遅れた助け
だからどうした‼️とまーちゃんが優奈さんを殴ると、優奈さんは再び意識を失った。
優奈さんが意識を失った事で、「やべ。またやっちまった。」と呟いて、
「ウサギ先輩。元気だったか?」と聞いてきた。
え?聞かないの?私はてっきり、転生する事に対して聞かれると思っていたのに、聞かれなかった事に驚いていると、
「あんまり言いたく無いんだろ?優奈のバカが言った時、ウサギ先輩、ヤッベって顔してた。推しが言いたく無いことを聞いてくるような野暮なマネしねぇよ私は。」とまーちゃんは言ってくれた。
別に言いたく無い訳では無い。私が転生する事は、既にVSTARのメンバーでも、日向さんと、紗奈ちゃんの二人。だから別にまーちゃんに話しても問題はない。でも、まーちゃんにはあんまり知られたく無いかな。
まーちゃんは猫犬ウサギの事が凄い好きだ。そう。まーちゃんが好きなのは、私じゃ無い。だから転生するって分かれば、嫌われるかも知れないという恐怖があるのだ。
と考えていると、
「そ、そんな事無いぜ。わた、私は、あ、あかり先輩の事も大好きだぜ。愛してるぜ‼️」と顔を真っ赤にして言った。
……嬉しいな。まーちゃんが私の方好きでいてくれて。てっきり猫犬ウサギが大好きで、私の事なんて好きじゃないと思っていたから凄い嬉しいをそれにしても、まーちゃんがこんなに顔真っ赤にしてるの初めて見た。などと思いながら私がまじまじと見てると、
「あ、あかり先輩その、恥ずかしいぜ。」
え?何これ?めっちゃ可愛いんだが??まーちゃんにこんな可愛い一面があったなんて、知り合ってから、6年くらい経つのに初めて見た。などと、まーちゃんの新しい一面が知れた事に喜びを覚えていると、
「痛い。」と優奈さんが起きてきた。そして、
「これで2回目ですよ。気絶。もうしたく無いから、暴力は辞めて下さいね真白さん。」とさっきとは大違いで、優奈さんはかなり落ち着いていた。
その変化に驚いていたのは私だけではなく、まーちゃんも、
「何急に落ち着いてんだ?頭でも打っちまったか?」
「別に頭は合ってないですよ。」
「じゃあ何でそんなに落ち着いてんだ?さっきまであんなに興奮してたのによ?」
「真白さんの拳を貰って分かったんですよ。私が間違っていたって。」と優奈さんは言い、私の方に来て、
「あかり様。私が間違っていました。推しが転生するのに狼狽えるなんて、ファン失格でした。こんな裏切り者の駄目な私ですが、またあかり様のファンいえ、天廻ルアン様のファンになる事を許してくれますか?」と言ってきたのだ。
………………何で知ってるの?いや怖いよ。そもそも私が転生する事を知ってる時点で何で知ってる?って感じだが、何で転生する名前まで知ってるの?マジで?と怖くなったが、
「勿論大丈夫ですよ。」と答えておいた。
そして、優奈さんは私に迷惑をかけたという事で、この家をプレゼントすると言ってきた、
流石にこんなに高価な家貰えない。と断ると、
「では、ここをVchuの事務所にしたら如何ですか?轟かなめいや、寿なのはの会社の事務所は小さいので、それにここなら、3Dスタジオもあるので、天道ミカや、神楽りり達が活動しやすくなると思いますよ?」と言った。
いやマジで全部知ってるな。そして、ここに何も知らないまーちゃんがいるんだよ?まーちゃんさっきからえっ?て感じの顔してるよ?と思っていると、
「ここかあぁぁ‼️出てこい‼️誘拐犯殺してやる‼️」と志保ちゃんの声が聞こえてきた。そして、
「ウサギ先輩‼️助けに来ましたよ‼️」と志保ちゃんが現れた。
「あれ?魔白先輩?なぁんだ魔白先輩がもう助けてたんですね。流石は魔白先輩ですね。私負けちゃいました。」とまーちゃんは見るなり、そう言い、
「でもまだ始末はしてないみたいですね。死んでください。七色先輩❗️」と先程、まーちゃんを刺したナイフを拾い、優奈さんを刺そうとすると、
「辞めろ。もうその件は私とあかり先輩で完全に終わらせた。だから優奈を殺そうとするな。」と優奈さんに刺さりそうだった、ナイフをまーちゃんが掴みとめていた。
「魔白先輩。甘くなりましたね。でもそんな魔白先輩も好きですよ。」と言い、志保ちゃんは、自分の服を破き、まーちゃんの傷を止血していると、
志保ちゃんは、まーちゃんの事も好きなんだと思っていると、
愛さんと、奏さんが遅れて来て、
「ははマジでこれ何なんだよ。」とまーちゃんが呟くのだった。




