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嫌ってくる元後輩

私が止めに行く。そう言うと、


「だよね。あかりちゃんならそう言うと思った。でも私はあかりちゃんを行かせる訳には行かないな。」愛さんは私が行くのを止めるのだった。


どうして?と私が思っていると、


「どうして?って思ってるね。そんなの簡単だよ。天川雷子は、VSTARで数少ない、猫犬ウサギのガチアンチだからだよ。」と私に言ってきたのだ。


……うん。まぁそうだね。確かに私は、天野さんに嫌われている。天野さんが天川雷子としてVSTARに加入した時、6期生全員私の所に挨拶しに来たのだが、天野さんは、私を見るなり、


「お前が猫犬ウサギか。私の可愛い後輩をオタクにした、クソ女。」と私に言ってきて、他のメンバーから殴られていた。


勿論直ぐに止めたが、天野さんは、「お前のせいで殴られた。覚えてろ。」って言ってた。


それから、私は、天川雷子とは一度もコラボしなかった。私の方は仲良くなりたかったので、何度か誘ったが一度も出てくれなかった。


だから私は、天野さんに嫌われているのだ。


嫌われてる。そんなのは理解してる。理解してるけど、私は止めに行く。


私が助けに行きたい理由は簡単だ。それは、まーちゃんを助けたいのだ。


まーちゃんは以前言っていた。


「私さー結構喧嘩強いんだけどさー圭先輩には、マジ勝てねぇんだよなー。」と、私の家で数人でお泊まり会した時に、話してくれた。


この話が本当なら、まーちゃんは負ける。まーちゃんはさっき私を助けてくれた。だから今度は私が助けたい。そう思っていると、


「止めても無駄か。分かった。じゃあ行こうか。天川雷子の家はここから、車で15分くらい。急ぐよ❗️」と、愛さんは言ってくれた。


そして私達は直ぐに天野さんの家に向かった。途中、


「走った方が早いです。」と言い、志保ちゃんが車を降りたが、まぁそれはいいだろう。


車で向かってる途中、愛さんは、まーちゃんのマネージャーと電話をしていた。


「ぜんばぁいたずげでくだざぁい‼️」


「今向かってるからどういう状況?」


「魔白ざんが一方的にやられてまずぅ❗️」


ヤバいまーちゃんがやられてるみたい早く行かないと、思っていると、


「え?白糖トバリ?」と電話から聞こえてきた。


え?マジで志保ちゃん先に着いたの。車より速いって可笑しくない?と驚いていると、


「何でテメェがここにいるんだ‼️」と天野さんの叫ぶ声が聞こえてきた。


「貴方の質問に答える義理はありませんね。天川先輩。」


「だったら死ねや‼️」


「何だ大した事ないじゃ無いですか。この程度の相手に、魔白先輩が負けるとは思えないんですけどね。まぁいいか。とりあえずくたばって貰いますか。」と聞こえてきたので、私は大声で、


「志保ちゃん‼️辞めて‼️」と叫んだ。すると、


「了解です。ウサギ先輩❗️」と志保ちゃんが言ってくれたが、


「えっ❗️う、ウサギさん!?愛先輩と一緒にいるんですか‼️」


「何で。お前がそこにいるんだ‼️猫犬ウサギ‼️」


と、まーちゃんのマネージャーと、天野さんからの返事も返ってきた。


私は、「今から行くんで、待ってて下さい。」と言って、電話を切った。


そして、直ぐに天野さんの家に着くと、そこには、


顔が腫れている、まーちゃんと、まーちゃんより少し軽く顔が腫れて、縛られている天野さんがいた。そして、私がつくなり、


「テメェ‼️よくも私の前にツラ出せたな‼️」と暴言を浴びせてきた。


すると、「ウサギ先輩の悪口は許しませんよ?」まーちゃんが天野さんに水をぶっかけた。


いやいや、こんな冬に水ぶっかけるとか駄目でしょ。そう思い、私が自分の着てた上着を掛けると、


「辞めろ‼️お前の施しなんか受けたく無い‼️」と言われてしまった。


……やっぱり嫌われてるな。私は、天野さんと話してそう感じていた。まぁそれは仕方ない事だ。


私にはやらないといけない事があるのだ。ここに来た一番の目的それは、まーちゃんを助ける事だ。でももう一つやらないといけない事がある。それが、今回起こった、事件を和らげる事だ。


今回の件は、このまま放置しておくと、面倒な事になる。けど、直ぐに対処すればどうにかなる。 だから早く対処を打たないと、と思い、


「天野さん聞いてください。今から直ぐに配信を再開して、さっきの喧嘩は、ドッキリだったという事にして下さい。そうすれば、最低限収まります。」と私が言うと、


「誰がテメェの命令なんか聞くか。」と言われたので、


「別に聞かなくてもいいですけど、何か対処を打たないと、天野さん、VSTARクビにされますよ?」と言って、


「まーちゃんもドッキリだったていう、配信をしてもらうからね。」と伝えるのだった。

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