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同期に会ってみよう

私がもう一度Vtuberになると言うと、


「ありがとうございます❗️じゃあ詳しい話したいから会いましょうよ❗️場所は……ウサギ先輩の家でいいですか?」と聞いて来たので、


「無理。今家凄く汚い。」と答えると、


「あーそういえばウサギ先輩って片付けとかしないタイプですもんね。分かりました。じゃあ駅に集合しましょうよ❗️明日駅に集合で良いですか❗️」と言われた。


「明日か。で何時に駅なの?」と時間を聞くと、


「えーじゃあ10時くらいでいいですか?」と言ったので、


「10時ね。分かった。」と返すと、


「ありがとうございます❗️じゃあ私は今から配信するんで、明日が楽しみですね❗️」と言って、電話を切っていった。


……今から配信だと?今の時間は、23時だ。そして、かなめいや寿なのはの平均配信時間は、8時間くらい。明日時間通りに来るかな?と思いながら私は、心配になり寿なのはの配信を観るこにした。




「良くきたな下等生物共よ。最強ゲーマーVtuberの寿なのはだ。」


チャット

上位のメッセージ、320万人

《なのは様❗️》《なのは様❗️》《なのは様❗️》《なのは様今日も可愛い》《愛してる》《もっと罵って》《今日は何のゲームするの?》《カニかま¥50,000。なのは様なんかいつもより声が元気だね。何かいい事あったの?》


「うん?声がいつもより元気?いい事か。まぁいい事はあったな。」



え?まさか配信で話すつもりなの?と私が焦っていると、


「実は前から言っていたが実現出来そう何だ。」前から言っていた事?それっていったい何なんだろ?と気になり私がチャット欄を覗くと、


《もしかして一ヶ月くらい前に言ってた事務所を作るって話?》《メンバー集まったの?》《社長になるんだよね》《どんな事務所作るの?》《何人くらいデビューするの?》《ゲーム系の事務所作るの?》《VSTARを潰すつもりか?》《なのは様僕もデビューさせて》


なるほど。事務所自体は前から作りたかったのか。と私の事を喋らなかった事に安心した。それと同時に、コイツ私が首になった瞬間から私を引き入れる事を考えていたのかと少し驚いた。だって一ヶ月前ってちょうど私がクビになった時期だ。その時から考えていたなんてやっぱ頭いいな。と思いつつ、最近は規則正しい生活を送っているので私は眠くなったので、


【明日絶対に遅れないでね】とメッセージを送り眠りにつくのだった。



………………私は今駅にいる。


そして今の時間は、今の時間は11時30分。


…………やっぱり遅刻か。ハァァー


配信で遅刻する分には構わない。その方がトレンドに入ったりしてチャンネルがバズったりするがリアルでは辞めて欲しいな。と思っていると、


メッセージが来た。


【ごめんなさい今起きました❗️】と来たので、


【焦らずでいいから来てね】と返した。


それから、一時間ほど経過して、


「あかりちゃん遅れてごめんねー。」とやって来た。



「遅いですよ奏さん。」と言うと、


「もーう何でリアルで会うとこんなによそよそしいの?」と聞かれた。


今はリアル何だから接し方もそりゃ変わるでしょ。てか別によそよそしくはしてないし。ただ奏さんが人との距離近いからそう感じるだけじゃない?と思いながら、


「まぁ別にいいじゃないですか。それでどこで話すんですか?」と聞くと、


「話す場所は何と❗️何と❗️」そういうのいいから早くして下さいよ。と思っていると、


「あかりちゃんと一緒にデビュー、つまり同期になる子の家だよ。」と奏さんは言ってきた。


私と一緒にデビューする子か。随分と話が早いな。奏さん私が断ったら事務所作らないとか言ってたけど、その割には準備めっちゃいいな。まぁ良いか。


という事で、私達は、タクシーでその子家まで向かった。


そしてついた場所はタワマンだ。


うん?タワマン住み?私はタクシーの中で奏さんにどんな子が一緒にデビューするか聞いていた。そして帰って来た答えは、


「Vtuberだよ❗️」だった。名前を聞こうとしたが、


「それは会ってからのお楽しみ」と言われていた。


そして今その子の家に着いた。そしたらタワマンだったのだ。


タワマン住みて事は大物なの❗️と疑問に思いながらその子の部屋まで向かった。そして部屋の前まで行くと、


奏さんは携帯を取り出して、「鍵開いてるから勝手に入って良いよか。」と呟き、


「じゃあ入ろうかあかりちゃん❗️」と私の手を引っ張り部屋に入ろうとした。だけど一旦止まって、「人の家に入るんだからそれ取りましょうかウサギ先輩」と何故かいきなり、私の事をウサギ先輩と言い出した。その名前で呼ぶって事はここから先は猫犬ウサギとして振る舞った方がいいって事か。と解釈して、帽子とサングラスとマスクを取り、部屋に入って行った。


そして、


「お邪魔します」と私が言うと、


「え❗️やばこの声ガチでウサギちゃんじゃん❗️」と興奮した女の人の声が聞こえて来た


あれ?この声聞いた事ある?


そしてドタドタと凄い足音がして、


「え❗️この子がウサギちゃん?」と私の顔を見て固まっている。


どうしたんだろ?と思っていると、


「リアルでも超可愛いんですけど❗️てかウサギちゃんのまんまじゃんどゆこと❗️」と凄い興奮状態だ。


この反応は別に珍しくない。新人で入ってくるVSTARのメンバーも最初こんな感じだったから。何故私の顔が猫犬ウサギのアバターと同じ顔かと言うと、私がデビューする前にイラストレーターの方に、「これが私の顔です❗️」と私の写真を送って、出来たのが猫犬ウサギのイラストなのである。


「やばい❗️リアルのウサギちゃんも超可愛い貢ぎたい❗️」と財布を開けながらヤバい事を言っている。


横を向くと、「挨拶してみて下さい」と言ってる。


挨拶?猫犬ウサギとしてだよね。……よしじゃあ久しぶりにやるか。


「にゃわうさー❗️最強究極バーチャル混合ペット❗️ VSTAR一期生の猫犬ウサギだよーー❗️」とお決まりの挨拶をすると、


「もう会えないと思ってた。私の大好きな推し。ウサギちゃん。貴方にまた会えて良かった。」と泣きながら財布から5万円を私に押し付けながら言っている。どうしようと思って横を向くと、


「ウサギ先輩の久しぶりの挨拶嬉しい。こうやってまた猫犬ウサギを観れて嬉しいです。」といいながら、私に5万円を押し付けてくる。


此処には私のファンしかいないの?後リアルスパチャは辞めてくれと困りながら財布にお金をしまった所で私は思い出した。私は泣いている女の人に、


「貴方、フェアリーズの天道ミカさんですよね?」と聞くのだった。




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