表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/124

転生しませんか?

私が電話を取ると、「もう出るの遅いですよ。ウサギ先輩。無視されるかと思って今から泣くところでしたよ。」


と昔と変わらない様子でかなめは話しかけてきてくれた。わたしが、


「久しぶりだね。かなめ。」と言うと、


「あーその名前で呼ぶの辞めてもらって良いですか?」と言われてしまった。


そっか、この名前で呼ばれるのは嫌だよね。悪い事したなと思い、


「では奏さん。」とリアルの名前で呼ぼうとすると、


「リアルの名前はオフの時だけにして下さいよ。ウサギ先輩もしかして私が転生してからの名前知らない?」と言われたので、


「知ってるよ。チャンネル登録者4508万人で個人Vtuberで最も人気があるって言われてる、寿なのはでしょ?」と私が言うと、


「さっすがウサギ先輩❗️Vtuberオタクなだけはありますね。て事でこれからは私の事はなのはって呼んで下さいね。」といまいち褒めているのか分からない事を言ってきたが、私がVtuberの事が大好きなのは事実なので褒め言葉として受け取っておこう。で、なのはって呼べって?まぁそうして欲しいならそうするか。さてと、私は一息ついてから、


「で?いきなり私に何のようなの?」なのはに質問した。


「あははは理由もなく連絡したら駄目でしたか?VSTAR

にいた時は、よく話してたじゃないですか。」となのはは言っている。


確かにVSTAR時代は沢山お喋りした。朝まで話してた事も一回ではない。


だが❗️それは、猫犬ウサギと轟かなめだ。轟かなめがVSTARを辞めてから私は連絡をして無かった。いや出来なかった。それなのにいきなりの電話。しかも私がVSTARを辞めたこの状態で。


私が知っている轟かなめは頭のいい人物だ。そんな彼女がこのタイミングで私に電話してくるなんて何かあるに違いないそう思った私は、


「はぐらかさないで。貴方が何も考えなしに私に電話してくるのとは思えない。」と言うと、



「うーーん。もう少しウサギ先輩と世間話をしたい気分だったんだけどまぁいいか。じゃあ単刀直入に言うね。」と言い、一息ついて、



「転生しませんか?」と言って来たのだ。


「転生?」と私が聞き返すと、



「はい。転生です。ウサギ先輩貴方は天才です。貴方は余りにも才能がありすぎる。今のVSTARの人気嫌、Vtuberが人気があるのは貴方がいたからです。」と真剣に言ってきたのだ。


……随分と断言するんだ。正直過大評価な気がするけど、なのはが私の事をそこまで私の事を評価してくれてたんだ。と私が内心喜んでいると、


「だからこそ貴方をここで放って置くのは余りにも勿体無い❗️だからまたVtuberになって下さい❗️」と、なのはが私に言ってくれた。


またVtuberか。……それも悪く無いのかな?と私は思っていると、


「今、悪く無いかもって思いましたね。」となのはいきなり言ってきた。何?エスパーなの?と思ったがなのはは昔からこうなので今更だなと納得していると、


「じゃあそらそろ本題に入りますね。」となのはは言った。


「ウサギ先輩の反応が悪かったらこの計画は無かったことにしようと思ってたですけど、ウサギ先輩がまたVtuberになってくれるみたいなので話しますね。」と前置き入れた。


まだ完全になるとは言って無いんだけどな。と思いながらなのはが何を言うのか待っていると、


「私はVtuber事務所を新しく作ります❗️」と宣言したのだ。



「Vtuber事務所?」と私が聞くと、


「はい❗️Vtuber事務所です❗️まだ名前も考えていませんが事務所を作ろうと思っています。そして❗️ウサギ先輩には私が作る事務所でデビューして欲しいんです❗️」と返ってきた。


Vtuber事務所か。……無謀な事考えるな。と思っていると、


「今、無謀な事考えてるって思いましたね。」とまた私の心を読んできた。本当にこれなんだろ?そんなに私って考えてる事分かりやすいの?電話越しなのに?と思った。するとなのはが、


「まぁでもウサギ先輩が思ってるとうり無謀ですよ。現在のVtuber界隈はVSTARが全てを牛耳ってます。VSTARの人気は本当に凄いです。現在メンバーは300人ほどいますが、そのメンバー全員が、登録者1000万人を超えています。他の事務所では100万人ですら超えてる子は本当に少数です。だからVtuber=VSTARと思っている人も多くいます。」と今のVtuber界隈の現状をなのはは話している。


「さらに登録者トップ100も1人を除いて他は、VSTARのメンバーや私みたいにクビになった元メンバーです。そんなVSTAR一強の状態で事務所を作った所で伸びる訳が無い。ウサギ先輩はそう言いたいんですよね。」


まぁそうだね。と私が思うと、


「でも❗️私は成功する気しかしません。」


と何故かなのはは自信満々に言った。


「どうしてそんな事言えるの?」と私が聞くと、


「ウサギ先輩がいるからですよ。」となのはは言ってきたのだ。


「私がいるから?」と聞き返すと、


「はい。ウサギ先輩がいるからです。さっきも言ったでしょ?私はウサギ先輩の事を本気で評価してます。もう一度言いますが、今のVtuberの人気は貴方がいたからだ❗️貴方が黎明期から活動して、いつも最前線で他のVtuber達を引っ張ってくれた。だから今Vtuberは人気がある❗️世間にも認めれらた。全部ウサギ先輩がいたからこその結果です❗️だから、だから❗️もう一度Vtuberになってください❗️」と再び私はVtuberになって欲しいと言われたのだ。


……ここまで言われた流石にね。


なので私は、


「分かった。私はもう一回Vtuberになるよ。これからよろしくね。」というのだった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ