう次元じゃない気がするが、説明する手間が省けたのでよしとしよう。


さてと。今まさに社長のゴミっぷりを再確認したわけだ。このゴミっぷりしっかりと確認した今の私の気持ちはやはり変わらない。


当時から性格も悪くクズでゴミ野郎で不倫もする最低の奴だけど、私はやはり昔に戻って欲しい。私に気をかけてくれいた少しだけ優しい社長。私をVtuberにならしてくれた社長。正直今の社長は大嫌いだけど、昔の社長は感謝してた。だから元に戻したい。と思い、この気持ちをいうのは少し恥ずかしいので、言葉には出さずに心を読んで貰う事にした。すると、


ゆりりんも、まーちゃんも、志保ちゃんも血の涙を流していた。


……え?何事?と驚くと、



私は、血の涙を流してる三人を見て疑問に思った。すると、


「私あーちゃんにそんな事思われた事ないな。」「あんなクソゴミに負けたのか?」「社長の分際で羨ましい。」


と言っていた。


……要するに嫉妬なのかな?と私は思ったので、


「私は社長に昔に戻ってほしいけど別に好きって訳じゃないよ?確かに恩も感じてるけど好きじゃないから。本当だよ?」


と言ったが駄目だな。なんか浮気した言い訳みたいになってる。マジで社長の事好きじゃないのに。このままじゃ勘違いされちゃう。大好きな三人にそんな勘違いされたく無い。だったら


「私は、ゆりりんもまーちゃんも志保ちゃんも大好きだよ。」すると、


「私もあーちゃんの事大好きだよ。」「私はあかりの事かんなより大好きだぜ。」「私もお二人に負けないくらいウサギ先輩の事大好きです。」と三人とも大好きって言ってくれた。


側から見たら、私って可愛い女の子達を侍らせる悪いやつに見えるのかな?などと思いながら、喧嘩するゆりりんとまーちゃんを無視して、


社長の事をどうやって昔の今よりマシなゴミ野郎に戻すか考える事にした。


まず思いつくのは権力や金を失わせる事。正直これが1番手取り早い気がする。


だって社長のゴミ化をさらに進まさせたのは私が思ったよりかせいだからだ。だからお金や権力が無くなれば戻るんじゃ無いかと思っている。


しかしこれには問題があって、社長がいなくなると、VSTARは絶対に駄目になる。社長は性格はゴミクズでも、経営者としての手腕は本物だ。社長無くしてVSTARの存続はあり得ない。だからこれは却下だ。


次は、無理な気がするけど説得だ。私はあの件以降社長とプライベートでは全く喋ってない。だから直接説得すれば何とかなるかも?


でもこれも駄目な気がするな。私は昔の社長に戻したいと言ってるが、ゆりりんを気絶させたりしてるから目の前で喋ると説得なんて出来そうに無い。だからこれも却下だ。


………ヤバい。他が何も思いつかない。どうしよう。と思っていると、


「いっその事さあかりが社長の推しにならばいんじゃない?推しの言うことならオタクは何でも聞いちゃうでしょ?」とうるるママが提案してきた。


………なるほど。その手があったか。社長は自社のVtuberにはまるで興味が無いが、他のVtuberは意外と見てたりする。そして推しもいるくらいだ。だから私が社長の推しになって昔の社長に戻ってお願いすれば言い訳か。なるほどなるほど。


社長に推されるのは凄く不本意だが方法がそれしか思いつかないから仕方ない。


て事で昔の社長に戻す方法は私、天廻ルアンの推しする事に決めた。そうと決まればやる事は決まった。それはさっさとデビューだ。私のLive2Dも3DもRIRARA先生ならすぐに作ってくれるし、志保ちゃんの方も直ぐに出来上がる。南さんと葵さんの方もLive2Dも3Dの準備は出来た。まぁ2人には私のイラストの使用料をもっと払いたいからお金を稼いでくるって言ってから会ってないんだけど、そろそろ奏さんに言って一回集まるとするか。日向さんの話だとグループのデビュー曲も全員のソロの曲も完成したようだ。デビューまでもうあんまり時間がないだから、さっさと色々と進めて行こうと私が決めていると、


「応援してるよあーちゃん。」「また世界一目指して頑張ってほしいぜ。でも私も負けねぇからな。」「一緒に頑張って行きましょう。」と三人が言って今日はお開きする事になった。


そして私は家に帰る途中懐かしい場所を目にした。


……社長と初めてあった場所か。8年前から潰れた工場だったけど今も潰れた工場のままなんだ。と思い懐かしんでいると、


「だ、誰?」と女の子の声が聞こえるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ