副社長との再会
副社長がピースをしてきたので大丈夫だと判断した私達は、上に上がる事にした。
そして、再びうるるママの仕事部屋兼エレベーターに乗り、上に上がった。上に上がって扉を開けると、そこには、後ろを向いている警察の首を閉めていた人達と副社長がいた。
私が、
「ご無沙汰してます。副社長。」と挨拶をすると、
「貴方はもうVSTAR所属じゃ無いんだから、昔みたいに話して大丈夫よ?」と言われた。
副社長にはお世話になってるからタメ口はあんまり使いたく無いけど本人が言うならいいかという事で、
「おひさー京香さん。」とデビュー前と同じ感じで話した。
すると、
「そうそう。その感じ懐かしいわね。」と京香さんは少し嬉しそうだ。
と思っていると、後ろを向いてる人達の様子が可笑しい。
何も起こってない筈なのに、体が震え、涙を流していた。
え?何これ?どういう事?と私が困惑していると、
「全員帰りなさい。彼女には私から説明しておきます。それから分かってるとは思いますが、絶対に後ろを振り向かないように。」と言って全員帰らせた。
そして全員家から出ていくと、
「誰なの?あの人達?」と質問すると、
「彼らは、ウサギちゃん護衛部隊。猫犬ウサギの手助けをいつでも出来るように集めたメンバー。まぁ元は、ウサギーランドのスタッフなのよね。」と副社長は教えてくれた。
なるほど。スタッフさん達か。職を失ったスタッフさん達の為に、副社長が新しいを仕事を与えた。こういう感じかな。と私が一人納得していると、
「あーだから見たことあるのか。」とうるるママが言ったのだ。
……え?スタッフの顔覚えてたの?確かにうるるママは、世界に10枚もなくて、転売したら、確実に100億は超える、ウサギーランドの全てが一生無料で使えるパスポート待ってたけど普通覚えるかな?と思ったが、覚えれたのだろう。と思い考えるのを辞めた。すると、
「所でどうして辞めたの?あの人に聞いても教えてくれなくてね。」と聞かれたので私が答えると、
「娘?私達の子供は男の子二人だけよ?娘なんていないわよ。」と言って来たのだ。
………確かにそうだ。社長達の子供は男の子だった。昔勉強を教えた時に会った事もある。よくよく考えれば、私が娘の会ってないのはおかしな話だ。社長はともかく、副社長と仲のいい私は、息子さんともそれなりに仲がいい。なのに、娘がいるとか妹がいるとかは、3人からは一度も聞いた事がない。てか家に行った事あるのに会った事が無いとかおかしい。あの時は、冷静じゃ無かったから何も分からなかったけど、今考えてみると、かなりおかしい。て事は、
「その副社長。大変言いにくいんですけど、社長不倫してます。一部のメンバーの中では有名な話です。」とゆりりんが言ったのだ。
え?一部のメンバーの中では有名?私知らなかったんですけど?と思っていると、
「まぁそのあーちゃんには言ってないよね。」とゆりりんが教えてくれた。そして、
「社長に口止めされてたし、言わないと給料なしにするって言われてたし。それに私はあーちゃんにも話そうとしたんだけど、3期生全員から、ウサギ先輩は副社長と仲が良いから悲しんじゃう。って止められて言えなかった。」と私が聞きたい事も教えてくれた。すると、
「アイツ?不倫までしてたの?しかもVSTARでデビューさせる?あり得ない‼️勝手にお金を使ってるって思ってたけど、まさか不倫相手にだなんて許せない‼️」と副社長はブチギレだ。
しかも、
「デビューする子は、15才。長男さんが生まれた時からの不倫関係は確実です。」とゆりりんは私が言いにくくて言えない事を言った。
怒りのあまりその事に気づいてなかった副社長は、
「あの子が生まれる前から不倫?私との子供が最初じゃ無かったの?」と副社長は泣いていた。
私は、「京香さん。その社長が裏切ってた事は辛いと思いますがその……」ダメだ。慰めるいい言葉が思いつかない。
私が言葉が出ないでいると、
「とりあえず歯でもへし折っとくか?」とまーちゃんの声が聞こえた。
空耳かな?と思い周りを見ると、まーちゃんが副社長の後ろから出て来た。
「何でいきなり出て来たかって?そりゃバイク乗ってたらよ、マッポが群れてたからよ、邪魔だったからどついてると副社長に会って、そのまま中に入って来た感じだぜ。」と私が何か考える前に教えてくれた。そして、
「隠れてたのは、今はかんなの野郎のツラ見たくねぇからな。」とゆりりんがいるのに言った。そして、
「相変わらず生意気だね。」
「ウルセェなとっとと消えろよ年増。」
「口の聞き方がなってないんじゃないの?クソガキ」
「あ?やんのか?」
と二人はバチバチに争ってる。やっぱり仲悪いな。と思っていると、
二人とも副社長に殴られた。いや正確にはゆりりんだけ殴られた。まーちゃんは普通に止めていた。そして、
「とりあえず冷静になって。あの人の事で相談していいかしら?」と話出すのだった。




