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誘拐

私は、うるるママからのアドバイスを貰いながら、二人のイラストを完璧に仕上げた。そして、仕上がったイラストを送ると、


【お金貯めてます】としか返って来なかった。しかも二人ともだ。お金はもう要らないのにと思いながら、私はカレンダーを見る。


もう3日か。


そう愛さんがうるるママの薬で眠りについてから、3日も経ったのだ。


しかし愛さんは一向に目覚める気配が無い。


………え?やばくね?と流石に焦った私は、愛さんを病院に連れて行ったのだが、何も異常は無かった。


いやどうしよう。異常がないと言われた以上私にはどうする事も出来ない。  


どうしたものか。と私が悩んでいると、


「あーちゃん。これこれ。」と愛さんの娘の凛ちゃんが私に絵本を持って来た。それは、


白雪姫だった。そして、開いているページは王子様がキスをして白雪姫を目覚めさせるシーンだった。


………つまりキスして起こせって事?え?いや?でも、と私が困っていると、


「早く。早く。」と凛ちゃんが急かしてきた。


………仕方ない。やるだけやってみるか。私は覚悟を決めた。


が。流石に唇はアレなのでほっぺにする事にした。そして、私がほっぺに軽くキスすると、


「おはよ。あかりちゃん。」普通に起きた。


何をしても起きなかった愛さんは一瞬で起きた。そして、


白王うるる(あのバカ)は今何処?」とうるるママの場所を聞いてきた。


え?何でうるるママを探すの?薬を盛られたのを起きた一瞬で気付いたって事?凄いな愛さんは。と私は心底感心したが、


「うるるママなら愛さんが起きると察して逃げました。」とうるるママが逃げた事を伝えた。


うるるママが逃げた事を伝えると、愛さんは、「分かった。」とだけ言って、子供達を連れて自宅に帰って行った。


とりあえず私も帰るとしよう。私は、うるるママに家に帰る事を連絡して家を出て、貰っていた合鍵で鍵を閉めていその瞬間、


後頭部に激痛が走った。


「えっ?」私は瞬間何が起こったか理解出来なかった。理解しようにも思考がまとまらない。私の意識はだんだんと混濁していく。そして視界も黒く染まっていく。これ駄目だ。そして私の意識は落ちて行った。





あかりや、白羽マネージャーはもう帰ったのか。私は白羽マネージャーに文句を言われる事を察して逃亡していたのだがどうやらもうその必要は無いらしい。なので、私は自宅に帰る事にしたのだが、


おかしい。


家の鍵が空いていたのだ。最後に家を出たのはあかりのはず。あかりには合鍵を渡していて、今まで鍵を閉め忘れなんて事は一度も無かった。


もしかしてあかりの身に何か起きた?いやこれだけで、考えるのは私の早とちりか。………だが心配だな。少しだけ周りを探索してみるか。


そう決めた私は、家の辺りを探索すると、そこには、

あかりのヘアピンが落ちていた。


これは確定だ。あかりの身に何かが起こっている。そう確信した私は、すぐに白羽マネージャーに電話を掛けた。


幸い電話に直ぐに出てくれたので、私は、白羽マネージャーの話は何も聞かず、今の状況を伝えた。


「あかりが危ないかも。」その一言を伝えただけで、白羽マネージャーは直ぐに私の元まで駆けつけてくれた。そして、


「その話本当っぽいね。あかりちゃんにつけてた盗聴器とか、GPSが何も反応して無い。」と教えてくれた。


「やっぱりか。あの後私の方も盗聴器を確認したけど何の反応も無かった。でも監視カメラの映像は映っていた。」と伝えると、


「早く確認しましょう。」と白羽マネージャーが言うと、


「その映像私も確認させてもらいます。」「ウサギ先輩を誘拐したクソ野郎がいるっているのは本当何ですか?ブチ殺してやりますよ。」とかなめと、……❗️白糖トビリが現れた。


白羽マネージャーが呼んだのかな?と思っていると、


「どうしてここに?」と驚いていた。


白羽マネージャーが話した訳じゃ無いのか。じゃあどうして知ってるんだ?と思い聞いてみると、


「そんなのあかりちゃんにつけた、盗聴器の反応が消えたから何かあるのかって疑ったからよ。」とかなめが答えた。


なるほど。てか全員あかりに盗聴器付けてたんだ。


まぁそんな事はどうでもいい。私達が監視カメラの映像を覗くと、そこには、


フードで顔を隠した背格好からして女らしき人物があかりを後ろから殴っていた。そして、あかりが気絶した。


「殺す。私の可愛い娘を。」「殺す。あかりちゃんを殴るとか許さない」「殺す。確実に殺す。」「死すら生ぬるい。ウサギ先輩を殴るなんて、一生半殺しだ。」


映像を見た私達の目的は一致した。この女を許さない‼️




「うふふふあははは‼️あかり様美しい‼️可愛い‼️愛してます‼️私だけあかりの様でいてください‼️誰にも渡しません。これから、私と一生二人きりですよ?」

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