表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/139

斎場イブキ

勝手に決めちゃたか。……うーん。まぁ勝手に決められたのはアレだけど、担当してくれる人を探すのは、大変だったし、うるるママがそこまで仲良く無い、

RIRARA先生と協力したのも、私の事を考えてくれたの事だ。だから、


「うるるママが私の為にしてくれたんだから、文句なんて言わないよ。むしろありがとう。」とお礼を言った。


が、「ウサギ先輩に内緒で話を進めるとかあり得なく無いですか?いくらウサギ先輩を生み出してくれた、ウサギ先輩の次くらいに偉い、白王先生でも許されません。死にますか?」と志保ちゃんは言ってる。


辞めて。と言おうとすると、


「そのくらい覚悟してるよ。私は、あかりを再び世界一にする為なら手段を選ばない。例えそれが、大嫌いな奴と手を組んでもね。」


とうるるママは言ってくれた。


そこまで私の事を思っててくれたんだ。嬉しい。と私は思っていたのに、


「ウサギ先輩が世界一になるの難しいって思ってるんですか?貴方の手助けがないと世界一にならないと思ってるんですか?自惚れるなよ?たかが、イラストレーター如きが。」


と志保ちゃんはブチ切れだ。


……どうしよ。まさかこんな事になるなんて。志保ちゃんは何かメッチャ怒ってるし、うるるママもたかが、イラストレーター如きって言われてメッチャ怒ってる。私が辞めてって言ったら辞めてくれると思うけど、二人の間に大きな亀裂が出ちゃう。どうしよう。そう思っていると、


私の携帯に公衆電話から電話がかかって来た。


え?公衆電話?何で?私は意味が分からなかった。だって今まで公衆電話から電話なんてかかって来たことが無い。そもそも電話自体が珍しいのに。と思いながらも、私は電話に出る事にした。


私の携帯番号を知ってる人なんてよっぽど仲がいい人だけ。だから別に出ても問題ないだろ。そう思い電話に出ると、


「……俺余計な事しちゃったみたいですね。」と電話越しに聞こえて来た。


……イブキか。VSTAR5期生の絶対的エースにして、最も登録者が多い男性Vtuber。そして、多分今回私のLive2Dや3DをRIRARA先生に頼んだ人物。


私は、


「久しぶりだねイブキ。まずは、 RIRARA先生の件ありがとね。」とお礼を言うと、


「ありゃ?バレてました?さっすがはウサギ先輩。俺が唯一尊敬するVtuberですね。」と私を褒めて、


「それにしてもこうやって話すのいつぶりですか?ウサギ先輩も俺も仕事が忙してく中々コラボ出来ないから、こうやってゆっくりと話せるのは、1年振りくらいですよね?そう考えると、ウサギ先輩が辞めて、時間が出来た。そこだけはありがたいですね?」と言うと、


「ふざけるのも大概にしたら如何ですか?斎場イブキ?」とうるるママに怒ってた筈の志保ちゃんがイブキに怒り出した。


イブキは、「何そんなに怒ってるんだ?元とはいえお前は、俺と同じ四天王の座に居たんだ。そんな敵意を向けるなよ。」と落ち着いている。


イブキも四天王だったんだ。などと思っていると、


「貴方とは一緒にされたく無いです。」とやはりイブキに怒ってる。いや嫌ってるのか?と考えていると、


「あの子多分、男だから気に食わないんだよ。」とうるるママが小声で言ってきた。


そう言う事?たまにそういう人いるんだよね。私が男性Vtuberと話すのが無理って人。でも、そんな中でも斎場イブキは、私とコラボしても何も言われない、

男性Vtuberなんだけど、志保ちゃんは、イブキも無理なんだと思っていると、


「てか貴方はどうしてこっちの状況が分かるんですか?まさか監視ですか?最低ですね。」と志保ちゃんは言った。


あっ、確かに。何で、イブキこっちの状況が分かったんだろ?電話でいきなり、余計な事したって言ってたし。監視って事は、100%無いけど、何で分かったんだろ?そう思いイブキの次の言葉を待っていると、


「オイオイ。俺をあまり失望させるなよ。本当に俺いや、俺達と同じ四天王だったのか?監視なんてそんなくだらない事しなくても、愛する推しが何を思って、どう考えているのか、四天王ならそのくらい分かって突然だろ?」と意味の分からない事を言ってきた。


………うん。マジで意味わかんないな。だからこの話は辞めよう。私は、文句を言おうとしてる、志保ちゃんと変わり、


「それでイブキ?どうして電話なんて掛けてきたの?私と話すのが駄目ってことは分かってるよね?」と聞くと、


「勿論分かっていますよ。こっちもクビが掛かっているかなり綱渡りの状況。それでもどうしても伝えたい事があるんですよ。」と言い、一呼吸おいて、


「まぁ端的に言うと、社長がウサギ先輩が転生するかも知れないって今日会議で言い出したんですよね。」と言ってきた。


は?え?どう言うこと?と焦る私に対し、


「これは昨日いきなり呼び出しがかかり、いきなり始まった今日の会議での話です。」とイブキは語り出すのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ