事務所作りに向けて
本当にVSTARを超えるVtuber事務所なんて作れるのか?と私が不安を抱いていると、
「とりあえず事務所の名前何にしますか?」となのはが聞いてきた。
色々と話を進めるのは早いのにその辺は何も考えてないのかと私が呆れていると、
「ねぇなのは?私達の事務所って何か方向性ってあるの?」とミカさんが聞いてきた。それに対して、私となのはが同時に
「「事務所の方向性?」」と聞き返した。
「そう方向性だよ。例えばフェアリーズだったら歌に力を入れてたし、ラブランドだったらダンスに力を入れてたじゃん?だからそんな感じで私達が作る事務所にもそういうのがあった方がいいんじゃないかと思ったんだけど」
とミカさんは言ったのだ。
なるほど。確かにそういうのはあった方がいいのかも知れない。VSTARにはそういう無かったしな。と思っていると、
「ゲーマー事務所も良いと思ったけど、私以外は大した実力を持ってないからな。ここにいる三人の長所を考えるなら………アイドル?」
となのはが呟いた。
「アイドル?」と私が聞き返すと、
「そうアイドル❗️アイドルVtuberなんてのはどうかな❗️」と言ってきた。
アイドルVtuberか。……まぁ悪く無いな。確かに私達なら歌もダンスも出来るからアリかも知れないな。と思った私は、
「じゃあアイドルVtuberって事にして、事務所の名前はどうする?てか作るのは事務所だけ?会社とか作るの?」と聞くと、
「あ、会社の方は大丈夫です。うちのなのはprojectからVtuber事務所をデビューさせる感じなんで。」となのはが答えてくれた。
なるほどそれなら大丈夫だな。と私が納得してると、
「ウサランドってのはどうですか?」りりさんが言ってきた。
……事務所の名前だよねそれ。……いやこれは流石にアウトでしょ。だってウサランドって、私が5周年の時に建設された、テーマパーク、ウサギ〜ランド❗️の略称じゃん。なので、
「却下で。」と私が答えた。すると、
「じゃあ、ネコイーパークってのはどう?」ミカさんが答えた。
それは完全にアウトだよ❗️ネコイーパークは私の登録者1億人記念で作られた公園だ。だから
「却下で。」と答えた。そして、
「ウサかなでいきましょう。」となのはが言った。
お前に関してはふざけてるだろ。いや、りりさんもミカさんもふざけてるがお前は度がすぎる。ウサかなは猫犬ウサギと轟かなめのユニット名だろ❗️ふざけんのも大概にしろ❗️なので、
「却下。もっとマシな名前考えれる人いないの?」と言うと、
「そういうならウサギ先輩も考えて下さいよ。」となのはに言われてしまった。がすぐに、
「まぁウサギ先輩ネーミングセンス皆無なんで考えないで下さいね。ウサギ先輩が考えたら、どんなにクソでも採用したくなるんですよ。私ガチファンなんで。だから絶対に考えてないでくださいね❗️でも久しぶりにウサギ先輩のクソネーミングセンスが見たい❗️」
とかなり無茶な事を言われ、私のネーミングセンスもボロカスに言われた。
まぁネーミングセンスが無いのは認めるけど。しかしまともな候補が出てこないどうしたものか。と悩んでいると、
「ふふまともな候補が出てこなくて困ってますねウサギ先輩」と言い出した。
うん。お前がふざけるからな。と内心怒っていると、
「私がふざけるからってそんなに怒らないで下さいよ。」と私の心を読み、
「安心して下さい。助っ人を呼んでるんで。」と言った。
助っ人?いったい誰のことだ?
と私が疑問でいると、
「ウサギ先輩の知ってる人ですよ。」となのはが言ってきた。そして、
「ねぇミカ?今からその助っ人をここに呼んでもいい?」とミカさんに聞いていた。
「別にいいけど助っ人って誰なの?」とミカさんは聞いている。それに対して、
「どんな人か。とりあえず凄い人かな。」となのは言って、スマホを取り出し何やらメッセージを送って、
「て事でミカから許可を貰ったので今からその助っ人を呼びたいと思います。」と言い私に、
「て事でウサギ先輩はこれを付けて下さい。」とアイマスクも耳栓を渡してきた。
なんで?と思ったが聞いても答えてくれなそうなので、私はアイマスクと耳栓をした。
そしてそれから5分ほど経ち、私の肩をトントンと叩いてきた。もういいのかな?と思い私がアイマスクも耳栓を取ると、そこには、
「じゃあぁぁぁん‼️助っ人とは何と‼️猫犬ウサギがVtuberとデビューしてから8年間常に猫犬ウサギを支えてきた人物。猫犬ウサギ専属マネージャーを務めていた、白羽愛さんです❗️」
え?え?なんで愛さんが?どうして?どうして?
え?え?どう言う事?VSTARを辞めたって事?と私が混乱していると、
「ウサギさんお久しぶりですね。」と言われるのだった。