表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/139

幸皇かんな

ゆりりんからの電話。私は電話をとる事を躊躇っていた。イブキが危険を冒してまで私に電話をかけたみたいだから、ゆりりんには危険を冒して欲しくない、そう思い私が電話に出ないでいると、電話はきれた。


だがその直後に再び電話がかかって来た。


……あっこれ出るまで無限にかかってくる奴だ。ゆりりんの諦めの悪さを知っては私は、仕方なく電話に出る事にした。


「久しぶりゆりりん。」私が電話を出て声を掛けると、


「………………」返事が帰って来なかった。あれ?どうしたの?ま、まさか❗️ゆりりんは既に社長に捕まってる⁉️やばい助けないと❗️と焦っていると、


「私は大丈夫です。」と返事が帰って来た。


良かった捕まってなかったんだ。安心した。私は、ゆりりんが無事だった事に安心して、


「所でゆりりん私に何のよう?」と聞くと、


「ウサギ先輩。今は私の事を友人のゆりではなく、後輩の幸皇かんなとして接して下さい。」と言われた。


珍しいな。ゆりりんがそんな事言うなんて。私にあだ名で呼んで欲しいって自分から言ったのに。まぁいいか。ゆりりんがそれを望むならなので私は、


「かんな。私にいったい何のようなの?」と質問した。


「ウサギ先輩。私ってそんなに頼らないですかね。」と言い出した。


え?いきなり何?と私が疑問でいると、


「イブキさんから、今日の会議で何があったか聞いてるから分かりますよね。私がシャルルさんと喧嘩した事。」と答えてくれた。


なんで私がイブキと電話したかと分かるの?と思ったが気にするのは辞めよう。でもそれと何か関係あるかな?と結局分からないでいると、


「如何してウサギ先輩は、私じゃなくてシャルルさんを選んだんですか。VSTARの後継者に?」とかんなは言ってる。


その事で怒ってる?と正直に思ってしまた。すると、


「別に怒って無いですよ。ただ私の頑張りは全く足りてないって事が分かったんですよ。」となんだかヤバい事を言しそうな感じでかんなは話し出した。


「私これから頑張ります。今以上に頑張ります。配信も毎日10時間以上するし、今まで殆どやってこなかった、ASMRもシチュエーションボイスも出します。案件も沢山受けます。そして、頑張って、頑張って。シャルルさんを抜いて私がVSTARで1番になります。そして私がウサギ先輩の後継者になるんです。」と言ったのだ。


いやそんな事したら体壊すよ❗️だって入院してたんでしょ?と私が言おうとしたら、


「壊しませんよ。だって今こうやってウサギ先輩と会話が出来ている。私の体調の不良なんて、ウサギ先輩と喋るだけで簡単に治るんですよ。」とかんなは興奮気味で喋っている。


……元気になって良かった。最初元気が無いから心配したよ。と私が安心していると、


「さてと。ウサギ先輩に幸皇かんなとしての気持ちを伝えたので、ここからは、ゆりの気持ちを聞いてください。」と言ってきた。


結局、シャルルをこえて、自分が世界一なるって事でいいんだよね。と思いながらも、かんなの言葉を了承した私は、


「ゆりりんは私に何のよう?」と聞くと、


「転生するんだよね?だったら私に手伝える事ってある?」と聞いて来た。


手伝ったらゆりりんが危険な目に会うよな。だから、


「手伝いは無いけど、お願いはある。」と言うと、


「別に危険な目に会ってもいいのに。で?お願いって何なの?」と行って来たので、


「メンバーと喧嘩したんだよね?仲直りしてよ。」とお願いすると、


「それはちょっと無理かな。」と断られてしまった。   

え?何で無理なの?と思っていると、


「私も大好きなあーちゃんのお願いだから聞いて上げたいんだよ?でも、幸皇かんながそれを拒んでいるの。」とゆりりんは言って来た。


……どゆこと?ゆりりんもかんなも同一人物じゃん?とよく分からないでいると、


「さっきも言ったじゃん。私は、ウサギ先輩の後継者になりたい。ウサギ先輩が以前いた場所に着きたいんだよ。そして、それは、あそこにいるメンバーは全員そう。あーイブキは違うか。まぁそう言う事だから。」といまいち納得の出来ない事言った。


うーん。深く言及するのはやめるか。多分聞いても分からないし。と思い、そこからは二人でたわいのない話をした。


楽しかった。久しぶりにこうやってゆりりんと話せて、なのに、


私達が通話をして、1時間を過ぎた時に、電話先からなんだか変な音が聞こえて来た。


それはドアが開くような音だった。


私は、「ゆりりん?ドア開けた?」と聞いたら、


「いや?開けてないよ?どうして?」と聞かれたので、ドアで開くような音がした。と伝えると、


「怖い事言わないでよ。」とゆりりんが言った後、


ガッゴン‼️と大きな音がした。そして、バタ❗️と人が倒れたような音がした。


え?え?何が会ったの?焦った私は、


「ゆりりん‼️大丈夫❗️」と声をかけると、


「久しぶりだな。猫犬ウサギ。いや猫井あかり。」と電話の先から、社長の声が聞こえてくるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 社長!はイケボなんですか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ