嬉しい申し出
そんなこんなで、私達はまーちゃん達と別れた。
まーちゃん達と別れると、うるるママから連絡があって、
【明日会える?】とメッセージが来ていた。
私もうるるママには用事があったので、
【会える】とメッセージを返すと、横から志保ちゃんが画面を覗いて来て、愛さん達には聞こえない小声で、
「私も一緒について行っていいですか?」と言ってきた。
愛さん聞こえないように言ったて事は二人で行きたいって事か。……まぁいいか。そう思った私はその場でうなづいた。
そして、私は久しぶりに自宅に帰った。愛さんがうるるママの薬で眠っている間は、うるるママの家に泊まっていたので、久しぶりの自宅だ。
ちなみに志保ちゃんは、私の家に泊まっている。志保ちゃんが泊まると言った時、奏さんと愛さんはいい顔をしなかったが、私が用事があるから泊まってもらうというとあっさり引いてくれた。
志保ちゃんは、「ウサギ先輩ってグッズ置かないんですね。」と私の部屋を見るなり言ってきた。
いや確かにグッズを飾る為だけの家があるけど。え?これで?結構置いてるよ?私が活動して来て出た公式グッズの3割は飾ってるよ?あと私の大好きな推しのグッズも。それでも少ない?と思ったが、他の人の部屋を見ると、私より凄かったので、私が大した事ないんだろ。などと思いながらも、既に眠かった私は、布団に入った。
何故か志保ちゃんもベットに入って来たが、ベットが大きいので助かった。
そして眠りにつき、目を覚ますとそこには、
目を充血させた志保ちゃんが、私の顔を見つめていた。
……寝てないの?私は寝起きで上手く働かない頭を働かせて考えていると、
「それだけじゃありません。ウサギ先輩の世界一可愛い寝顔を見逃さない為にも一回も瞬きもしてませんよ。」と私の心を読んで答えて来た。
……瞬きもして無いか。そっかー。……考えるのは辞めよう。
そして、私が考える事を辞めて、お風呂に入る事にした。昨日は疲れて、直ぐに寝てしまったから今から入る事にした。普段なら夜まで入らないが、今からうるるママの家に行くのだ。人に会うのに不衛生なのはよく無いからね。
そして、お風呂に入り、着替え終わると、志保ちゃんは寝ていた。このまま寝かしてた方がいいかな?そう思ったが一応声を掛けとくか、そう思い、
「志保ちゃんうるるママの所に行くけどどうする?」と声を掛けると、
「勿論行きます。」とあっさりと起きてきた。
さっきまで爆睡してた筈なんだけどな。と思ったが深くは考えずに志保ちゃんにも目を覚ます意味も込めて、お風呂を勧めた。
すると志保ちゃは、「飲んでいいですか?」と聞いてきた。
冗談かな?と一瞬疑ったが目がマジだった。なので、
「飲むのは勘弁してほしいかな?」と断って置いた。そして、
「着替えはどうする?私の服入るよね?」と聞くと、
「出来れば洗濯して無い服がいいんですけど、ありますか?」と言ってきた。
私は無言で一度も着たことのない新品の服を渡した。
それから志保ちゃんはお風呂に入って来た。お風呂からは変な声が聞こえるが私は知らない。でも聞こえてくるので、イヤホンをして、VSTARのオリ曲メドレーを聴いていた。
26曲聴き終わると、志保ちゃんがお風呂から上がって来た。2時間くらい入ってたな。お風呂冷たくなってない?などと思っていると、
「お風呂ありがとうございます。ウサギ先輩を全身で感じれて最高でした。それでは白王先生の所まで行きましょうか。」と言ってきたので、私はその言葉を無視して、うるるママの家に向かう事にした。
そして、うるるママの家まで車を走らせて、家に着くと、うるるママが家から出てきて、私に抱きつき、
「ごめん❗️私があかりから離れなければ、誘拐なんかされなかったのに。ごめん❗️本当にごめん❗️」と謝られた。
別にうるるママが悪いわけで無いので、
「大丈夫だよ。うるるママ。それで今日はどうして私の事を読んだの?」と聞くと、
「Live2Dと3Dのモデルしたいって言う人が現れたの❗️」と教えてくれた。
え?マジ?誰?と思ってると、
「RIRARA。」とうるるママ少し複雑そうに答えたのだ。
RIRARA先生は、イラストレーター兼、モデラーをやっている人で、白王うるるのライバルと言われている世界二のイラストレーターにして、VSTAR5期生、斎場イブキのイラストLive2D、3D全てを担当している人物だ。
「私も正直意味が分かってないよ。私だっていきなり連絡きてさ。私がLive2Dも3Dも担当するってきてさ。マジでビックリしたよ。」とうるるママはかなり驚いているが、私も驚いている。
というか、うるるママと、RIRARA先生が協力してるVtuberとかあり得ないくらい話題になるでしょ。と思っていると、
「うん。だから頼んじゃった。今日はその事を言いたかったの。勝手に決めてごめんね?」とうるるママは私の心を読み、既に頼んでいる事を明かすのだった。




