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監禁

これからずっと一緒か。流石にそれは困るな。私は今だに縛られながらそんな事を考えていた。


因みに優奈さんはずっと私の目の前にいて顔を見ている。もう4時間は経っている。その間優奈さんは瞬きすらしない。怖いよ。と思っていると、私のお腹が鳴った。すると、


「今すぐお食事の準備をしますね‼️」と優奈さんはその場を離れていった。


チャンスだな。私は優奈さんが居なくなったので、ロープを解いた。やはりロープが緩かったので簡単に解く事が出来た。


さて、これからどうするべきか。そう思っていると、


「あかり様?ロープ解けちゃったんですか?」と優奈さんが戻ってきた。


え?早すぎでしょ。ロープ解いて10秒も経ってないんだけど?クソ❗️監視されていたのか。また縛られちゃう。そう思っていると、


「やっぱりロープってよく無いですよね‼️」と笑顔を浮かべている。


……怖い。やっぱりこの笑顔怖いよ。と後退しようとしたのだが、


「あかり様動かないで下さい。怪我しますよ?」と優奈さんは私に告げた。


怪我をする?どういう事?と疑問でいると、優奈さんはポケットからボタンを取り出した。


そして、そのボタンを押すと、


私の足元から鉄格子が伸びてきて檻が出来上がった。


え?何なのこれ?絶対出れないじゃん。私監禁されたって事?これ出れないよね?え?マジで一生ここにいないといけないの?と絶望していると、


「今すぐご飯の準備して来ますね。」と言い、優奈さんはまた姿を消した。


………本当にどうしよう。私ここに一生は流石に居たくない。何が何でもここから出たい。誰か私の事を助けに来て❗️そう強く願っていると、


私の頭上から音がした。


私が上を見ると、天井が開いて、大きなテーブルがゆっくりと下ろされて来た。


そして降りて来たテーブルを見るとそこには、大量の中華料理が乗っていた。


何これ?私こんなに食べれないよ?私が大量乗せられた料理を見ながら思っていると、


「満漢全席。まぁ宴会料理みたいなものです。あかり様は中華料理が好きだと言っていたので、中国から料理人を集めて作らせました。今日はあかり様が来てくれた特別な日なので。勿論今日以外もあかり様には最高の料理を提供しますよ。」と食パンを齧りながら、優奈さんは言っている。


確かに中華料理好きって言ってたけど、こんなには一人じゃ食べきれないよ。そして、何で食パンを齧っているの?一緒に食べようよ。と思い、


「私こんなに食べれないよ。優奈さんも一緒に食べましょうよ。」と言ったのだが、


「私如きがあかり様と同じ食事をする事なんて許されないですよ。」と言って、


「それに食べきれなくても大丈夫です。全部捨てるので。」と言った。


嫌々流石それは駄目でしょ。と思ったが優奈さんは意見を変える気は無くて、食べないんですか?みたいな顔で私を見ていたので、私は料理を食べる事にした。


美味しかった。普通に美味しかった。でも一人じゃとても食べきれなかった。私が食べなくなると、優奈さんは、


「もういいんですか?では捨てますね。」と言った。やっぱり捨てるのか。いや駄目だ❗️と思った私は、


「私が明日も食べるから取っておいて、と言ったのだが、


「駄目ですよ。あかり様には常に新鮮な物を食べてもらわないといけないので、明日も食べたいのでしたら、明日また作らせます。」と言ったのだ。


さっき今日は特別な日だから作らせたって言わなかった?などと考えていたら、


再び天井が開き私が食べれなかった料理が乗ったテーブルが上に上げられた。……本当に捨てちゃうんだ。勿体無いな。と思っていると私はトイレに行きたくなった。


なので、「私トイレに行きたいんですけど。」と伝えると、


優奈さんはまたボタンを押した。すると、右隣の壁が上に上がっていて奥にトイレが見えた。


何この?変な仕掛けは?こんな変な事するからお金掛かるんだよ。と思い私がトイレに向かうと、そこには大きなモニターがあった。そして、


「あかり様のトイレする姿も最高です。」優奈さんに見られていた。


……マジで最悪なんだけど。まだ1日も経ってないのに私この生活を耐えれる気がしない。誰でもいいから私の事を助けて❗️と私は再びここの底から願うのだった。

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