伝説の始まり
私は社長がいつからゴミになったのかを思い出す事にした。
ゆりりんが言うには、入った時には既にゴミだったと言っていた。だから社長がゴミになったのは、三期生がデビューする前。そして、私の記憶が正しければ、二期生がデビューした時も今のゴミクズだった。となると、私が猫犬ウサギとしてデビューして、二期生がデビューするまで八ヶ月。その間に社長は今のゴミクズになったって事か。
………仕方ない。少し時間が掛かるけど、記憶を辿ろう。私がデビューした日から、社長がゴミクズになるまで……
ー8年前ー
「あかりちゃん❗️頑張って今日が初配信でしょ。」
と愛マネージャーは緊張している私に声をかけて来た。
「分かっていますよ。今日は私、猫犬ウサギのデビュー日。これで私もセカイちゃんと同じVtuber。有名になってセカイちゃんとコラボするんだ❗️」と私が意気込んでいると、
「入るぞ。」と部屋に入って来た。
「和也さんいきなり乙女の部屋に入るの辞めてくれません?」と軽口を叩くと、
「俺は社長だぞ。敬語を使えバカが。」と言ったが特に気にしないでいると、
「まぁいい。あかり、お前はこれから一時間後Vtuber、猫犬ウサギとしてデビューする。お前にはかなりの額を投資した。失敗は許さんぞ。」と言って、社長は部屋を出て行った。そして、
「あかり、私はまだVtuber?というのがよく分かってないわ。けど、あかりならきっと成功する。私応援してるわ。」と京香さんが顔だけ出して言ってきた。そして、
「あーかーりー❗️」と海先生が私に抱きついて来た。
「海先生来てたんですか?」と聞くと、
「私の事はママって呼んでよ。私は猫犬ウサギを生み出したつまりあかりのママだ。」とよく分からない事を言ってきたので、
「私と海先生二つしか変わんないよ?それでもママって言うの?」と聞くと、首を大きく縦に振っていたので、
「海ママ。」と読んで見たのだが何だか変な感じだ。だから、
「うるるママ。」と呼んでみた。すると結構しっくり来たのでこれからは、うるるママって呼ぶことにしよう。と決めると、
「あかり❗️ちゃんと私のSNSで呟いたからね。娘が出来てママになるって。」と教えてくれた。
……どゆこと?と思い、愛マネージャーの方を向くと、
「白王先生はあかりちゃんいや、猫犬ウサギの事を宣伝してくれんだよ。」と教えてくれた。
宣伝か、なるほど。うるるママは、フォロワー50万人超えの人気イラストレーター。そんな人が宣伝すれば、きっと沢山の人が見に来てくれる。ヤバいな緊張して来た。
私が緊張していると、
「緊張してるの?」とうるるママが聞いて来た。
「そりゃ緊張するよ。」と答えると、
「まぁそうだよね。とりあえず最後にもう一回だけ練習しようよ。」と言われたので、
私は頷き、
「にゃわうさー❗️最強究極バーチャルペットの猫犬ウサギだよー‼️」と一生懸命考えた挨拶を披露した。すると、
「うん。やっぱり良い。これなら世界取れるよ❗️」とうるるママが言い、
「うん最高だよあかりちゃん❗️」と愛マネージャーも言ってくれる。私は、
「えーそうかなー。」とまんざらでも無い。さてと。とりあえず初配信で喋る事をおさらいするか。と思った私は、愛マネージャーに今日話す事をまとめてもらった資料を確認する事にした。
今日の初配信は1時間を予定していて、まず最初に自己紹介をする。そして、私の事を担当してくれた、うるるママと銀城先生いや、ギギラ先生の紹介。……ギギラ先生の事パパって言った方が良いのかな?と私は思ったので、
「ねぇうるるママ?ギギラ先生の事はパパって言った方が良い?」と聞くと、
「呼び捨てで良いよ。」と返ってきた。なるほどじゃあ呼び捨てでと思っていると、
「俺の事はパパで良い‼️」とギギラ先生いやギギラパパが部屋に入って来たのだが、
「入ってくんなバカ。」とうるるママに蹴られて部屋を追い出された。
………まぁいいか。えーとそれから、私の目標を語って、後、一ヶ月後に他のメンバー、私の同期となるVtuberがデビューする事の告知。これが今日私がする事だ。
時計を見ると、気づけば配信開始まで後15分を切っていた。私は、急いで枠を取ることにした。そして、うるるママが宣伝してくれたおかげか何と、
5000人もの人が待機してくれているのだ。
ヤバい緊張して来たな。……いや大丈夫だ。私なら出来る。私は絶対にセカイちゃんとコラボするんだ❗️そして、私は覚悟を決めて待機した。そして、
「にゃわうさー❗️今日からVtuberとして活動して行く、VSTAR所属の最強究極バーチャルペットの猫犬ウサギだよー‼️」
そして、Vtuber猫犬ウサギはデビューした。




