社長をどうする?
そして私達は、社長をどうするか話し合った。志保ちゃんやまーちゃんは、
「殺せばよく無いですか?」「とりあえずリンチだろ?」と物騒な事を言っているが、
「それは駄目。社長がいなくなればVSTARは成り立たない。」とゆりりんは冷静に考えてくれてる。
そして副社長は、
「………やっぱり別れないといけない?あの人確かに性格はゴミでクズでどうしようも無い人何だけどあの人の事愛してるのよね。」
と言っている。
………………うん。知ってる。副社長いや、京香さんが社長の事を好きなのは知ってる。いつも口では社長の文句を言ったりしてるが、京香さんは社長の事が好きだ。
それは、私自身も京香さんが酔っ払ってる時に聞かされたし、何より、息子さん達からも何回も聞かされた。
息子さん達曰く、社長は家でもゴミクズみたいだ。自分達には絶対に手を上げないが京香さんにはしょっちゅう暴力を払っていたみたいだ。しかも自分からお金の管理を任してるくせに、自分が使えるお金が無いと、家の中で暴れて物を壊すとか。まぁとにかく最悪みたいだ。
それで、京香さんに「父さんと別れないの?」と聞いたところ、
「確かにあの人は最低でゴミみたいな人よ?だからこそあんな人を愛せるのは私だけなの。だから絶対に別れない。愛してるわアナタ。」とか言ってたみたいだ。
この話を相談された時私はかなり引いた。流石に引いた。京香さんにはお世話になってるし、信頼もしてる。それでも死ぬほど引いた。ダメ男が好きな人?って言うのをリアルでみた気がする。そんな事を思い出していると、
「え?それマジ?」とゆりりんが引いてきた。
……何で私が昔の事を思い出してるのに分かるわけ?と思ったが特に気にせずに、
「私は、社長に軽くでもいいから復讐したい。いや、やっぱりガッツリ復讐したい。勿論暴力以外でね。」と自分の気持ちを伝えた。
すると、
「私は、私は………ごめんなさい。少し考える時間をもらっていいかしら?」と京香さんは言った。そして最後に
「白王うるる先生。あの人がご迷惑おかけしました。これ少ないけど取っておいて下さい。」と小切手を渡していた。
警察がドアを壊したやつかと思っていると、うるるママは小切手を破りされたのだ❗️
え?何してる?私が驚いた顔でうるるママを見ると、
「このお金は受け取れません。私は、社長を訴えます。」と言ったのだ。
……社長を訴えるか。……無理じゃね?だって金で揉み消すよ?と思っていたら、
「そ、それだけは辞めてください。」と京香さんが土下座をしていた。
……うん。これは駄目だな。京香さんじゃ社長をどうする事も出来ない。私は改めてそう確信した。そしてその場は、
「分かりました。訴えません。けど貴方には関係ない事なのでお金は受け取れません。」と言って京香さんには帰って貰った。
そして京香さんが帰った後、
「で?結局どうすんだ?流石に今回はライン超えだぞ?あのバカ?」とまーちゃんが言った。
まぁ流石にね。てかあれ?まーちゃんってマネージャーさん地下に飛ばしたとか言って無かったけ?と思い聞いてみると、
「は?何だよそれ。そんなの聞いてねぇぜ?私は、両親が倒れたから介護するために少しの間帰省するって。」と言いながらマネージャーに連絡を取ろうとしたが、
「繋がんねぇ。私が連絡したら、絶対に30秒以内に出てくれるのに。アイツ殺す‼️」とまーちゃんが出て行こうとしたので、
「まーちゃん待って❗️マネージャーさんは助けるから。とりあえず落ち着いて。」とまーちゃんを止めた。
「分かったよ。でもアイツ本気で許さなぇ。」とまーちゃんの怒りは治っていない。
まぁでも気持ちは分かる。私も愛さんにそんな事されたら、絶対に許せないもん。と思っていると、
「そういえばあーちゃん?社長にいくら払ったの?」とゆりりんに聞かれた。
やっぱりゆりりんにはバレるか。額が額だから嘘つきたいけど、ゆりりんには絶対バレるか。と思った私は、払った額とその条件を話した。すると、
「6000兆‼️あのバカそんなにふっかけて来たのか」とまーちゃんがいい、
「ごめん流石にそこまでは払えない。」ゆりりんが言った。
いや別に払わなくていいよ。言っちゃあれだけど、まだ全然お金あるし。まぁこの話をしてもよくないな。と思ったので、私は、
「ねぇ?最終的に皆んなは社長をどうしたい?」と聞いてみた。すると、
「殺したいです。」「あの整ったツラが二度と人前に出れなぇように変えて悲惨な人生にしたいぜ。」「とりあえずは社長の座は降ろして、一生VSTARで奴隷のように働かせいですね。」「私は別にVSTARとは関係無いからどうでもいいかな?強いて言うならあかりに迷惑掛けたんだから死んで欲しいけど。」と言っている。
うーん?皆んなあまり良くないな。まぁゆりりんのは結構いいと思うけどと思っていると、
「まぁでも私達の意見なんてどうでもいいよ。あかりはどうしたいの?」とうるるママに言われた。
私か、私は、そして私は自分がどうしたいのかを初めて口に出すのだった。




